何を言うかより、どう一緒にいるか
どんな事にも「気付き」や「学び」がある。
だけど、それは外から押し付けられるものじゃない。
色んな人や本に触れる度に、そう思う様になりました。
昔は
「それは気付きのために必要な事だよ」
「その出来事で学びがあったね」
といった様に、何でもかんでも「気付き」や「学び」に結び付けていました。
だけど、それはこちらのエゴなのではないかと今は思います。
今実際に病気で苦しんでいる人や大切な人にそれらを伝えるとどうなるか。
現実に深い苦しみの中にいる人にとっては、「そんなこと言われても……」と思うのが自然であり、時にそれが傷付ける事になるかもしれない。
「気付き」は、その人自身のタイミングでしか起こらない。
だから、こちらがそれを期待してしまうと、その期待が重荷になることもある。
むしろ、それをきっかけに衝突する事だってある。
焦る必要も、無理に変わらなくても良いと思います。
それを踏まえて、ではこちらはどうしたら良いのでしょうか?
今の僕の考えは「寄り添い、委ね、尊重する」です。
相手がどんな選択をしようと、それが「その人にとっての最善」であると信じること。
そして、その選択を「委ねる」ことで、相手に自分の力を取り戻してもらう。
何かを伝えたい気持ちは尊い。
だけど、結局大切なのは、「何を言うか」よりも「どう一緒にいるか」なのかなと思います。
そして、そのためには何より自分自身が安定している事が大切なんだと思います。
今回は以上です。
皆さんの参考になれば幸いです。