卒業式の次は入学式!礼服の収納どうしてる?
間もなく、入学式シーズンに突入ですね。
我が家にも、小学校を卒業して中学校に入学する娘と、中学校を卒業して高校に入学する息子がいます。
卒業式ではどちらも着物を着ました。
小学校も中学校も、卒業式に着物で出席していた保護者の方は数名程度。
でも、洋装の方のなかにも「着物にしようかな、どうしようかな」と迷っていた方はいたようで、
「入学式も着物着る? じゃ、私も入学式は着物にしようっと!」
と、何人かから声をかけられました。
着物は、洋服に比べて着るのも大変ですが(自分で着るにしても、美容院へ行くにしても)、着たあともなかなか大変ですよね。
まず、訪問着や色無地といった準礼装の着物は、1回着たらクリーニングに出すのが基本だそうです。
卒業式に着て、入学式にも同じ着物を着るという場合には、クリーニングに出すのは入学式のあとで問題ありませんが、卒業式で着たあとにはきちんとお手入れしなくてはなりません。
まずは、脱いだ着物をきものハンガーにかけて(普通のハンガーではNG)汚れをチェックします。ブラシでホコリを落とし、そのまま陰干しして湿気を飛ばします。
着物を干すときは、裾が床につかないように注意してくださいね。
そして、「どうせ入学式でも着るから」と出しっぱなしにしておくのではなく、一旦きちんと箪笥にしまいましょう。
ハンガーにかけっぱなしでは重みで形が崩れてしまいますし、いくら陰干しとはいえ、カーテンの隙間から入り込む日差しや蛍光灯で色焼けしてしまうことがあるからです。
着物の収納場所は、桐箪笥や桐の衣裳箱がいいですね。桐には調湿作用や防虫効果があるため、着物をカビや虫食いから防いでくれますよ。
しかし、これは着物だけに限ったことではありません。
数年ぶりに礼服や喪服を引っ張り出してみたら、カビだらけだった…という経験のある人はいませんか?(恥ずかしながら私はあります)
そのような事態を避けるため、礼服などの普段あまり着ない服は、その都度しっかりお手入れするようにしてください。
卒業式で着た礼服は、着物と同じようにハンガーにかけて汚れやほこりを取り除き、しばらく陰干ししておきます。
入学式が終わったらクリーニングに出しますが、クリーニング店からもどってきたらビニールはきちんと外し、衣類カバーをかけてクローゼットに保管します。
この衣類カバーが着物でいうたとう紙と同じ、防虫やほこり除けの役目をはたしてくれます。
クローゼットの中は湿気がたまりやすいので、除湿剤を使うか、ときどきは扉を開け放して空気の入れ替えをしてあげましょう。
福井県はとくに湿度が高いので、定期的にクローゼットから出して陰干しし、湿気を飛ばしてあげるとよいかもしれませんね。
クローゼットのそばに、ちょっとハンガーをかけておけるスペースがあると便利ですよ。
ウォークインクローゼットの場合は、あらかじめ換気扇を設置しておくか、サーキュレーターを置いてときどき風を送ってあげてはいかがでしょうか。
我が家では、以前はクローゼットのなかに除湿剤(水とりぞうさん)を置いていましたが、何度となく猫がクローゼットへ入り込んで除湿剤をひっくり返し、大惨事になってしまったので、今ではクローゼットの中に小型の除湿器を置いて、必要に応じて稼働させています。
ペットのいるお宅では、除湿剤の取り扱いにご注意ください!