レーザーを使った転落予知装置の模型、襟元に装着
先に紹介したレーザーセンサーは、そのままでは目の悪い人が身につけて 歩くのには向いていません。あくまで原理を確認するためのものです。
そこで、現実的に使えそうな小さくまとめたダミーを作ってみました。単なる模型で、動作はしません。(写真)
以下、構造を説明します。
ICレコーダーの、長さ方向をやや短くしたような箱を、横位置にします。
左右の端面にベルトをつけて、えりモトの位置になるように首から提げます。
本体のボトムには 5ないし7個のレーザーダイオードが並べて配置されていて、それぞれから出るレーザービームが白杖の1mほど先の地面を照らします。
照射されるスポットは、横一列にならびます。もし、あるスポットまでの距離が異常に大きかったとしたら、そこは路外だと判定します。もちろん処理は箱の中に入っているマイコンがやります。
実際にこの模型を長時間ぶらさげて歩いてみたのですが、まったくじゃまになりませんでした。
たとえば、夜盲症の人が夜道を帰宅するときに使えば、路肩からころげおちるようなアクシデントを防げます。
なお、駅ホームなどでは騒音が大きいので、アラートは音ではなく振動がよいでしょう。ベルトにバイブレータをつけて、首の左右の側面を刺激するわけです。
私は、この装置に OMAMORI という相性をつけました。
ただ、このような装置を作ったら 売れる物かどうか、まったく未知数です。