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【ニチアサの箱#2】有り得たの未来の話

2024/1/14


仮面ライダーガッチャード
第18話『駆け抜けろ!進化のファイヤーロード!』

・失意の宝太郎達

 ミナト先生の裏切りというまさかの事態に動揺を隠せない宝太郎とりんね。新たな敵の出現。謎のガッチャードDB(デイブレイク)の存在。戦いはより一層激しさを増していく。それでも、時間が歩みを止めることはない。宝太郎の通う学校では新学期が始まっていた。しかし、そこにミナト先生の姿はない。先生は初めからいないことにされているのだ。宝太郎達は錬金術師になるという大きな指針を失ってしまっていた。たった1人いなくなっただけでも、周りの人間は凄まじい喪失感を抱く。宝太郎達の中で、ミナト先生がどれだけ大きい存在だったかが伺える。そんな隙を突かれ、ムーンマルガムによってりんね、蓮華姉さん、錆丸先輩が影の中に閉じ込められてしまう。

・タイムトラベル

 何度倒しても再生するムーンマルガムを倒すため、新たなアイテムを錬金しようとする宝太郎。しかしガッチャードDB曰く、「錬金術でアイテムを作るなら、過去の宝太郎が錬金したこの世でたった1つの宝物を素材にする必要がある」というのだ。その宝物を手に入れるために、時を操るケミー・タイムロードの力で宝太郎は過去に飛ぶ。サラッととんでも無いことをやってのけるのがガッチャードの味。

・過去との邂逅

 早速過去の世界で幼少期の自分を発見する宝太郎。幼少期の宝太郎はウロボロス界にて、ホッパー1やスチームライナーを遊んでいた。あまりにも小さいスチームライナーと、不老を疑いたくなるほど姿が変わらないホッパー1。それ以上に驚きなのが、幼少期の宝太郎は錬金術を使い、ゴーグルを錬金したのだ。何故宝太郎は錬金術が使えたのか?素質の問題か、それとも何か他に理由があるのか?そんなことも気にとめず、「さすが俺だ〜!!」と自画自賛する宝太郎。何にせよ、このゴーグルこそが「この世でたった1つの宝物」で間違いない。しかし、宝太郎は過去の自分との接触しないよう忠告されてる。こっそり手に入れようとする宝太郎だったが、ズッコケて速攻で見つかる。美しいくらいの即落ち2コマ。忠告を破ってしまった宝太郎は、仕方がないので幼少期の自分と遊ぶことにする(?!)。もうやらかしちゃったから、何回やっても変わらんだろ理論。早い。あまりにも切り替えが早い。

・明かされる真実

 紆余曲折あり2人の宝太郎は、りんねの父・九堂風雅とグリオン率いる冥黒の三姉妹との戦いを目撃。ここで風雅が裏切り者と言われることになった理由が明かされる。実はグリオンが錬金術師達の記憶を書き換え、風雅を裏切り者にしたてあげたのだというのだ。りんねの「父はルールを重んじる錬金術師だった」という発言の辻褄があった瞬間である。
 戦いの最中、ケミー達が戦いに巻き込まれそうになってしまうが、そこに宝太郎達が助けに入る。現代の宝太郎が目を覚ますと、既に戦いは終わっていた。そして、助けてくれたお礼にと幼少期の宝太郎から宝物のゴーグルを渡され、過去に戻る現代の宝太郎。その後、そこへ風雅が現れ、幼少期の宝太郎危険を顧みず命を護ろうとする勇気を称賛しつつ、ケミーに関する記憶を抹消。ここで風雅が既に宝太郎を見込んでいたことが判明し、第1話で宝太郎にガッチャードライバーを託した理由が明かされた。

・新形態!ファイヤーガッチャード!

 現代に戻った宝太郎は、宝物のゴーグルを素材に新アイテム・ガッチャーイグナイターを錬金。新たな力を手にした宝太郎は仲間を助けるため、再びムーンマルガムと対峙する。そして、宝太郎は新たなる形態、仮面ライダーファイヤーガッチャードに変身!その姿はガッチャードDBと同じく炎の意匠が入っているものの、より通常のガッチャードに近いカラーになっており、ガッチャードの正統進化と呼ぶに相応しい姿と言える。そして、なにより戦闘演出が神がかっていた。これまでスピード系ライダーは幾度となく登場し、その度に新しい演出をお出ししてきたが、今回も例に漏れず新しい切り口で「速さ」を描いてきた。必殺技発動時、アンカーで自身を固定し推力を最大限まで貯めて、一気に解放するという演出。文句無し。かっこいい。本当にかっこいい。戦闘シーンだけ5回くらい見返した。

・そして、新たな未来へ

 過去の自分との接触により、未来が分岐。ガッチャードDBも知らない未来がやってくる。闘いを終えた宝太郎にガッチャードDBがエールを送る。「お前なら掴めるかもな、最高のガッチャを」。「ガッチャ」という聞き慣れた言葉に疑問を感じたのも束の間、ガッチャードDBは姿を消していた(映る価値無しだから消えたわけではない)。ガッチャードDBの未来ではグリオンが世界の半分を掌握しているディストピアだという。しかし、過去を変えたとしても彼のいた世界が変わるわけではない。それでも彼は未来を変えるために過去へやって来たのだ、たとえ自分の未来が変わらなくとも。彼の未来に救いがあることを願いたい。

王様戦隊キングオージャー
第44話『王の証!真の六王国同盟』

・ラクレス、パシリにされる

 前回シュゴッダム先代国王ラクレス・ハスティーは、宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンを倒すまで王様戦隊に協力し続けることが決定。そんなラクレスは、今週話冒頭サイボーグの姿で登場した(ガワだけ)。しかも、歯車の仕分け作業をしながら。突然のブログネタに失笑を禁じ得ない。今までキングオージャーのシリアス担当だったラクレスがついにギャグキャラに転身したのだ。歴史的瞬間と言えるだろう。

・王の証

 ロボレス・ハスティーの笑撃も束の間、話は打倒ダグデドの切り札・王の証の話に移り変わる。王の証とは、その名の通り国王達が身につけている王の権威を示すためのアクセサリーのことだ。ただの飾りだと思っていたが、どうやら何か秘密があるようだ。言い伝えによると、「王が1つになる時、宇宙を貫く力となる」とされている。平和が訪れた後、争いが起こらぬようその力は5つに分けられたという。

・リーダーは誰だ

 「リーダーを決めよう」。そう提案したのはラクレスだった。打倒ダグデドのために必要な力とは言え、強力すぎる力は争いを生みかねない。ヤンマとラクレスの間で一悶着あったものの王達はその案に賛同し、王達戦隊によるリーダーの座を懸けた戦いが勃発。しかし、その戦いとは頭の上に紙風船を乗せて、ピコピコハンマーでそれを割られると負け。最後の1人がリーダーの座を手に入れるというものだった。もはや小学生のレク活動。ギラは乗り気ではないらしいが他の王はやる気満々。準備中のギラに対して全力でお兄ちゃんを遂行するラクレス。ツッコむ隙も与えず、戦いの火蓋が切って落とされた。まず最初にギラが脱落(ここでラクレス、迫真の脱落宣言&顔芸)。次にヒメノ、リタというように次々と脱落していく王達。しびれを切らしたリタヒメが戦いを続行。リ「道具は去れ。」ラ「はい。」、この場面は思わず笑った。しかし、ただのギャグパートと思いきや、徐々にに雲行きが怪しくなっていく…。

・権力の暴走

 突如ヤンマがゴッドトンボを召喚。ゴッドトンボは雷を発生させ、他国のシュゴッドに攻撃。なんと王の証の力を単独で発動したのだ。ヤンマは他の王達を撃破した後、あろうことかシュゴッダムを襲撃し始める。燃え盛る街でテッペンを求めて争う市民、宇蟲五道化の1人、ビルビル・リッチの仕業だ。
この混沌とした状況下で、ダグデドが現れ人々を琥珀のような結晶で固めてしまう。その光景を見るヤンマは、自分が求め続けたテッペンを獲る力に酔いしれていた…。

・護るための力

 強大な力に溺れたヤンマだったが、そこへギラが一発かます。ギラは言う、「痛むか?僕だって痛い。これが力だ。」。王様なら民を護るために力を使うべきであると諭す。ギラの叱咤によって、本来の自分を取り戻す。2人はキングオージャーに搭乗し、巨大化したヒルビルと対決。ヒルビルの伸縮自在の体に動きを封じられるが、ここで王の証の力を解放。電撃を纏ったシュゴッドソードで一閃。ついに宇蟲五道化の1人、篭絡のヒルビルを撃破した。ンコソパを壊滅させた者がンコソパ国王によって引導を渡されるとは、なんという皮肉だろうか。

・真の六王国同盟

戦いが終わり、ラクレスは再び雑用を任されていた。そんなラクレスにヤンマは問う。「チキューのテッペンに立った時、どんな気分だった?」と。ラクレスは「気持ちよかったよ。」と答える。ラクレスは語る。権力は強すぎるが故に人を簡単に化け物にしてしまうことを。それはチキューの頂点に立ち、王家の悲願のために、打倒宇蟲王のために、民のために、弟のために、人生の大半を投げ打った彼だからこと言える言葉であった。その言葉を聞いたヤンマはシュゴッドに趣き、改めて六王国同盟を締結することを進言する。それは、ただ六王国が協力するのではない。誰かが間違えそうになれば、他の誰かが殴ってでもそれを止める。王様とは、権力を持つことで誰よりも強く、誰よりも高い場所にいなければならない。しかし、権力は人を簡単に壊してしまう。だからこそ、その間違いを正せる仲間が必要なのだ。この瞬間、王様戦隊キングオージャーは真の意味で戦隊になったのであった。


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