VRCにおけるフルトラ環境/機材へのtips(特にVRダンス向け)


この記事はなにか

VRCにおいて、フルトラをする際のいろんな人から聞いたTipsをまとめます。主にVRC上でダンス活動をする人に対して焦点を当てて書いています

わざわざダンス活動向けに書いている理由として、ダンスは激しく動き回るため
・トラッカーベルトの締め付けが邪魔
・トラッカーが自体が揺れてそれがVRCに反映されてしまう
・トラッカーベルトがズレやすい
などの理由があるため通常使い(非ダンス時)と比較して色々シビアに見ないといけないからです。

ダンスをしない場合や細かい部分はどうでもいいよーって場合はこの記事は情報過多なので他の人の方を読んだほうがいいかも(関係あるのは、光学式使用者はベースステーションやトラッキング飛びあたりの項くらいか?)。

なお、基本的に光学式フルトラ機材(Vive(or Tundra)トラッカー + Base Station)を前提として書きます。

色々書いてたらクソ長くなってしまったので、気になるところだけ見出し機能で飛んでください。

この記事で書くこと

・各フルトラ機材の比較(簡易版)
・良い感じのトラッカーの固定方法/付け方
・ベースステーションの良い感じの置き方と注意点
・トラッキングが飛びづらい方法
・アバターのフルトラ適正
・VRC内での良い感じのキャリブレーションの仕方

この記事で書かないこと

・トラッカーの設定などの基本的な部分
・光学式フルトラ機材以外(Unimotion, Haritora, Rebocapなど)でのTips

注意点

あくまでこうするとより良いというだけで、書いていることをやらなくても問題がない/そこまで気にしなくてもいいことも多いです。
そのため、気になる部分や問題が起きている部分のみ書いていることを参考に試してみるくらいで読んでください

各フルトラ機材の比較(簡易版)

概要

最低限だけ書きます。詳細を知りたい場合は以下の記事などを参考にしてください。

一般的によく聞くフルトラ機材は、現実の動きへの取得方法で「光学式」「慣性式(IMU)」の2種類に分かれます。
雑に書くと、光学式(Viveトラッカー、Tundraトラッカー)はベースステーションによる赤外線をトラッカーが受信して、受信した位置によって動きを捉える、慣性式(Unimotion, Haritora, Rebocapなど)はトラッカーの向きとか慣性とか地磁気とかをもとにしたアルゴリズムによって動きを捉える、って違いです。

そのため、位置そのものを捉えている光学式の方がトラッキング精度が高いです。
一方で、光学式はベースステーションが必要だったりトラッカーひとつあたりの値段が高かったりするので安価に済ませたい場合は慣性式の方がいいです。
なお、ダンスにおいては精度が高い光学式の方が無難なのですが慣性式で光学式と見間違うレベルでやっている人も稀にいるのでガッツリやらない場合は慣性式でもいいかもしれません。

ただし、経験上慣性式を買ったあとに結局物足りなくなって光学式を買ってる人が多いのでなんともですが。。。
また、VRCでは11点までトラッキングができますが慣性式はトラッキング点数が11点までいかないのでそういう意味でも細かく動きを反映したい場合は光学式の方がいいかも(Rebocapははじめから13点(VRCでは過剰)までいけたり、他も拡張できるらしいですが詳しくないので割愛)

光学式比較

光学式はViveトラッカーとTundraトラッカーがあります。
Viveの方が大きくて重いです。そのため、ダンスにおいてはTundra一択のように思えますが、光学式という赤外線受信しやすさの関係上Viveの方が受信しやすいからかトラッキングが隠れづらく飛びづらいです。

また、ちゃんと検証はしていませんがTundraはデータの受信機の関係なのか点数が増えるほど混戦をしやすくトラッカーが飛びやすい・・・らしい。

トラッカーベルト

トラッカーベルトは色々なメーカーから出ていますが、膝と足(足の甲)はEoZから出ているものが唯一無二です。
※別メーカーのものを全部試したわけではないが大体似通った構造

私の構成(EoZに統一+カスタマイズ)

EoZ膝

他メーカーのものはベルクロ(マジックテープ/面ファスナー)方式ですが、EoZはバックル方式です。ベルクロだと締め付けが強いのでダンスにおいて身体が動かしづらいですがバックル方式だとゴムの伸縮で多少はましです。

※私は膝用・肘用をそれぞれ使っているのですが、生産中止になり膝・肘共用の汎用が新たに売られるようになったようです。そのため使用感はわからないですが、多分大丈夫なはず。。。

EoZ足(足の甲)

他メーカーのものはベルクロの接着面が足下にあることが多く、足下が分厚くて邪魔です。
EoZはそのあたりが邪魔にならない設計になっています。

※私はver1を使っているのでver2の使用感はわからないですが、改良版らしいので多分大丈夫なはず。。。

これはEoZに近いかも?試してないからなんともですが

他部位

私は他部位(肘・腰・胸)もすべてEoZで統一してますが、ぶっちゃけ他部位は別メーカーと構造はあまり変わらないのでなんでもいい気がします。
肘だけメーカーによってはベルト記事が分厚くて身体を動かしづらいため、記事が薄くストレッチ素材のEoZの方が無難かも。

他の部位もEoZは装着性は良いし、耐久性も高いらしいけど値段がなーって感じではあります。ただし、ストレッチ素材ゆえに後述のトラッカー自体の重さによるブレが起きやすいというデメリットもあるのでそのあたり気にする人は別の方がいいかも。

また、EoZ胸トラは人によっては使いづらいかも?
後述のさらみせんべいさんのポスト画像のように腰トラッカーベルト+サスペンダーが安価かつブレやすいので良いかもしれません。

その他1

トラッカーベルトのベルクロは何回も使っているとくっつきづらくなります。
再度ベルトを購入するという手もありますが、高いのでベルクロを貼り直すと良いです。

裁縫で縫い付けるという手もありますが、布用ボンドを使うと安価にすみます。私はへたったベルクロの上にこのボンドで新規ベルクロを貼り付けてます。

その他2

トラッカー接続部位を以下のようなパーツやカップを付けるなどで底上げをするとトラッカーが隠れづらくなり飛びづらくなります。
・・・が、トラッカーが揺れやすくなるのでダンス時にはおすすめしないです。


トラッカーの付け方

VRCでのキャリブレーションはあくまでキャリブレーション時の球(※設定による)の位置と現実のトラッカーの位置で判断しています(厳密にはちょっと違うかも)。
そのため、肘は肘自体(皿の部分)に付けなくてもいいし胸は胸(胸部正面)に付けなくてもいいです。

ただし、VRCキャリブレーション時の球の位置と現実の位置は極力合わせた方がキャリブレーションがよくなります。
このあたりはキャリブレーション設定の項で後述します。

また、ダンスにおいては屈んだり前かがみになることは多いですが、その場合胸・腰トラッカーが身体に隠れることでベースステーションの赤外線がうまく受信できずにトラッカーが飛ぶことが多いです。
そのため、胸トラッカーを前後逆(胸部背面)につけたり、腰トラッカーを腰前部ではなく横や背面に付けているダンサーが多い印象です。

(ただし、個人的にはIK(後述)が例えば肘は肘自体にある前提でアルゴリズムが組まれているのかちゃんとその部位そのもの自体に設置した方が全体の動きはよくなる気もします)
(また、胸は背面につけると特に胸を前にする動きが認識しづらいなーという体感があります。おそらく肩甲骨でベルトがひっかかりトラッカーが奥に入っていきづらいから?)

また、私は詳しくないですがVive Ultimate Trackerは光学式ではなく慣性式に更にカメラを追加したトラッキングとなっており、赤外線受信と関係ないので隠れやすい部位のみVive Ultimate Trackerに変えている人もいます(後述)。

また、肘・膝は肘・膝そのもの(皿の部分)にトラッカーがくるようにすると手足の曲げ伸ばしがしづらかったり、ズレやすいです。
そのため、(少なくとも私は)少しずらしてつけています。
具体的には、肘は肘上部(二の腕下端)、膝は膝上部(太ももの下端)につけています。

トラッカーの固定方法

主に2つの観点で書きます。

トラッカーベルトのズレ

ダンスなどで身体を大きく動かすとトラッカーベルト自体が動いてズレてしまいます。これは、
1.VRCでキャリブレーションした位置からずれる
2.ベルト自体がずり落ちる(主に膝)

の問題が生じます。

これの対策として、サスペンダーとガーターベルトでトラッカーベルトを張力で固定するとだいぶましになります。
私は前述の写真のように膝のみトラッカーベルトとポケットをガーターベルトで繋げて2.のズレ対策をしていますが、1.もがっつりしたい場合は以下のさらみせんべいさんのようにトラッカーベルト同士を連結してそれぞれを張力で固定するようにするとそれぞれの保持力が上がり更に良いです。

トラッカーベルトの揺れ/トラッカー自体の振動

ダンスで激しい動きをすればするほどトラッカーベルト、あるいはトラッカーベルトについているトラッカー固定部分(多くはここのみ素材が少しかたくなっている)が身体の動きとは別で揺れます
揺れるということはその振動がVRC内のアバターに反映されてしまいます。

トラッカーベルトの揺れは上述の張力固定方法で多少はマシになります。
一方で、トラッカー自体の振動はベルトを固定してもトラッカー固定部位やトラッカーの質量や慣性による布/固定部自体の振動は起きます

これへの対策として、トラッカーベルト自体を硬質にすること、固定部位の形の保持をすると多少マシになります

私は、EoZの腰ベルトをタクティカルベルトに結束バンドで連結+固定部位を結束バントで固めるという対策をしています(EoZなしで、タクティカルベルトに穴を空けて1/4インチネジで直接締めてもいいかも)。

また、骨盤ベルトに縫い付ける方法などもあるみたいです。

結束バンドで土台固定
タクティカルベルにEoZのベルトを結束バンドで固定

トラッカードングルの帯域混戦

トラッカーのUSB3.0対応ドングルが使う2.5GHz帯の周波数帯域は近郊帯域機器から互いに妨害を受けやすいです。

そのため、

  • Wi-Fiの2.4GHz帯(使用している場合)

  • 電子レンジ、TV、スマホなどの使用中

  • USB3.0対応のドングル、マウス、オーディオIF、外付けHDD

  • イヤホンやマウスなど、Bluetooth機器全般

といったものがあると多少飛びやすくなります。

そのため、wifiは可能であれば5GHz帯を使用してください。

USB3.0/3.1は仕様上、2.4GHz帯に妨害電波を発し続けるので、
・3.0使用のHDD等だけを延長ケーブルで隔離する
・全ての機器を2.0対応のみのUSBハブにする
といったやり方で若干の改善が見られるケースがあります。

トラッカーは増やすほどドングルが必要になるのですが、これらの理由により、ドングルの位置が近づくほど混戦をしやすいのでできるだけ離した方がいいです。
トラッカーが飛んだときに、対応する受信機の位置を動かすと改善されることもあるのでドングルにどの部位のトラッカーの受信機か書いておくと便利です。

ベースステーションの注意点

前述のように、光学式はベースステーションからの赤外線を利用しています。この赤外線をうまく受信できるほどトラッカーが安定します。

ベースステーションの赤外線はサーチライトのように上下左右に扇形に広がって照射されます。
そのため、このことを意識してVRCプレイ位置に極力赤外線が多く当たる位置に設置をするとよいです(高い位置から斜め下に照射とか)。

ちなみに高い位置に置く場合、賃貸の場合三脚やつっかえ棒をなどを使う手もありますが以下のような専用のもので取り付けてもよいかも?(未使用)


複数台運用

ベースステーションを複数台運用すると、ベースステーションからみたトラッカーの死角がカバーされて安定しやすいです。

例えば、胸前面にトラッカーをつけていた場合、ベースステーションは1つだけ身体の正面の位置に設置していたら身体を反転させたらトラッカーは身体に隠れてベースステーションの赤外線が当たらなくなりトラッカーが飛びます。
一方で、身体の背面の位置にもう1台設置していると正面のベースステーションから見えなくても背面のベースステーションからは見えるのでトラッカーは飛ばないです。

このように複数台設置すると死角が減り、飛びづらくなります。
一般的には、どう動いても死角をカバーしやすいように(四角の部屋の場合)部屋の角の位置の前後上下に分散させると良いみたいです。

ただし、死角が減る(トラッキングロストを減らす)一方で、トラッカーを複数台ベースステーションが捉えた場合に不安定になるという話もあるのでMAXの4台ではなくあえて3台運用している方もいるので多いからといって必ずしも良いというわけではないのは注意です。

ベースステーション設置時の環境

強い光があると認識が弱くなるし、反射物があるとトラッキングが飛びまくります

強い光は、普通の家だとせいぜい気にするのは日光くらいなのでカーテンを閉めましょう。ハロゲンヒーターとかも赤外線出しまくるからだめかも。

反射物は、鏡のようなわかりやすいもののほかに、
・ガラス
・水槽や中身が入ったペッドボトル
・プラ製/金属製の製品(エアコンなど含む)
・ディスプレイ

といったものが該当します。
また、床や壁が反射しやすい素材、なんなら色が白色でも影響をする場合があります(黒に近いほどベター)。
ベースステーションの向きや、反射っぷりにもよるのであまり影響がない場合もありますが、トラッキングの飛びが気になる場合は撤去するか布で隠すなどしましょう

また、ベースステーション自体が壁や床、天井に近い位置で赤外線があたると反射が起きやすいので極力当たらない角度にすると良いです。
ベースステーション同士が直接照射が当たり合ってもよくないみたいなので、適度に角度をずらしましょう。

ベースステーションの設定

ベースステーションはチャンネルというものが設定されています。
複数台運用の場合、このチャンネル番号はできるだけ離した方が混戦しづらく安定しやすいようです(16番の隣は15と1番という扱い)

つまり、
4台の場合は1,5,9,13、
3台の場合は1,6,11、
2台の場合は1,9

といった感じにそれぞれ設定してください。

トラッキングの飛び方別対処法

ある程度の傾向ですが、トラッキングの飛び方によって原因がなんとなく特定できます
前述の内容に沿って書きます。

完全に飛んでしまう場合

身体が思いっきり飛んでいっちゃう場合です。
これは、トラッカーが隠れている場合か、反射物の影響なことが多いです。

動き回って一瞬だけ飛んですぐ戻って来る場合はその動きでトラッカーが隠れてないか思い返してみましょう。隠れている場合はベースステーションのやトラッカーの位置を変えて死角を減らしましょう。

棒立ちなどでも、飛んでしまって戻らない(または頻繁に飛ぶ)場合は反射物が原因な可能性が高いです。
(理屈としては、反射した赤外線をトラッカーが受信することで実際にいる位置を誤算してしまうからです)。

そのため、前述のように反射物と思われるものを隠すか布などを被せたりしましょう。

少しずれたりツーっとズレたりする場合

受信側の問題な可能性が高いです。
前述のように、近郊帯域の無線と混戦している可能性が高いので受信機のUSBドングル同士の位置を離したり、他の無線機器(bluetooth, wifi, 電子レンジなど)を消しましょう。

アバターのフルトラ適正

使用者の体型バランス(胴体と四肢の長さの比率)がアバターの体型バランスと一致しているほどいわゆる「フルトラ適性が高い」アバターになります

あくまで使用者の体型バランスとの一致性なので人によって適性が高いアバターは変わります。そのため、いわゆる「フルトラ適正が高いアバター」は、一般的な日本人の平均的な体バランスに近いという場合が多いので誰でもというわけではないです(ウェイト調整とか補助ボーンとかで適正を高めている場合もあります)。

そのため、アバターの四肢のscaleをいじって自分の体型バランスに近くして適性を高める場合もあります。
また、頭身が高いアバターほど現実のバランスに近づくからかscaleなどいじらなくても比較的適正が高い傾向?頭身が低いほど現実と比べて四肢が長い傾向があるので。
ただ、まめひなたのようなデフォルメが効いてる場合は意外と体型バランスだけ見ると現実と近目だからか案外適応率が高いです。

なお、以下のショップで販売しているアバターは作者がダンサーなことなどもありフルトラ適正や筋肉の連動した動きにこだわっているようです。


VRC内でのキャリブレーションや設定周り

VRC内でのキャリブレーション自体

VRCキャリブレーション時の球の位置と現実の位置は極力合わせた方がキャリブレーションがよくなります。

当たり前のことですが、わざわざこれを書いている理由は例えば肘トラッカーを肘の皿につけていた場合厳密には皿の上に乗っかかる感じでトラッカーが置かれているはずです。
そのため、VRCキャリブレーション時もアバターの肘の皿の上に球が乗っかかるように球を置いた方がいいです。肘の皿自体に球を合わせるわけじゃないよ

キャリブレーション時の調整

以下のポストより、カカト重心でキャリブレーションした方が良い場合が多いです。

また、例えば膝や肘をちょっと曲げたり、反り腰気味/猫背気味にキャリブレーションするなど人・アバターの組み合わせによって良い感じのキャリブレーション方法は変わります
このあたりは各々が色々試行錯誤する必要があります。

よくあるのは、キャリブレーション時にT字ポーズを取った場合反り腰気味の人は反り腰気味でT字ポーズを取っています
アバターは非反り腰なのでそこでズレがうまれる(アバターの胸は張ってないのに現実は張ってる)ので、実際に動く際に胸が張る→通常となることでアバター的には胸が内側にいき胸をすぼめた状態になる(胸が無駄に内側にいきお腹が潰れる)みたいなことがあるので、その場合は意識的に胸を張らない状態でキャリブレーションをすると良いです。なんならちょいすぼめると良いまである。
(猫背気味の場合は逆に張り気味でキャリブレーションする)

このあたりは後述のIK(トラッカー情報からトラッキング部位以外をいい感じに動かすアルゴリズム)が影響しており、VRCのアップデートで急遽サイレントでIKロジックが変わる場合があるのでそのあたりの影響で今まで通りやっても動き方が変になることがあるので注意してください。

身長設定

メニュー欄→設定→User Real Heightで設定できる数値を極力自身の現実の身長に設定すると後述のIK(およびそれに連動するキャリブレーション)が機能しやすくなります。

なお、tipsとして
膝が曲がってしまう場合→現実よりも低い身長設定
つま先立ちになる場合→現実よりも高い身長設定
にするという方法もあります。
ただし、IKはその身長をもとに他の部位を動かすのでうまく動かない場合もあります。

腕が伸び切らない

メニュー欄→設定→Tracking and IK→Arm vs Height Ratioで腕の長さと身長の比率を変えることができます。
設定をいじるとキャリブレーションをするときの白い球の表示される位置が変わるのでこれを現実でトラッカーがあるあたりにくるように調整をしてください(デフォルトは現実より上の方なことが多い。40%前後が良い感じなことが多い?)。
ただし、同時に足の比率も変わるので難しい。。。

IK設定

IK(トラッカー情報からトラッキング部位以外をいい感じに動かすアルゴリズム)の設定によって動きや姿勢が変わります。

メニュー欄→設定→Tracking and IKでアルゴリズムを変更でき、どの部位のトラッキングを優先してその周りを制御するかが変わります。

・Hip Lock(腰を優先。デフォルト)
・Head Lock(頭を優先)
・All Lock(腰・頭を優先)
が選べます。

それぞれの意味は以下の記事の該当部やポストとなってます。
胸トラがある場合はAll Lockをすると良い感じに動きますが、うまくキャリブレーションをしておかないと変なことになることも多くHip Lockのままの人も多いです。

その他

フルトラそのものの話以外中心ですが、フルトラ近郊のダンスに関係することなど中心に。

HMD無線化

ダンスをする場合有線HMDより無線HMDの方が良いです。
単純にケーブルがあると動きづらいというのもありますが、腕を頭上に回す動きで線に引っかかるため腕の動きに制限が出ます。

MetaQuest系やPico系の場合Virtual DesktopとOpenVR-SpaceCalibratorというアプリを使うと無線PCVRができます。
私はValve Indexなので詳細はちゃんと知らないのでリンクだけ貼っておきます。

また、これも同様によく知らないのですがQuest/Picoの場合頭トラッカーを使う(HMDとは別に新規でVive/Tundraトラッカーを使う)らしいのですがその際にキャリブレーションが不要になるとかなんとか。

HMDが有線の場合

有線の場合、ダンスで線が邪魔になるのでケーブルを吊ってください

HMDの固定

激しく動くとHMDがずれるので固定するとよいです。首への負担も減ります。ブレイクダンスをする人は必須かも。


コントローラー

ダンス時はコントローラーを握っているとやりづらいので、以下を使うと握らないですむので便利みたいです(※私はindexなので使用感はわからない)。

なお、Valve Indexは標準でこうなっているので不要です。

また、Quest/PicoのコントローラーはHMDのカメラなどによって位置を認識しているようで手を視界から話すとトラッキングが飛ぶようです。
Valve Indexのコントローラーは光学式、Quest Proのコントローラーは慣性+カメラ式なのでそのようなことは起きないのでコントローラーだけこれらにしている人も多いみたいです。

それと、値段は張りますがContact Gloveというコントローラーはグローブ型なのでそもそも手に持つ必要がないです。
ただし、グローブにトラッカーをつける必要があるので値が張る、トラッカーの重みで慣れるまで違和感があります。フロア技多用する人は手がつきやすくなるのでいいかも。


Vive Ultimate Tracker(アルトラ)について

前述のように、胸腰は隠れやすいのでアルトラにすると良いそうです。
私は使っていないですが、o_noさんが色々まとめているので参考にするとよいかもです(以下はonoさんの検索結果)



リアルコライダーについて

ダンス時は壁などが問題になりますが、HMDの境界領域(ガーディアン)を見えるようにするとリアルの壁の位置がわかるのであまり気にしないでよくなります
私は没入感が落ちるので基本的にはオフにしつつ、即興系をするときのみオンにしてます。

防音について

VRでダンスする場合の防音関係は過去に記事で書いているのでそちらを読んでください。

便利パーツ

トラッカーが増えると充電が面倒なので、マグネット給電できるようにしましょう。

また、給電が増えると電源の問題もあるのでまとめて繋げるものを買いましょう。


最後に

以上です。
重ね重ねですが、あくまでこうするとより良くなる/改善さえるかも?という話なのでやらなくても問題がないことも多いので気にしすぎないのも大事です。
特に、トラッカー自体の揺れはそこまで気にしてない人は多いですし「そういうもの」として脳内補完している人も多いです。

最後に、フルトラと何も関係ないですが「フルトラになったからダンスするぞ!」っていうVRダンス入門向けにVRダンスの入門をしやすい場所を貼っておきます。

VRP Dance Studio

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ダンスレッスンを開催しています。
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例えば2024年12月現在は以下のようなレッスンがあります。
ジャンルは上から
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たまLab

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月1でダンスバトルとジャンル別基礎講習、毎週水曜日にサイファーをしています。


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