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DAY IN THE LIFE IN THAI ~タイでの生活を振り返って~
4か月に渡るタイでの生活を振り返ってみる。
刺激的で濃い期間だった。
初めに、簡単なプロフィールを改めて。
職業:コーチ&アナリスト(バレーボール)
現在のチーム:SC POTSDAM
現在の住まい:ドイツ
年齢:28
タイで生活する予定のある人。
スタッフとして海外で働くことに興味がある人。
海外勤務に興味がある人。
何かしらのきっかけになれれば。
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タイ人について
総じて、全員人柄が良すぎる。
いつも笑顔を絶やさず、誰にでもフレンドリー。
「しん、コーヒー飲む?」と気にかけてくれて
毎日誰かしらがコーヒーを奢ってくれた。
さすがに申し訳ないから「自分で払うよ」と言っても、
「いいよ、今日だけ」と。
今日だけと言いながらいつも奢ってくれる。
逆に自分が奢ると「ありがとう!!!!!」と
凄く感謝してくれる。
「いや、いつも奢ってくれるじゃん!!」と思いながら、
一緒にコーヒー飲みながら仕事したり、
トレーニングする時間が好きだった。
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レストランや屋台で英語が店員に通じず、
うまくオーダーできない時があった。
通りすがりの人が間に入って通訳をしてくれることも。
誰かが困っている時に見て見ぬふりをせず、
手を差し伸べる文化が素敵。
仏陀の思想・考えが根底にあるんだと思う。
食事
タイは外食文化。
自炊をすることは一度もなかった。
基本、屋台かコンビニ。
ちなみにスーパーマーケットよりコンビニの方が安い。
至る所にセブンイレブンがある。
デリバリーサービスの「Grab」を使うことも度々。
しかし、値段は高い。
なるべくGrabは使わないようにしていた。
朝食
練習前にコンビニに寄ってバナナとプロテインを買っていた。
合計、約250円。
タイのバナナは日本の物と比べて小さく甘い。
個人的にはタイのバナナの方が好き。
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プロテインは、日本円にして約160円。
タイの物価で考えたらかなり高い。
ランチ
毎日、練習拠点の近くのカオマンガイ(チキンライス)屋さんに通っていた。
通い始めてすぐに店員に顔を覚えられて仲良くなった。
結果、大盛り&お替わり無料になった。
「Hello~」と顔を出す度に、
「あ~いつものね」と言って大盛をよそってくれる。
サービス精神旺盛なタイ人の人柄は本当に素敵。
合計して約250円。
ディナー
練習拠点のすぐ近くにたくさんの屋台が集まる「ナイトマーケット」と呼ばれる市場に毎日練習後に寄っていた。
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基本、タイ米、チキン、ビーフ、フルーツ。
お寿司もあったが、一度も食べなかった。
タイはフルーツがとにかく美味しい。
スイカ、リンゴ、マンゴー…
全部新鮮で美味しい。
夜ご飯は、合計して400円ほど。
1日にかかる食費
合計して、900~1,000円。
物価が安いので日本での生活と比べるとかなり安く感じる。
1,000円で一日暮らせるタイは素晴らしい。
ちなみに日本で一日にかかる食費は2,500円ほどだった。
(3食とも自炊)
相当お金と時間を節約できた。
住居
練習拠点の近くのホテルで生活していた。
何不自由なく快適に暮らせた。
シャンプー、コンディショナーはなかった。
石鹸は付いていた。
一度もトラブルが起きることなく、
仕事に集中することができた。
コミュニケーション
英語でコミュニケーションを取っていた。
しかし、タイで英語が話せる人はさほど多くない。
(日本人よりは多いと思う)
英語で会話が取れない場合は、
タイ語の単語を並べて会話を図っていた。
もしくは英語が堪能なチームメイトに
通訳してもらっていた。
バレーボールに関連するタイ語は、
コートの中で自然と身につけることができた。
ナーサン:フロント3枚
オー:アウト
レウ:はやく
バイ:go
ダイ:You can do it
…etc
英語を話してもいいと思うけど、
その国の言語を話した方が人との距離は縮まりやすい。
トイレ
タイでの生活で不便だったこと。
唯一あげるとすれば、トイレ。
日本のような自動のウォシュレットはない。
各トイレにホースのようなものが付いていて、
自分でコントロールする感じ。
(うまく表現できないけど、的にめがけて当てる感じ…)
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このホースがかなり手ごわい。
初めは、うまく命中できない。
回数を重ねれば重ねるほど、精度は増した。
時間感覚
日本には「5分前行動」という
暗黙の了解のようなルールが存在する。
日本では12時集合だとしたら11:55には皆集まっている。
11:59に着いたとしても周りからは
遅刻扱いのような冷たい視線を感じる。
一方、タイは時間感覚が緩い。
12時に集合なら12時に来る。
3~5分遅れることもしばしば。
さすがに練習やミーティングに遅れてくる人はいない。
ただ、かなり時間にルーズな印象を受けた。
個人的にはタイの時間に対する感覚が心地よかった。
”暗黙の了解”みたいなルールがない分、
常に心に余裕があった。
ネガティブな部分
海外で暮らすことはポジティブな要素だけはない。
日本とは異なる部分にストレスを感じることもある。
ある書類の手続きで市役所のような場所に行った時の話。
大勢の人が殺到していて手続きに約10時間要した。
椅子に座りすぎてお尻が痛かった。
日本ではスムーズに手続きが進むケースが多い。
ただ、スムーズに事が進まないケースも他国ではある。
この話だけではなく、日本との違いを感じる点は沢山ある。
ただ、「これも人生経験」と前向きに受け取ってみると日々人として成長している実感が得られた。
”初めて”のことには失敗が伴う。
けど、その失敗がないと成長を実感できない気がする(多分)
海外に住んでいろんな失敗をしたから、
”成長できてる”実感が得られてるのかもしれない(多分)
まとめ
タイでの生活は最高だった。
「タイから呼んでもらえて幸せ。」と心の底から感じた。
1か月に1回くらい日本食が恋しくなり、
スシローに行ったり。
チームメイトと散髪に行ったりディナーに行ったり。
仕事以外の部分でも多くの思い出が得られた。
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タイを離れる最終日。
チームメイト・監督から
「またタイに来てね」
「また一緒に仕事しよう」
と言ってもらえた時は素直に嬉しかった。
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SNSを通じて応援してくれるタイのファンにもかなり勇気づけられた。
日本人の僕を受け入れてくれて温かいメッセージを送っていただき嬉しかった。
もちろん仕事をする上で”スキル”は重要。
だけど、”この人と仕事がしたい”と思ってもらえることが世界中どこでも大事なのかなって感じた。
言語・文化・宗教…
異なる部分だらけ。
だけど、「日本人の吉田伸と仕事したい」と
思ってもらえるような人柄・人間力を常に保ちたい。
その上でコーチ・アナリストとしてのスキルを伸ばしていければ。
今はタイを離れ、ドイツで新しい生活を送っている。
ここでの生活もまた新鮮で刺激的。
成長できるよう頑張ります。
#バレーボール
#バレーボールコーチ