【内向型思考】「神経質」なのに「他人に興味がない」理由
「神経質」で常に周りを気にしている。
他人の機嫌や態度にすごく敏感に反応してしまう。
……はずなのに、
「人の顔と名前が覚えられない」
そんなことで悩んでいませんか?
もしくは、
「昔のことをあまり覚えていない」
だったり、
「もはや人だけでなく周囲のこと全てに興味を持ちづらい」
と感じることはないでしょうか?
原因について調べてみると、
「自分のことに集中しているから」
「過去にトラウマがあるから」
「自分のことをあまり知られたくないから」
など、いくつか出てきますが、いまいちピンと来るものがありません。
「確かに、積極的に自分のことを話しているわけではないかもしれない……」
「でも、今に引きずるようなトラウマがあるわけじゃないし……」
「それに、何か特別熱中していることがあるわけでもないし……」
ただ何となく興味を持てない。
周囲の状況には無意識に気を配っているはずなのに。
それは、一種の自己防衛かもしれません。
「神経質」な人は、物事に潜む“危険”を敏感に察知してしまいます。
「あの人は今機嫌が悪そうだから近付かないでおこう」
「ミスがあると怒られるから何度も見直ししておこう」
そうやって、目に映る全てのものについて、無意識のうちに“危険”を予測してしまいます。
それが本当に効果的かは別として。
外部から入ってくる情報について、“危険”を予測する。
それが全ての物事に対してとなると、どこかで脳の処理が限界に到達してしまいます。
多くの場合は、キャパオーバーになる前に、「まぁいっか」と見切りをつけたり、予測すべきかそうでないかを上手く仕分けできたりします。
しかし、場合によっては、別の手段を取ることがあります。
「情報がたくさん入ってきて処理が追いつかない」
「ならば、情報が入ってこないようにしよう」
外から情報が入ってきても、それを受け取らないようにするのです。
目で見て、耳で聞いているはずなのに、覚えていない。
情報を処理しないようにすることで、自分自身を守っているのです。
今日一日あったことを思い出せますか?
気を張りすぎて、ただクタクタになっていませんか?
「今、神経質になっているな」と思ったら、どんな“危険”を警戒しているのかハッキリさせましょう。
“危険”を予測することに無意識に使っていたエネルギーを解放するのです。
そうしていけば、外からの情報を少しずつ受け取れるようになるかもしれません。