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最新テクノロジー・AI関連ニュース解説5選(2024/11/17まで)


【1】X社、利用規約改定でユーザー投稿をAI学習に利用可能に

<<概要>>
X社(旧Twitter)が利用規約を変更し、ユーザーが投稿したコンテンツをAIの学習データとして使用できることを明記。11月15日より施行される新規約では、ユーザーの投稿データがAIトレーニングに活用される可能性が高まる。

<<解説>>
この変更は、ソーシャルメディアプラットフォームにおけるAI開発の加速を示す重要な動きです。ユーザーのプライバシーと知的財産権の保護という観点から懸念が示されており、特にクリエイターやアーティストの作品が無断でAI学習に使用される可能性があります。

【2】Anthropic社、プロンプト改善機能を開発者向けに公開

<<概要>>
Anthropic社がDeveloper Consoleに新機能「Prompt Improver」を追加。様々なシナリオでプロンプトをテストし、5段階評価でモデル出力を評価できる機能を実装。

<<解説>>
プロンプトエンジニアリングの自動化は、AI開発の効率化において重要な進展です。この機能により、開発者は最適なプロンプトを効率的に見つけ出すことが可能になり、AIモデルの性能向上に貢献することが期待されます。

【3】AI開発コスト高騰、トレーニング費用が10億ドル規模に

<<概要>>
AIモデルのトレーニングコストが急上昇し、最新モデルでは約10億ドルの費用が必要となっています。2020年代半ばにはさらなる費用増加が予測されています。

<<解説>>
AIモデル開発の高コスト化は、業界全体に大きな影響を与えています。開発費用は人月あたり80万~250万円が相場となっており、特に大規模言語モデルの開発では莫大な投資が必要です。この状況は、AI開発の民主化を妨げる要因となる可能性があります。

【4】GoogleのGemini、iPhoneアプリ公開とAI性能でトップに

<<概要>>
GoogleのAIアシスタント「Gemini」がiPhone向けアプリを公開し、最新モデル「Gemini-Exp-1114」がチャットボットアリーナで総合1位を獲得。音声対話機能「Gemini Live」や画像生成機能も搭載。

<<解説>>
Gemini-Exp-1114は数学、創造的文章生成、視覚タスクで1位を獲得し、多言語対応でも優れた性能を示しています。一方、ChatGPTはMacアプリとの連携を強化し、開発者向けツールとの統合を進めており、AIアシスタント市場での競争が激化しています。両社のアプローチの違いが興味深く、Googleは汎用性を、OpenAIは開発者との親和性を重視している傾向が見られます。

【5】ChatGPTがMac開発環境と連携、コード支援機能を強化

<<概要>>
OpenAIがChatGPTのMacアプリをアップデートし、VS Code、Xcode、ターミナルなどの開発環境との連携機能を追加。Plus/Teamユーザー向けに提供開始。

<<解説>>
ChatGPTの開発環境連携は、アクセシビリティAPIを活用してアプリ内のテキストを読み取る方式を採用。この機能強化により、開発者の生産性向上が期待されます。特にコードレビューやデバッグ支援において、人間の開発者とAIの協調作業が新たな段階に入ったと言えるでしょう。

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