相手山成泰のクリエイティブ日記
相手山は最近はトレンドというものがわからない。
ニュースなどを見ればおよそ世間で話題になってるものは分かるが、Googleのネットニュースでは既に相手山の検索履歴の傾向に沿った記事ばかり表示されるため、お笑いナタリーとQolyばかりが並んでいる。
大学に行ってもテストや課題、就職、ゼミ合宿の打ち合わせなどなど事務連絡の延長の話しかしていない。
隣に座っている男子は競馬と麻雀の話をしている。大学生らしいといえばらしいが、世間のトレンドとはいえないだろう。
横の女子学生たちは旅行の計画を立てていた。
大学生になると、高校までのクラスメートのような関係でなくなるため、世間のトレンドについての雑談はなくなり、もっと込み入った自分たちの内輪の話と事務連絡に二極化する。
相手山の高校時代はTverもNetflixもまだ一般的ではなかった。一部のませている同級生がAmazonPrimeを使っているくらいだった。
サッカー部ともオタクとも、淫夢の話をしておけば大丈夫だった。
大学に比べると高校以下はそこまで仲良くもないクラスメートと話す必要性があり、そのためには共通の話題を有する必要があったというのは先述した通りだ。しかしながら、ここ数年でTverやネトフリなどが急速に普及したことによって、共通の話題というのが全く想像できないのだ。
相手山がそんなことを考えていると小学生が自転車に乗りながら追い抜いていった。
その小学生は「新しい学校のリーダーズ」の「オトナブルー」を歌っていた。
「オトナブルー」が今のトレンドかと思った。
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