【7】自作した音声ナビではどのように経路地図を作るか?
白杖で歩く人を音声でナビゲートするためには、既製品の、つまり晴眼者を前提とした歩行地図では役不足であることはすでに述べた。
要約するなら
① 精度・分解能が足りない。
② 希望の道が地図に載っているとは限らない。
③ 自分好のみにカスタマイズできない。
では、自作した音声ナビ「お散歩の友」においては、どうやって経路地図を作っているのか。 2つの方法について説明します。
【自分で歩いて作る】
お散歩の友 にも ナビレク にも自分で歩いてその経路を取得・保存する機能があります。
以下の動画で実際の手順が分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=tH_tbz7Yhe8
https://youtu.be/g5aZkCYnG0U
この方法はもっとも分かり安く、かつ確実であるが、はじめての場所に行くときには使えないです。
【Google Mapから作成する】
以下は、晴眼者がパソコンを使って行います。
ステップ1
Google Mapを開いて、いつもの手順で歩行経路を作成する。
ステップ2
希望の経路が描けたら、そのときアドレスバーに表示される長いURLをコピーする。
ステップ3
Googleが提供するAPIを使ってそのURLをGPXデータに変換する。GPXは、当該経路を折れ線近似するものです。
ステップ4
このGPXデータを3m間隔に内挿するとともに、方位確度を計算する。
そのあたりの手順は下記の動画の後半部分で説明しています。
https://www.youtube.com/watch?v=QyWMtVsM_7M
なお、上記の4つのステップはワンタッチ操作に集約することが可能です。
なお、上記のいずれの場合にあっても、実際に現場に立って適切なコメントを追加するのがもっとも確実であり、歩きやすい経路データになります。