2023シーズン、ザスパクサツ群馬 サポーターカンファレンス感想
【2023年2月13日加筆】
本記事の一部に、筆者のTwitterアカウントからの引用を使って記載していましたが、2023年2月頭に発生したTwitterのアカウント凍結祭りに巻き込まれ、アカウントが凍結されてしましました・・・悲しみ(´;ω;`)
現時点で凍結が解除される見込みが無いため、記載を一部変更しました。
【2023年2月13日加筆ここまで】
2023年1月28日(土)、ザスパのサポーターカンファレンスに参加してきました。その内容をまとめようと考えていたところ、翌々日の1月30日(月)には、赤堀取締役(2月1日付で新しく社長に就任予定)の発言について、議事録のリリースがありました。
いままでのザスパでは、議事録のリリースに週単位の時間がかかることが多く、ここ数年と比べても迅速な対応でした。この内容が重要であり、多くの人と共有したい、というフロント側の思いが感じられます。
カンファレンスの詳細はリンク先のオフィシャルサイトを参照ください。
私は、サポーターの中でも比較的新参(コアであるゴール裏に行き始めたのが2015年なので、9年目くらいかな?)ですし、立場としても異端な方と思っています。「若いのが何言ってるんだ?」とお思いの方もあるかもしれませんが、今の気持ちを述べさせていただきます。
このサポーターカンファレンスに至るまで、クラブ名の改名問題をはじめ、「ルーツである草津町がクラブから無くなってしまうのではないか?クラブのアイデンティティが無くなってしまうのではないか?」という議論が、サポーター間でなされて、大きな問題となっていました。
アイデンティティとは何か?クラブのルーツは何か?という点を知るため、私はある書籍を入手しました。「サッカーがやってきた:ザスパ草津という実験」という本です。これは、ザスパ草津が設立から3年で、群馬県リーグ、関東リーグ、JFLと一気に駆け上がり、当時のJ2リーグへ昇格を果たすまでの経緯をまとめた書籍です。Jリーグ昇格直後の2005年4月に発刊されたものです。
(ちなみに、この2002年~2004年、私は県外に在住していいたため、昇格の熱狂を身をもって体験したことがありません。)
書籍の内容は省きますが(読んでいない方は入手して読んでみてください。ネットで古本を探せば安価で入手できます。実際、私も中古を入手しました)、Jリーグに昇格するという輝かしい結果の裏側では、さまざまな人がさまざまな思いを描いていたことが、証言を交えて記載されています。
本を読んで、私の感じていた「なぜサポーターからこういう声が上がるんだろう?」「なぜこういうスタンスでクラブ運営をしているんだろう?」「なぜ草津町はここまで支援してくれたのだろう?」という疑問に納得した点もあり、自分が予想していた点と一致することもあれば、新しい視点も感じられて大変参考になりました。
カンファレンスの前々日夜に書籍が届き、前夜の徹夜~当日朝に頑張って読了し、カンファレンスに参加しました。
今回、私が考えるカンファレンスの一番ポイントは、下記の質疑応答の箇所と捉えています。(引用しちゃって大丈夫かな・・・?)
議事録として文の体裁は多少直しているところもあるように思いますが、現場での発言とほぼ同じだったと記憶しています。
エンブレムやマスコットの変更については、別の理由が挙がっていますのでその辺は議事録をご覧になったり、気になる人はググってみてください。
自分は聞いていて「玉虫色な対応」という感想も持ちましたが、ザスパクサツ群馬が幅広い応援を集めていくことを最優先と考えれば、大変重要な方針だということも感じました。一言でまとめると、
以下は、草津町民憲章です。
「歩み入る者に やすらぎを 去りゆく人に しあわせを」
私の好きな言葉です。(←シン・ウルトラマンをまだ見てないのですが、メフィラス関係なくて、自分の本心です)
これは古くからの温泉地である草津町ならではの憲章だと思います。
しかし、上記の書籍にも同様の記述がありますが、サッカークラブとしてはこれにプラス「その中にいる人たちにも しあわせを」という観点が必要かと思います。
入ってくる人、去っていく人、その中心を構成している人の三者すべてが、「夢」だったり「希望」だったり「成長」だったり「自己実現」だったり「経済的な達成」だったり・・・というそれぞれの「しあわせ」を求められる、それが目指すべき場所であるし、草津温泉をはじめとする「温泉県」である群馬のサッカークラブとしての「アイデンティティ」ではないか、というのが、今の私個人の意見です。
「クラブ名がアイデンティティ」「エンブレムがアイデンティティ」「マスコットがアイデンティティ」etc・・・という考えの方もいらっしゃるでしょうし、それは否定されるべきものではないと私も思います。理念や考えの違う人も取り込み巻き込んでいくことで、Jリーグクラブとして成長して行かねばならない、それがこの難局を乗り越える基本方針だ、といういうのがカンファレンスの結論ではないでしょうか。
実は、この「一体になる」という考え自体は、前任の石井社長も、森社長も、奈良社長も同じようなことを仰っていました。このクラブの置かれた位置をからくる考えでしょうし、なによりも、意見や思いの対立を乗り越えて3年でJリーグ昇格という結果を出すことができたザスパ草津というクラブには、「一体になる」ことの成功体験があるわけで、それを取り戻そうという原点回帰の思いがあるのではないか、と私は考えています。
経営的には、これから2023年期が始まり、リーグ戦も始まっていきます。そういう中で、この理念がきちんと辿れているか、必要な場合には軌道修正するよう「対話」を行いながら、今後を見ていきたいと思います。
【余談】
SNSを見ていて、(おそらく)参加していない人から、カンファレンス自体の雰囲気を疑問視するコメントを見かけました。
人によって受け取り方は違うと思います。個別に思うところはあるでしょうが、少なくとも私は「今回のカンファレンスは有意義だった」と感じています。(土曜日の午前開催だったため、参加できる方が絞られてしまった点は否めないところですが・・・)
議事録にもありますが、呼称変更についての質問でサポーター側から
「温泉マークを入れてみてはどうか?」
という意見が挙がり、赤堀さんは
「つのだ☆ひろさんのような素晴らしいアイディアだと思います」
というやりとり(これは赤堀さん側から実際にコメントしてた)があり、会場から笑いが起きるという場面がありました。
このような、自由な意見を出しながら具体案に昇華していくブレインストーミング的な会議は、一見するとゆるい感じにも映りますが、思いもよらない発想が産み出されることが多いです。
以前、ザスパミーティングさんの会議に参加させていただいたことがあり、クラブのアピール支援の方法を話し合う際に、ブレインストーミング的な会議をやっていて、自由に話し合える良い空気があった記憶があります。
サポーターカンファレンスって堅苦しい、双方険悪になってしまうイメージがありますが、和やかな楽しいカンファレンスもあって良いのかな、と思います。
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