選手達から得た学び | KUROBEアクアフェアリーズ
KUROBEアクアフェアリーズ所属、吉田伸です。
アナリスト兼コーチとして選手に技術・戦術指導を行うことが主な仕事です。
選手へ指導を行う立場ではありますが、
この1年私が選手から学ぶことが多々ありました。
その中でも私にとって印象的な学びを2点紹介します。
バレーボールを楽しむ姿勢
仕事としてバレーボールに携わっている以上、時折バレーボールを楽しむことを忘れてしまう自分がいます。
「結果を残さなければいけない」
「選手の良さを引き出さなければいけない」
「周囲の期待に応えなければいけない」
義務感にかられ、視野が狭くなっている自分。
そんな自分の悪い部分を気付かせてくれたのが、選手達です。
とある試合後のミーティングで選手達から「バレーボールを楽しもう」という言葉が出ました。
その時に「自分はバレーボールを楽しめていなかった」と気付かされました。
好きでバレーボールを仕事にしているにも関わらず。
「バレーボールを楽しもう」と話した後から、選手達はいい表情でプレーするようになりました。
その結果、プレーの質も高まり全てが良い方向に進み始めました。
現状、プロの世界は結果が全てです。
「バレーボールを楽しむ」という表現が相応しいか否かは分かりません。
「遊びではない。結果を追求すべきだ」という意見もあるかと思います。
その意見を甚だ否定するつもりはございません。
しかし、選手も一人の人間です。
バレーボールは仕事であり、人生の一部です。
楽しむことを第一に考える。
その結果、勝利が付いてくる。
その考え方は、素敵だと僕は思います。
傾聴力
チーム内で戦術ミーティングを行う際、スタッフが中心となり行います。
アナリストである私は、選手にプレゼンテーションを行う機会が比較的多いです。
プレゼンは、聴衆の聴く姿勢が話し手に大きく影響します。
聴衆の反応が良い時は、話し手は良いプレゼンができます。
一方、反応が悪いと話し手は不安に感じ、いいプレゼンができません。
実際、私は気分よくプレゼンができています。
それは、多くの選手・スタッフが私の目を見て真剣に話を
話を聞いてくれるからです。
当たり前のことかもしれませんが、すべての人が出来ることではないと思います。
「こういう姿勢で相槌を打ち、話を聴くと話し手に安心感を与えられるんだな。大袈裟にリアクションするくらいの方が話し手にとっては嬉しいんだな。」と私が聴き手の皆さんから学ばせてもらっています。
私が聴き手に回った際は、学んだことを意識して話し手に安心感を与えられるよう心掛けています。
傾聴力は、人間関係を構築する上でも重要なスキル。
そのため、日常生活でも活きる場面が多いと感じます。
最後に
2022-23シーズンは私にとって初めて尽くしの年でした。
初めての転職。
初めての女子チーム。
初めてのアナリストとコーチの兼任。
周りから全てを吸収するつもりで動いたシーズンは、自分にとってかけがえのないものとなりました。
成長を止めないためにも初心を忘れず学び続けたいと思います。