待ち伏せしている男性から逃げる為、◯◯を歩いて帰った思い出

昔々…
私は線路の上を歩いて帰った事があります。
数年前に女性タレント2人が線路に入って記念撮影し警察から厳重注意を受けてましたよね。
私は真夜中の電車が止まっている時間帯、踏切から次の踏切の間、線路の上を歩いて帰った事があります。
20年以上前の事なので許してください…。

学生のころ、居酒屋でバイトしていました。
昔ながらの提灯がぶら下がっている焼鳥メインの居酒屋です。
平日メインのバイトでしたが、夏休みなど長期休暇期間、人手が足りない日は閉店0時過ぎまで残ったりしてました。

その日もそんなバイトの帰り道。
電車も終わり深夜の時間帯。
道端に座りこんでいるスーツ男性がいました。
たぶん酔っ払い。
たぶん泥酔より。
スーツ男性は私の足音に気づいて顔を上げると、べろんべろん状態で声をかけてきました。
べろんべろんを翻訳するとたぶん「これから飲みに行こう」。
その口調からかなり泥酔。
断ったところ怒りだしました。
なんだその態度は!行くぞ!とべろん語で怒る足元ふらふら男性。
この状態で誘いにのる女性はいないという事がわからないほど酔っていらっしゃる。
男性を避ける為に来た道を戻りました。

とはいえ家に帰るための最短距離はその男性がいるその道。
踏切を渡った先にある、その道。
深夜なので遠回りなんてしたくない。
引き返してその道をそろりと確認すると男性が壁の向こうに立っている。
隠れてる?待ち伏せ??
今思うと、飲みの誘いを断った私を、怒りはしても追いかけてくる体力も無いほど酔っている男性だったので、待ち伏せしている横を走り抜ける事ができたかもしれません。
でもその時は男性が隠れて待ち伏せしているという状況が怖くて、その方法が浮かびませんでした。
絶望を感じた私がふと左側を見ると、目の前に、まっすぐ伸びた線路がありました。
もうここ歩くしかない…。

すごく歩きにくかった…。
よろよろとジャリの上を歩きながら次の踏切まで歩きました。
ちょっと映画の主人公気分…と浮かれた気分になったりもしたのですが、それは初めだけ。
人が歩く為のジャリではない為よろよろでぜんぜん歩けない…。
すぐに後悔しつつ、よろよろ歩きました。

そんな深夜の思い出話でした。


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