「金本位制がなければ、インフレによる没収から貯蓄を守る方法はない」~FRB議長就任前のグリーンスパン発言 番外
今回はマエストロと称され20年近くFRB議長を務めたアラン・グリーンスパン氏が、実は熱烈な金本位制支持者であったことを示すエッセイ全文の翻訳を有料記事でお届けします。
なお無料記事では、こちらの手違いから連載で読みにくくなってしまっている現状改善のために0~10章の索引集としました。
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アラン・グリーンスパン エッセイ 「金と経済の自由」1967年
金本位制に対するほとんどヒステリックな敵対意識は、あらゆる信念を持つ国家統制主義者を団結させる問題の一つである。彼らは、金と経済的自由は切り離せないものであり、金本位制は自由放任の手段であり、それぞれが他方を暗示し、要求していることを、おそらく多くの一貫した自由放任主義擁護者よりも明確かつ微妙に感じているようだ。
彼らの敵意の源を理解するためには、まず自由社会における金の特定の役割を理解する必要がある。
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