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2014年 ニューヨーク 10日間 野宿放浪の旅

サンフランシスコから2日半かけてマンハッタンに着いた時には、端からホステル探す気は失せていました。大体4,5千円はしてとにかく高いのです。全くこの展開は予想外だったのですが慣れというものは恐ろしいというか?

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到着地がペンステーションと呼ばれる34thストリートの駅、まずは隣接するマジソンスクエアガーデンの入口、TVスクリーンのある場所に行きました。ホッケーの試合が写ってて、数人の人が見てました。

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自分も縁石の上横になって、試合見る振りしながらうたた寝、 " これはいい ! 今夜の宿はここで決まり ! " と思ったものの、12時に警備の人が来て追い出されてしまいました。止む無くベンチを求めブロードウェイ方面へ見物がてら進むことに

7thアヴェニューを超え

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高級デパート メイシーズ前に着いて、海の家にあるような大型パラソル、円形テーブルそして大量の折りたたみ椅子を発見、数珠繋ぎにして寝そべることにしました。

午前2時を廻ってました。ショーウインドウ内のスクリーンは誰も見ていないのにデモンストレーションを延々映し出していました。 " 流石有名デパート、24時間体制で気合入ってる。しかし金ってある所にはあるんだなー " と、NYの金満都市ぶりを頭の片隅に微かに感じながら、西海岸からの2日半の旅疲れにのしかかれられ、最大爆睡モードに入りました。

が、しかし午前4時頃未だ暗い中叩き起こされました ....    誰に ?    

懐中電灯持ったNYPD ニューヨーク ポリス デパートメントの婦警さんにです。

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厳しい顔つきで私の膝をバンバン叩き " こんな風に椅子を使っちゃダメ !  腰掛けるだけにしなさい ! "  と指示し去って行きました。

よくよく周りを見ると、なるほど地元のホーボーと思わしき方々は皆、普通座りで項垂れてました。自分も暫くそうしていたのですが、また起こされたらその時の事と、又しても数珠繋ぎ椅子を作って、今度は無事7時過ぎ位まで寝れました。朝日を受けエンパイアステートビルが薄黄金色に輝いてました。

その後約10日間マンハッタンを北はセントラルパーク、南は最端のバッテリーパークまでグルグルと放浪したのですが、時系列をハッキリ覚えてないのでここからは印象深かった事を羅列して行きたいと思います。

1- 光の巨渦タイムズスクエア

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とにかく電光掲示板の量が圧倒的でした、新宿、銀座、渋谷等 各町にある大型ヴィジョンが一箇所に集められている印象でした。10個以上あったと思いますが サイズ、型式が異なる色々なスクリーンが色々な方向に色々な速度で蠢いてる様はハッとさせられるものがありこの一角は巨大な光る生き物の様な感じでした。

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2 - とにかく皆さん元気です

ボストン在住の方が " NY is mess ! " ( 無茶苦茶、ごちゃごちゃのニュアンス ) と曾て言っていたのですが、10日間叫び声を聞かない日はありませんでした。毎日、何処かで、誰かが、何事か、怒り喜び色んな感情にのせて、金切り声を上げてました。人の多いロンドン、パリと比べてこの街が一番やかましかったです。交通整理をしてた人も誘導棒をグルグル回しながら " Move ! Move ! " と、途切れる事無く叫び続けていました。騒音結構あってドライバーには殆ど聞こえていないと思いましたが .... 日本だと笛を吹いたりするのですが、アメリカの方はパワフルに肉声で、しかも休む事無く。

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朝の通勤ラッシュを見た時のイメージです。色んな人種の方がそれぞれの方向へ ツカツカツカと速歩きしていました。

3 - 警備厳重な街、逮捕やトラブルの場面10日で3回遭遇しました。

マディソンスクエアガーデンの裏口付近で午後一休みしてたら目の前を後ろ手に手錠に繋がれた人が通り過ぎて行きました。手錠を実際に見たのは初めてでビックリしました。又、夕方6時頃、14丁目ユニオンスクエアで休んでいたら1ブロック向こうで車に女性が押し込められてる様子が聞こえて来ました。" Get your hands off me ! " 物凄い声で女性が怒鳴り、ドアの閉まる音。逮捕か誘拐だと思います。

もう一つ運転席に乗った人と歩行者が多分接触したかで言い争いしていて、これはよくある光景ですが、アメリカの場合車が走り去り、後された歩行者が鬼気迫る表情でジャケットの内ポケットに手を入れました。拳銃を入れてあるとしか思えませんでした。シカゴで見た喫煙禁止の表式ならぬ拳銃禁止のサインを思い出しました。

3年前に来た時はペンステーション駅構内を迷彩服の軍人の様な人がマシンガンを持って警備していたのが印象的だったのですが、今回そのような方を見なかった代わりに2 ブロック毎に最低パトカーが1台は停まっていて監視が別の形で強化されたという感じでした。

4 - 賑やかブロードウェイ

タイムズスクエアからちょっと北、ミュージカルエリアにも行きました。

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こちらも世界中から人が来てエネルギーが渦巻いてる気がしました。

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私も少しエキサイト !

5 - 低所得者にも優しいビッグアップル

ニューヨークは高いコンビニ、ミニスーパーが多いのですが、安いのもあります、しかもデカイ駅の近くにも。まずペンステーション地下のKーマート。 映画レインマンの中で トムクルーズがダスティホフマンに  "Kーマートは最低だ " と言うシーンがあり、故に私は劣悪なチェーンスーパーなんだなとの認識だったのですが、安いパンや缶詰めが手に入り大変重宝しました。10日間で3 - 4 回買い物しました。自分的には K - マート Excellent ! 素晴らしい ! です。

また32丁目の Jack's 99セントショップも食料他、色んなものが安く買え有り難かったです。

6 - ブルックリン橋から見た美しい日の出

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イーストリバー、マンハッタンブリッジの向こうを太陽が登りゆく風景です

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ブリッジの向こう側はブルックリン地区のビル群です。朝日に輝く建物の中、又今日も虚実入り乱れしのぎを削るビジネスが始まるのだなと思いました。

7- 変わった人もニューヨーク名物の一つ ?

イラストの記事にも書いたのですが目が虚ろな人がコンテナ型の大きいゴミ箱に逆さに突っ込み逆立ちしたのには驚きました。

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色んな物があるNY。マッドネスも、との感じを絵にしました。

8 - 起きたら20$が靴の中に突っ込んであった事

ハドソン川沿いのベンチで午後寝てたのですが地元のホームレスの人と勘違いされたのか、眼を醒ますと靴の中に2000円相当する紙幣が ... LAでも一緒に歌って意気投合した人に20$差し出されたのですが、アメリカの方、  リッチだなと思いました。

New York roaming (1).mp4_000177651 - コピー
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午前4時頃、バッテリーパークのベンチから見廻りパトカーさんに追い出され、南端の所で自由の女神見えないかなとウロウロしていた時の撮影です。マンハッタンの虚空に吠えている様な感じになってしまいました。


エピローグ

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2014年はアメリカの人と武器輸出について話そうと思って行ったのですが、ロサンゼルスで宿が取れなかったのをきっかけに野宿放浪が主な旅になってしまいました。NYでは一人だけ環境保護のキャンペーンをしてた人と話し、” 輸出は必要なら止む無し ”という意見でした。

” ま、こういう旅もありかな? 人生はトライ&エラー ” 

と、自分を納得させ ....

この後 国境を歩いて渡りたくナイアガラの滝へ向かいました。


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