やっぱり第一印象は大切
「第一印象は、大切ですよ!」という話、人生の中で何回か聞いたことはあるのではないでしょうか?
見た目は綺麗にしておいた方がいいし、最初話すときも丁寧な対応を心掛けた方がいいなんてことは、会社の研修だったりでも行ったりするほどです。
もちろん、恋愛においても、これは重要なものです。
このように、印象によって与える効果は、あなた自身の社会生活において大きな影響を及ぼします。
今回は、そんな印象が与える効果について、掘り下げていきたいと思います。
最初のイメージによって、全体的評価が変わる
ではまず、第一印象について、理解を深めるためにここで一つ例を出してみましょう。
・真面目で、知的で、嫉妬深いAさん
・嫉妬深くて、真面目で知的なBさん
どちらの方が良い印象を受けますでしょうか?
Aさんの方が、いいイメージを受けた方が多いのではないでしょうか?
どちらも、内容的には全く同じことを言っています。
ですが、言葉の順序を変えるだけでも、受ける印象は大きく変わってしまいます。
基本的に、人は最初に受けた印象に強く影響されることが多くあります。
これは、心理学でも立証されているもので、「初頭効果」と呼ばれています。
この例でいくと、最初に 「真面目」「知的」 という、よいイメージを聞くと、最後の 「嫉妬深い」 のマイナスイメージは軽減されます。
しかし、最初に 「嫉妬深い」 と聞くと、それに続く「知的」「真面目」 まで暗く理屈っぽい印象として受け取ってしまう可能性が高くなります。
と、こんな些細な文ですら、与える影響は大きいです。
ですので、最初に与える印象を良くするようにすることは非常に重要ですので、改めて心に留めておきましょう。
3回で印象が決まる、スリーセット効果
前述した第一印象をベースに、人の印象は、3回会う間に決まるというものです。
最初に受けた印象は、まだふわふわして相手には定着していませんが、そこから3回のうちに完全に固定化されてしまうというものです。
なので、ここで印象が定着してしまうと、その後で覆すのが難しくなってしまいます。
相手に与えた印象を、修正するなら3回会ううちに、ということです。
もちろん、第一印象がベースなので、最初のイメージが良いことに越したことはありません。
でももし、ちょっと自分に対する印象失敗したかも…なんて部分がある場合は、この3回のうちに直すようにしていきましょう。
直近の印象も大事、親近効果
一方で、直近のイメージも非常に大事です。
例えば、1日のデートが、いくら楽しい時間だらけだったとしても、最後にケンカしてしまうと、その日のデートの印象が最悪になり、楽しい時間がなかったかのように感じられてしまうことがあります。
逆の意味で言うのであれば、終わりよければすべてよしといったところで、デート自体あまりうまくいかなくても、最後のサプライズが大成功だったら、そのデートはとても楽しかった!と受け取ってくれることが多いです。
このように、直近の時間が印象深く残ることを、親近効果と呼ばれています。
最後の印象も、相手に強く残ります。
ですので、帰るときや別れ際での印象も、いいものを与えるようにしておきましょう。
誰かを注意するときも、印象は大事
主に仕事での場面にはなりますが、相手を注意するときも、この印象には注意しましょう。
厳しくするだけでは、この人は怖い、めんどくさいなど悪い印象を抱かせ、意欲の低下に繋がります。
「褒める→注意する→労う」といったように、最初と最後にプラスの要素を入れるようにしていきましょう。
〜まとめ〜
・最初の印象は、やっぱり大事(初頭効果)
・3回会ううちに、印象は固定化されます(スリーセット効果)
・最後の印象も相手に強く残る(親近効果)
・最初と最後の印象を大切にしつつ、3回で固定化するようにしていこう