何故憧れの楽器を持っていたのにYAMAHAを買ったのか
最近家帰ったら、記憶なくへ垂れて死んでしまうSinです。
先日のことですが、新しい楽器を買いました!
どうにかして手に入れたのは、なんとYAMAHAでした。
そこまで使っていたのは、トロンボーン吹きなら1度は憧れるEdwards。
しかもそのフラッグシップmodelを使ってました。
誰得かもしれませんが、私が憧れの楽器からYAMAHAに買い換えた経緯をここに記そうと思います。
ゆっくりお付き合いください。
今回購入したYAMAHAについて
私が今回買ったのは、YAMAHAの超新作バストロンボーン YBL-835GBです。
まっっっじで最高。
何一つ後悔ない。
ベルカットモデルです。
ホルンとかによく見るベル取れるやつですね。
YAMAHAはずーっと新しいバストロンボーンが出ない出ないって話をしてました。
YBL-830というモデルがずっと出ていて、長らく登場していませんでした。
「YAMAHAが新作のバストロ作ったら買うしかないでしょ〜」
なんて話を友達と話してたのも記憶に新しいです。
そんな時、新モデル登場のお知らせが。
突然ではありましたが、驚きとともにさすがに楽しみになりました。
YBL-835GBについて
詳しいことはよくわかりません(おい)
パッと見では前モデルのYBL-830との違いは判りませんよね。
いやさ、マジで何が違うん。
一緒やろこんなの。
ベルカットなのはそういう仕様を買っただけで、他何も違いがないように見えます。
その時使っていた楽器
情報が出た時点で、ものすごく興味はありました。
しかし楽器を買い替えるつもりなんてさらさらありませんでした。
というのも、その時使っていた楽器は何一つ文句のつけられない楽器だったのです。
トロンボーン吹きなら一度は憧れる楽器「Edwards」
アメリカ楽器界隈を代表するメーカーですね。
「Getzen」は「Edwards」から派生したメーカーなので、「えどげつ」なんて言われたりもしますね。
パーツを一から組むことが出来ることでも有名なEdwards。
その中でも、世界最高峰のオーケストラであるニューヨーク・フィルに当時所属していたジェームス・マーキー氏(現在はボストン・フィル)によって監修されたコンプリートモデルが発売されています。
マーキー氏の名前を取って通称「マーキーホーン」と呼ばれています。
一応モデル名はB502-Ⅰ??(詳細はわからん)みたいです。
様々なマイナーチェンジを経て、現在も販売されています。
世界中のプロ奏者に愛用される楽器でもあります。
蛇足ですが、今ドルチェで新品価格見てみたら大変なことになっています。
私は大学入学時にたまたま中古でいい楽器が転がっており、多分65万ほどで購入した記憶があります。
これほんっとにいい楽器なんですよお。
楽器としてのクオリティも高いし、音色はいいし、音抜けはいいし。
文句つけようがないよねって感じです。
これがプロが使う楽器かあと実感した記憶があります。
初めて吹いた時、これだ!!という感覚を初めて掴みました。
息抜け最高うううううううとか思って、即決しました。
蛇足ですかま、この宣材写真撮った時は、ウィリーズさんのワルキューレ使ってますね。
これいいっすよ。
ドイツ管用だけど。
使いだして分かったEdwardsの落とし穴
そうして始まった憧れの楽器ライフ。
ルンルンで大学生活をスタートさせました。
しかし、大きな壁にぶち当たります。
この楽器アメリカのオケ奏者がバリバリに使うのを前提に作られてるわけです。
楽器のキャパは計り知れないほどデカい。
息が入れやすいのは非常にありがたく優秀なことですが、逆に入りすぎるんですよね。
大学に入ってオーケストラなど本番を経て
これ息もたない…体がめちゃくちゃ疲れる…。
練習しててもしんどいと感じることが多くなってきました。
自分の体のキャパとあってないと気づいたのです。
しかし楽器は文句のつけようがないくらい素晴らしいため、ずっと私が弱っちいのが悪いんだと思ってました。
先生にも、楽器は素晴らしいねって言われるし。
いつからでしょうか、楽器が楽しいと思えなくなるくらいでした。
二回生の時、まったく練習モチベが上がらなったのをよく覚えています。
受けるコンクールは全て棒にも箸にもかからない。
私楽器向いてないやと感じてました。
そんな時に出会った新作のYAMAHA
大学の芸音テナーの先輩が、楽器を買い替えるという話を聞きました。
なんか面白そうだったので、先生に楽器を決めてもらうのと選定してもらうのについていきました。
その時ドルチェ楽器梅田店にたまったま入荷していたのが、このYBL-835(確かイエローベルのベルカットじゃないモデル)。
店員さんに勧められて吹いてみたらあらびっくり。
圧倒的な操作性、音色の充実さ、すべてが理想でした。
実は、たまたま対応してくださった店員さんが、自主公演「Trombone Quartet 椛」を見に来てくださっていたのです。
その時に、どうしてマーキーホーンを使っているのにマウスピースがTilzなのだろうかと感じていたと後々言われました。
普通マーキーホーンほど息抜けが良い楽器には、それに合った息抜けが良く重厚感があって深くて大きいマウスピースを付けるのが定番です。その方がシンフォニックな音が鳴るし、楽器本来のポテンシャルを引き出せるからです。
しかし私の場合そんなことをしてしまったら、
ただでさえしんどいのにさらにしんどくなって死んでしまうわ!!
ということで、吹奏感軽めのドイツ管に適しているTilzのマウスピースの少し浅めなモデルを使っていました。
今考えてみればせっかくのキャパを、マウスピースで無理やり襟帳尻を合わせる無駄遣いですよね。
それを疑問に思っていた店員さんが、
「竹田さんならこのYAMAHAぴったりかもしれませんよ」
そう進めてくれたのです。
いままであっぷあっぷしてたのがウソのように、好きなように演奏できる操作感。
今までに感じたことのない音色の密度。
サウンドが信じられないくらい好みでした。
これめっちゃいいですね…。
衝撃でしたね。
いざ購入へ
これホントに買うべきだ。そう確信しました。
しかし、大金をはたいてずっと使うと言って買っていただいたエドワーズ君。
親にはどういえばいいんだと頭を悩ませました。
もちろん言い出した時は、「さすがに無理じゃないかなあ」といった反応。
そこで試奏した動画を送りました。
それを聞いた親は、「確実にこっちの方がいい」と理解してくれました。
映像越しにわかるほど、圧倒的に違ったんです。
で、購入するとなるとやはりベルカットモデルがいいと。
ケース含めてとりあえずえぐい金額にはなりました。
とにかく親に感謝です。出世払いで本当に返します。
ベルカットにすると何が変わるのか
よくベルカットにすると何か変わった?と聞かれます。
よく言われるのは、「音の輪郭がはっきりするようになる」ですね。
これに関してはマジだと思います。
金属量が物理的に増えてますし、それだけくっきりした音にはなると感じます。
実際ベルカットとじゃないモデルを比べる機会もありました。
正直
★わ★か★ら★ん★
言われてみればそんな気がします。
私にはすごく大きな違いがあるかと言われれば微妙でしたね。
ベルカットの方がシンフォニックな音になったのは感じました。
気のせいかなあ。
まああああ一番デカいのはケースが薄い!!
マジでこれはありがたい!!
今年楽器もって海外行くのも考えてるので、とにかくありがたいです。
その恩恵を受けまくってます。
購入その後 現在
まじでいい楽器すぎ。
というか自分に合った楽器を見つけられました。
約半年迷って購入しただけあって、後悔なんぞ全くない。
マウスピースはいまだに、購入した時についてきたYAMAHA 61Dとかいうよくわからないくらいでかいやつ使ってます。
附属品ですが、この楽器のために新しく作られたマッピで相性は完璧です。
とにかくデカすぎるのが難点ですが、慣れたら全然大丈夫でした。
まだ慣れてないけど。 ほぼチューバやん。
後は片づけるたびに、ベルを付け外しするのがなれません。
あれ付けるのコツいるんですよ。
全国のホルン奏者を尊敬するようになりました。
あとはベルカットのせいでくっそ重い。
重すぎ。
指つる。
それくらいですね。
その他は満足。
大満足です。
実際この楽器に変えて初めてのオーディション。
一番ではありませんでしたが、結果は出てきました。
自分としても手ごたえを感じています。
この楽器とともに残りの大学生活、張り切っていきます!!
長々とありがとうございました。