なぜスマート白杖は好まれないのか
視覚障害者は、つねに右手に白杖を持つ。
なら、白杖にっセンサーを着ければいいじゃん」と誰しもが考える。 だが、超音波センサーを着けて歩いている人はマレです。私も、それは使いたくない。
① 白杖に異物を就けると、少しデアっても重くなり、慣性モーメントを変化させる。
⇒ 微妙にフィーリングが変わる。
② 落としたときのショック、水たまりに落とす、足で踏みつける、など堅牢でないといけない。
③ 電池の残量の管理が面倒。
④ 耳から遠いので音での情報伝達ができない。バイブでは情報量が少ない。Bluetooth接続は面倒。
⑤ 複数の白杖を使い分けている人がいる。
⇒ 筆者は、センサー類は、左肩に載せるか、胸の上部にぶらさげるのが一番現実的だと考える。
なお、白杖を正しく振っているかぎり原理的に転落はしない。つまり、転落するときは、白杖の使い方がイレギュラーである、ということです。
白杖にセンサーを就けるとき、白杖を正しく振っていることを前提としがちです。だが、これは正しくない。
典型的な例として、ホームのハジを進むとき、電車を待っているひとが大勢いる。そういう所を歩く時は、白杖を抱え込むように持つしかないこういう場面で転落してしまう。