5年と5日
なおちゃんとなんとなく付き合いだしまる4年。今は5年目に入った。それが長いのか短いのかはわかならない。
わかるのはお互いにずいぶんと歳をくったことだ。
まあ誰しも歳をくう。確実に毎日どこか。細胞の一個一個。
なんの変わりもないように見えていてもどこか。ささやかに最期に近づいている。
さすがに頻繁にあっているとどこが劣化したとかはっきりとはわからないけれどけれど老いは確固たるものであり抗えない事実である。
ひしひしと痛感するのがセックスのその情熱と回数だ。出会って半年は猿のよう狂ったようにした。まあ狂っていたのだと思うしその当時はまだ辛うじて三十代だった。これでもかこれでもかと汗や体液を垂れ流しやってやりまくった。
今はもうさほどしない。まあ付き合っていたらもうマンネリでする方がおかしいのかもしれないけれど。この先のことはわからない。けれど一度も喧嘩をしたことのないあたしとなおちゃんの間で別れる理由が見つからない。
もう恋とか愛とかではなく親友になっているのだから。