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「悲しい」だけで終わらせたくない
『死んだ動物の体の中で起こっていたこと』
がブックマン社から先日発売されました。
たぶん、書名をみたら読むのに躊躇される方もいらっしゃるかもしれません。
みなさんは「死」と聞くとどのようなことを連想しますか?
怖い、苦しい、悲しい、痛い‥‥
死にはそういったネガティブな側面があるのは確かですが、死に対するそんなイメージをいったん胸の奥にしまって、この本を読んでいただけたらと思っています。
できるだけ考えたくないことですが、死は人にも動物にも誰にでも平等に訪れます。
でも、いつかくる死があるからこそ人はよりよく生きようとするのであり、大切な人や動物といっしょに楽しく過ごしたいと思うのでしょう。
死から遠ざかるよりも、「死」と向き合うことで「生」の大切さに気づくことがあるのではないか。
そのような想いを込めてこの本を執筆しました。
世の中には動物の「かわいい」や「かわいそう」があふれています。私も動物が好きで獣医師になり、たくさんの動物と過ごしてきたので、そのような感情をもつことはとても大切です。
動物が死ぬには必ず理由があります。そこには避けられないものもあれば、もしかしたら避けられたものもあったかもしれません。死を思考から遠ざけるのではなく、死について考えそこから学ぶ。そのように考えたら死はネガティブなものではなく、前向きになれるかもしれません。本書を読むことで、「かわいい」や「かわいそう」の先にある動物の命について考えるきっかけになれば幸いです。