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DeepSeek R1衝撃:AIの常識を覆す低コスト革命がOpenAIや米テック株に暗雲立ち込める
DeepSeek R1・高性能と低コストの衝撃
中国のAIスタートアップ・DeepSeekが1月20日に公開した大規模言語モデル「R1」は、AI開発の世界に大きな地殻変動をもたらしている。
R1はOpenAIの最新モデル「o1」と同等の推論性能を持ちながら、出力100万トークンあたり16元(約330円)という破格の料金体系を提示。OpenAIの約8,400円と比べると、わずか3.7%という低コストだ。しかもフルオープンソース化されているため、開発者コミュニティへの参入障壁を大幅に下げ、これまで「高コスト=高性能」と考えられていた既成概念に疑問符を投げかけている。
米国AI関連株に広がる波紋
R1の発表直後、米国テック企業の株価が大きく揺れた。1月25日にはNVIDIA株が3.12%急落し、先物市場ではさらに下落した。テックカンファレンス開催後で最大の下落幅を記録。NASDAQ先物も1%以上下落するなど、投資家の不安が表面化したのだ。
Nvidia $NVDA getting dumped overnight 📉 pic.twitter.com/xihHnBQqKV
— Barchart (@Barchart) January 27, 2025
市場関係者は「低コストのR1が普及すれば、これまで莫大なGPU投資に支えられてきた米国AI企業の収益モデルが脅かされる」と警鐘を鳴らす。実際、AMDが自社GPU「Instinct」向けにDeepSeekを最適化する方針を即座に表明するなど、NVIDIAへの依存度を下げようとする動きが加速。AIハードウェア市場自体の再編も視野に入ってきた。
Excited to share that AMD has integrated the new DeepSeek-V3 model on Instinct MI300X GPUs, designed for peak performance with SGLang. DeepSeek-V3 is optimized for AI inferencing. Special thanks to the DeepSeek and SGLang teams for their close collaboration!…
— AMD (@AMD) January 24, 2025
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