デジタルビデオと行くシルクロード 『2』 砂漠をぐるっと
【旅程】
ウルムチ →
<飛行機>
→ ホータン (ホテル泊)ホータン → <バス> → カシュガル (ホテル泊)
カシュガル (ホテル泊)
カシュガル → <寝台バス> (車中泊)
クチャ (ホテル泊)
クチャ → <バス> → コルラ <寝台列車>(車中泊)
トルファン (ホテル泊)
トルファン → <バス> → ウルムチ (ホテル泊)
【移動手段】
1. ウルムチからホータン
ソ連製のツボレフ機。落ちない限り快適です。英語アナウンスあり。
2. ホータンからカシュガル
新しくて比較的快適なバス。
道路も交通量が少ないので穴が少なく、揺れは少ない。
4. カシュガルからクチャ
夜行寝台バス。右側の下段で比較的快適。とにかく、体位が楽だ。
7. クチャからコルラ
オンボロバス。一番後ろの左側の悪い席。窮屈で揺れる。
コルラに近づくにつれ、交通量が増え、道は穴だらけ。
7. コルラからトルファン
快適な一等寝台列車。4人用のコンパートメントを独り占めで、実に快適。暑い事を除けば。
8. トルファンの駅から町まで
マイクロバス。この地図で見るとわずかの距離を3時間もかけるのだ。主要道路なのに、水害で河原同様。よく揺れる。
10. トルファンからウルムチ
この山越えは、廃車置き場から引っ張り出してきたようなポンコツバス。 もう、穴を避けるのをあきらめて、そのままつっぱしるので、車内では会話もとぎれて、手すりをつかむ。所要7時間くらい。完走おめでとう! という感じ。
【砂漠は海だ】
タクラマカン砂漠は大きい。
タクラマカン砂漠は海だ。
そこに土地はあるが、入れない所、通過出来ない所。
砂漠の縁から恐る恐る中へ入って見るが、すぐに引き返してくる。第一、先には何もいい事がない。
ラクダとかランクルに乗って入れば沖に出れない事もないが、所詮、いずれは遭難せずに戻ってくることが前提。つまり、目の前に「砂漠がある」ことは「海がある」ことと限りなく近似している。
ホータンから省都ウルムチにいくには、直接砂漠を横断してコルラへ出れば早いことは歴然である。(多分、10~12時間の節約か) でも、バスは陸上しか走れない。「海」は迂回するよりほかないのだ。
というわけで、ホータンからは、1日何便ものバスがはるかカシュガルを経由して、2晩を車中ですごしながらウルムチに向かうのでした。
【意外な事実】
現代のシルクロードには、ものすごい人口だ。その人たちの移動や、物資の配送のためには延々、バス、トラックが夜を徹して走るのだ。さらに商人たちが商品の輸送手段としてバスを利用するので、屋根や通路には穀物や家禽など、いろいろな荷物が積まれる。
道路がアメリカのフリーウエーのように整備されていれば3分の1の時間では到達出来るかもしれないが、ここはインフラが未整備な中国なのでした・・・