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TikTokのエフェクトで収益を得る③

どうですか?TikTokを分析しながら動画見てますか?

はい。TikTokでエフェクトを作成した場合、動画クリエイターに使用してもらわなければ話になりません。そのためには、エフェクトを使うことで動画の再生数が増えることが必須です。

お陰様で初めてTikTokのエフェクトを作ってから100日で1300万を超える視聴数になりました。それに加えて再生数に対するいいね数、シェア数の率が驚異的なのが、SNSマーケティングやったことある方は理解できると思います。

エフェクトの利用状況

TikTokのエフェクトの分析

と言っても最初からあれこれを考えたわけではなくて、まずは良くある「ヘッドホン」のエフェクトを数種類リリースし、利用状況からの分析を行いました。

初期のエフェクト利用実績

エフェクトが「新着エフェクト」に掲載されるのは一瞬です。そのため、フォロワーが少ない場合、この短い時間でどれだけ目を引けるかが極めて重要です。
最初にリリースしたヘッドホンエフェクトは「投稿数10」と少なかったものの、「宣伝しなくても意外と使われるんだ」という発見がありました。また、投稿された地域がアフリカや南米、東南アジアと多岐にわたり、世界中の人々が楽しんでくれる様子を見るのは非常に興味深い体験でした。

存在するエフェクトのジャンルとしては、顔のメイクアップやヘッドホンなどのAR拡張、選択した写真をインタラクティブに見せるもの、3Dゲーム、タップで遊ぶ2Dゲーム、AIを活用したエフェクトなどさまざまです。
しかし、3Dゲームをリリースした際に動画クリエイターの投稿動画で気づいたのは、「あれ?スマホの性能が低いから画面がカクカクしてんな」「ARがスマホカメラの精度の低さに影響されてうまく動作してないじゃん」といった問題です。

動画の投稿は、その国のおすすめフィードに90%以上表示されるのに対し、エフェクトは世界中の動画クリエイターにリーチします。この違いを考慮すると、幅広いユーザーが楽しめるよう、スマホの性能が低くても動作するエフェクトを作る必要があります。特に、収益化の条件を満たすためには、3つ以上のエフェクトがそれぞれ1,000本以上の動画で使用されなければならないため、広く受け入れられるエフェクト設計が求められます。
最初のエフェクトの投稿者が10から考えると途方もないです。

さらに、いくら説明を付けても、2回以上の操作が必要なエフェクトは動画クリエイターに使われません。実際、投稿された動画を見ても、複雑な操作が要求されるエフェクトはうまく活用されていないことが多いです。以上を踏まえると、エフェクト作成の条件は次のようになります。

  • スマホの高い性能が要求されるものは避けるべき

  • 操作は1回以内

  • 瞬時に効果が視覚的にわかるもの

そして投稿しやすく、バズりやすい動画をサポートするエフェクトが理想です。これらの条件を考えると、エフェクト作りは実に多くの要素を考慮しなければならないため、結構考えました。

TikTokの動画の品質指標

投稿動画インサイト

TikTokのインサイトを確認すると、主要な動画の品質指標として「いいね」、「保存」、「平均視聴時間」、「動画のフル視聴率」が挙げられます。これらの指標を伸ばすことで再生数が高まるため、いわゆるバズらせるには以下の点を考慮した動画作成が効果的だと考えられます。

1. いいねを増やすための動画

エモーショナルなコンテンツ:視聴者の感情に訴える動画は「いいね」を獲得しやすくなります。
トレンドを活用:流行のハッシュタグ、チャレンジに参加することで、視聴者の関心を引きやすくなります。
共感を生む内容:視聴者が「自分も同じ経験をした」と感じるような日常の出来事や悩みを共有することで、親近感を持たれやすくなります。

2. 保存されやすい動画

実用的な情報提供:チュートリアル、ライフハック、レシピなど、役立つ情報は視聴者が後で見返すために保存する傾向があります。
専門知識の共有:専門的な知識やスキルを分かりやすく解説することで、価値のあるコンテンツとして認識されます。
チェックリストやガイド:手順やポイントをまとめたコンテンツは、視聴者が参考にしやすいため保存率が高まります。

3. 平均視聴時間とフル視聴率を高める動画

冒頭での引きつけ:動画の最初の数秒で視聴者の興味を引くフックを設けましょう。例えば、問題提起や驚きの映像など。
ストーリーテリング:物語性のある動画は視聴者の関心を持続させやすいです。起承転結を意識した構成にしましょう。
適切な動画長:長すぎず短すぎない、内容に合った適切な長さの動画を作成します。
サスペンス要素:結末が気になるような演出を入れることで、最後まで視聴してもらいやすくなります。

これらのポイントを踏まえて動画を作成することで、各種指標を効果的に伸ばすことが期待できます。

TikTokで各種指標を伸ばすためのエフェクト

上記のポイントを比較的に満たしやすい動画コンテンツとして、私は「音楽コンテンツ」が有力ではないかと仮説を立てました。

1. いいねや保存数の増加

トレンドに乗りやすい:TikTokは音楽を中心としたプラットフォームで、多くのユーザーが流行の音楽に合わせて動画を作成・視聴しています。トレンドの曲を使用することで、視聴者の共感を得やすくなります。
エモーショナルなつながり:音楽は感情に直接訴えかける力があります。感動的な音楽や楽しいリズムに合わせた動画は、視聴者の心を動かし、「いいね」や「保存」を促します。

2. 平均視聴時間とフル視聴率の向上

リズムとテンポによる引きつけ:音楽のリズムに合わせたテンポの良い編集や演出は、視聴者の興味を持続させ、最後まで動画を視聴してもらいやすくなります。

3. シェアの促進

バイラルの可能性:キャッチーな音楽やオリジナル楽曲を使用した動画は、他のユーザーがリメイクしたり、シェアしたりする可能性が高まります。
コミュニティ形成:音楽を通じて共通の興味を持つユーザー間での交流が活発になり、動画の拡散につながります。

4. クリエイティビティの発揮

ダンスやパフォーマンス:音楽に合わせたダンスやパフォーマンス動画は視聴者の関心を引きやすく、エンゲージメントが高まります。
リミックスやマッシュアップ:音楽を編集して独自のコンテンツを作成することで、オリジナリティを発揮し、他の動画との差別化が図れます。

5. アルゴリズムとの相性

おすすめフィードへの表示:TikTokのアルゴリズムは、視聴者の好みに合わせて音楽性の高い動画を優先的に推薦する傾向があります。適切な音楽を使用することで、より多くの新規視聴者にリーチできます。

・・・・・ゴチャゴチャ言ってますが、結論としては、動画クリエイターが選択した音楽と画像が連動するエフェクトを作れば、クリエイターは複雑な動画編集をしなくても、投稿した動画がバズる可能性が高いのではないかと。

長くなりましたが、次回は「結局お前どんなエフェクト作ってんだよ」になります。


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