矛盾の先に広がる、新たな視点
ずっと自分の中にあったモヤモヤ。
例えば、誰かを治したい!と思い行動する場合、それを実現するためには「体調が悪い誰か」という前提が必要になります。
この事が、善意からの行動であっても、結果的に現実との矛盾を生むのではないか、と感じるようになりました。
こういった意識と現実の相互作用、つまり自分の「善意」が裏側でどんな現実を引き寄せているのかについて考えることが増えていきました。
この矛盾ともいえる課題をどうすれば良いか?
ずっと悩んでいた末に、一つの考えに行き着きました。
それは「視点を変える」というシンプルなものでした。
前述した様に、例えば誰かを治したいという目標を持つとき、健康と不健康という二極的な対立構造が生まれてしまいます。
そのため、自分の中で不健康、体調を崩す事は良くない事だと考えていました。
これを「体調を崩すことは、単にネガティブなものではなく、自己の在り方や生き方に目を向けるためのきっかけの一つと考えられるのではないか」と再定義しました。
病気は表面的にはネガティブに見えますが、深く掘り下げていくと、それが「気づき」や「成長」を促すためのメッセージだと見えてくる。
「なぜ体調が悪くなったのか?」という問いは、その人の生活や考え方、心の在り方に向き合うことで、単に症状を治す以上の深い癒しが生まれるのではないかと考えています。
また、そのためには前回投稿させて頂いた「寄り添う」というのが大切になると思っています。
※何を言うかより、どう一緒にいるか
そして、そのプロセスは施術者自身にも反映されると思います。
相手を深く知ろうとする事は、結局「自分自身を知るきっかけ」になる。
これは陰陽論の考え方の一つである「外と内は一つ」に通じます。
話を戻しますが、矛盾を含む目標を抱える事は多々あります。
でも矛盾に振り回されず、大きな視点でその目標を再定義すること。
それは、一見複雑に思える状況の中にも、新しい可能性や気づきを見いだすための重要なステップと言えます。
矛盾を恐れず、それを超える視点を持つ事で新たな一歩を踏み出せるのではないかと思います。
今回は以上です。
皆さんの参考になれば幸いです。