尿膜管遺残と診断されるまで
筋肉痛に似た腹痛、へそ下のしこり、へそから出る膿・・・
ネットで調べて出てきたのは【尿膜管遺残(にょうまくかんいざん)】という耳馴染みのない言葉。
世間はオリンピック連休。
仕方なく近所の総合病院の時間外受付に向かいました。
対応してくださったのは、当直の整形外科の先生でした。
悲しいことに、あまりこちらの話を聞かず、「おへそを触って傷ができたのだろう」とすぐに絆創膏を貼られました。
その後1時間ほど抗生物質の点滴(たぶん)をうってもらい、抗生物質と軟膏を処方してもらいました。
患部を濡らさないようにシャワー浴をすること、次の日も病院に来ることを指示されました。
なんだかしっくりこない処置だったけど・・・
医療の専門知識のないわたしが口出しできることでもないし、素人がネットで調べた情報よりも医者の診断の方が正しいだろうと自分に言い聞かせました。
その翌日また同じ整形外科の先生に診てもらいました。
絆創膏をはがすと黄色い膿が固まりおへその入り口に貼りついていました。
先生はそれを見て、「ほら、ここが傷でかさぶたになってるんだよ」と言っていました。
さすがにわたしもそれが膿の塊であることを伝えましたが、かぶせるように色んな話をされて聞いてもらえませんでした。
その膿の塊を取り除くこともなく、また軟膏を塗ってガーゼを貼られました。
前日と同じように1時間の点滴を終えて家に帰りました。
モヤモヤする・・・
とてもモヤモヤする・・・
いい加減とも思える対応に不満を感じていましたが、何度も言うようにオリンピック連休中。
開いている病院も少ないし、当直で対応をしてくれる先生が今回のように別の診療科の方かもしれません。
それに連休が明ければ、泌尿器科か外科か、それなりの診療科に回してもらえるだろうと考えました。
連休が明けてもなぜか引き続き整形外科に案内されました。
処置の内容も全く同じ。
いよいよ我慢できなくなり、失礼を承知で尿膜管遺残ではないかと尋ねました。
何と言われたか覚えていないのですが、ゴニョゴニョごまかされました。
セカンドオピニオンを決意した瞬間でした。
するとわたしの不満げな表情が伝わったのか、別の先生に診てもらおうかと提案されました。
その先生は大学病院泌尿器科の先生で、非常勤で週に一度この総合病院に来ているのだそうです。
大学病院といえば、診療科は違うけど異所性子宮内膜症の手術でお世話になった、あの大学病院です。
今回しこりができているのも手術した場所と近いし、もし子宮内膜症と関係があった時に話が早いかもしれない!
ということで、後日その泌尿器科の先生に診てもらうことになりました。
泌尿器科の先生に診てもらう時には、最初の症状から1週間ほど経っていました。
痛みはだいぶ軽くなっており、出てくる膿は黄色から乳白色に変わり、血が混じるようになっていました。
すぐに尿膜管遺残を疑われました。
そしておへそを清潔にするためしっかり洗うように言われました。
なんと!
整形外科の先生からは絶対に濡らさないようにと言われていたので、しばらくおへそを洗うことができていませんでした。
焦りましたね・・・
エコーで白い何かが写っているのがわかり、さらに子宮の形がいびつだと指摘がありました。
しかしそれ以上の対応がこの総合病院ではできないようでした。
7年前の異所性子宮内膜症手術の話をすると、大学病院を紹介してもらえることになりました。
次回は、大学病院で尿膜管遺残の検査をしたお話です。