ニチアサの箱#1
2024/1/7
今日は年開け一発目のニチアサ放送日。昨年、凄まじい情報量の嵐で視聴者を(良い意味で)混乱させた『仮面ライダーガッチャード』。そして、「この時を待っていた…!」と宛らラクレスのようなリアクションを視聴者にさせた『王様戦隊キングオージャー』。個人的にはどちらの作品もかなり気に入っている。そんな2作が年始めにどう動いていくのか、感想をダラダラと書き連ねていこうと思う。
仮面ライダーガッチャード
第17話『ムーンブレイク・メッセンジャー』
前回では劇場版との完全連動、新キャラ・新敵幹部の登場、新ビジュアル公開などサプライズ要素の目白押しで視聴者を沸かせたガッチャード。今週から本格的に新章が開始され、さらなる盛り上がりを見せた。
まず感想の前に一言だけ言わせてほしい。
・新オープニング、良い
歌詞が!!!!歌詞が2番になってる!!!しかも、ガッチャード、マジェード、ヴァルバラドの3ライダーが並んでる!!!!!「仲間と分かち合う」で皆で仲良く青春してるシーン流すな!!!!泣くだろ!!!!!サビ前の3人で「変身!」って言う所!!!!!!!良すぎだろ!!!!!!あとナレーション!!!!!!
「奇跡のモンスター『ケミー』と、ケミーカードを手にした3人の若き錬金術師達。それぞれの思いを胸に、彼らの戦いは加速していく!」
めちゃくちゃヒーロー番組してる!!!!!!すげえ!!!!近年は良くも悪くも王道から外したライダーが多かったので、純粋にヒーローやってるガッチャードがとても沁みる。良い。頼むからずっとそのままでいてくれ。
・お正月スペシャルメニュー
キッチンいちのせで、いつもの3人(りんね、蓮華姉さん、錆丸先輩)にお正月スペシャルメニュー「初夢ガッチャ!おせち丼」を振る舞う宝太郎。本人曰く「何が起こるかわからない新しい年を表した」とのこと(不穏だからやめて)。蓮根が辛くてむせる錆丸先輩とそれを貰おうとするりんね、そして「お残しは許しまへんで」と止める蓮華姉さん(おかんかな?)。見ていて微笑ましい。こういった何気ない日常シーンをしっかり入れてくれるのが、ガッチャードの魅力の1つだと思っている。
・スパナの不調
最近だとドレッドにボコボコにされたり、オロチマルガムに石にされたりと、頑張ってはいるものの中々良い結果が出ないスパナ。ヴァルバラドの変身に使われるケミー マッドウィールもスパナのことを気に入っていない様子。
そんな中、師匠である鏡花から「今のままではドライバーの力も碌に使いこなせない」と釘を刺される。スパナは「道具(ケミー)と心を通わせろと?」と返したが、鏡花は「スパナにはスパナのやり方がある」と答える。ここはちょっと驚いた。ライダーになる前の布石なのはなんとなくわかったが、正直宝太郎のようにケミーを仲間と認めてライダーになると思っていた。今後明かされる「スパナのやり方」というがとても気になるところ。
・暁のメッセンジャー
前回、絶対絶命の宝太郎の前に現れた謎のライダー ガッチャードデイブレイク。昨日ガッチャード公式X(旧Twitter)にてDAIGOが声を担当していることが発表された。既に劇場版を観ている視聴者とまだ観ていない視聴者の両方に大きな衝撃を与え、話題を呼んだことは記憶に新しい。
そんな彼は今回ムーンマルガムによって、窮地に陥ったガッチャードとアカデミー生の前に颯爽と登場。しかも2回も。そして、ガッチャードが苦戦したムーンマルガムを圧倒していく。その姿は、「初期フォームで強敵圧倒する展開大好きオタク」の自分に深くぶっ刺さった。間違いなくカッコいい(なんなら武器の色合いが本人よりも合っている)。
彼は事あるごとに宝太郎に対して選択を迫る。既に未来を知っているかのような素振りを見せるが、実際はどうなのか?彼の正体は一体誰なのか?りんねの名前を呼ぶ際の「九堂……りんね」という間が意味有りげで気になった。宝太郎は普段りんねのことを「九堂」と呼んでいることから、個人的には未来の宝太郎説を推したい。今後の展開に期待だ。
・ミナト先生の思惑
ミナト先生、まさかの裏切り。正直今週話で1番驚いた。自分がわかる限りではミナト先生が裏切る伏線は全く張られていなかったので、かなりインパクトがあった。
そしてミナト先生、ついに変身。いつも黒い服を着てるので妙にドレッドとマッチしてるように感じた。意外だったのは、ミナト先生は錬金アカデミーの教員であるため、当然ケミーの知識は豊富なはずだ。だが、ヴァルバラドとの戦闘において、ミナト先生はレプリケミーの力を使用せず、あくまで格闘技のみで戦っていた。ドレッドのスペックがヴァルバラドを上回っていることから来る余裕の表れか、それとも何か意味があるのか。
しかし話を見る限り、ただの離反というわけではなさそうだ。ドレッド最大の強みであるレプリケミーを使わずに戦ったり、追撃しようとする三姉妹を止めるなど、暗に宝太郎達を庇う素振りを見せていた。恐らく何かしらの事情を抱えているということだろう。個人的にミナト先生は単独で事を進めるタイプではないと思っているので(単独行動が多いのはスパナの印象)、宝太郎達ならなんとかしてくれると信じて、敵側に付いたのではないかと考えている。こうなると味方側に戻るタイミングで死んだりする展開がありそう心配だ。やめてくれ(切実)。
・王様戦隊キングオージャー
第43話『覇王の大罪』
前回、第1話から長らく対立し続けてきたギラ=クワガタオージャーとラクレス=オオクワガタオージャーが共闘を果たし、ついに宇蟲王ダグデドを撃破するという激アツ展開によって2023年を締めくくった王様戦隊キングオージャー。今週では視聴者が長きに渡り考察してきたラクレスの思いについて描かれた。所謂「答え合わせ回」だ。
・ラクレスの罪
これまでのラクレスの行動は全て宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンを倒すというハスティー家の悲願を果たすためであったことが第42話にて明かされた。しかしそれは茨の道であり、チキューを救うためとは言え、ラクレスの行動は手放しに称賛できるものではなかった。本人もそれを自覚しており、まずゴッカンで裁判が行われることとなる。前回ではラクレスのダグデドを倒すための計画の全容が語られた(ほぼ全てギラに目茶苦茶にされてたのは黙っておく)が、今回では主にギラに関する謎が明らかとなった。
まず、レインボージュルリラとは何か?これは視聴者の予想通りクワゴン(ゴッドクワガタ)のシュゴッドソウルであった。シュゴッダム先々代国王であり、ラクレスとギラの父親であるコーサス・ハスティーが、打倒ダグデドのためにギラを意志のない道具として扱うためにシュゴッドソウルを食べさせたというのが真相だ。コーサス曰く「体が昆虫に近づく」らしい。第1部終盤にて、バグナラクがシュゴッドソウルを食べたことで進化したことが語られており、ここでその要素が活かされている。
ダグデドのコピー故に不死身であるギラは、打倒ダグデドの鍵となる。しかし、王家の悲願のためとは言え、実の弟を殺しの道具にすることにラクレスは反対。最終的に彼はギラを人として生かすため孤児院に預けることにした。これがギラが王家でありながら、孤児院で育てられてきた真相だ。シュゴッダム史上最悪の王として君臨してきたラクレス。彼の本音は今まで明確に描かれることはなかった。しかし、「ギラに1人の人間として生きてほしい」というワガママを通していたという事実はかなりグッときた。本当に死ななくてよかった。まじで。
・子供に戻される王達
ラクレスの裁判中、シュゴッダムに宇蟲五道化の1人ミノンガン・モウズが出現。国民の年齢が操作され、大人は老人に、子供は大人に変えられてしまう。カオスな状況の中、(残念ながら)リタ以外の5人はシュゴッダムに向かい、ミノンガンと対峙する。そこで5人もミノンガンの能力を受け、子供に戻されてしまう。ここは笑ってしまった。特にカグラギ。その容姿で10歳?!とツッコまざるを得ない。他の4人も見た目が子供に戻っただけでなく、精神まで子供に戻ってしまい、終いには喧嘩を始める始末(母様がいないと何もできない、子ジェラミーがかわいかった)。
・厄災の復活
アイドル回で示唆されていたミノンガンの中に「何か」がいるという事実。43話ラストにて、その「何か」の正体が明らかとなった。その正体とは、倒されたはずの宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンであった。ダグデドは大人に戻ったギラ達に宣戦布告した後、姿を消した。個人的にミノンガンの中に真のラスボスがいると思っていたので、まんまダグデドが出てきたのは正直ちょっとがっかりしたのが本音だ。ただ、不死身を殺す力に対して対策してくるのは間違いない。ダグデドをどう倒すのかが気になるところだ。とうとう『王様戦隊キングオージャー』も残すところあと僅かとなってしまった。今後、王達がどのように平和を勝ち取っていくのか。彼らの勇姿を、この目にしっかりと焼き付けていきたいと思う。
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