大富豪の秘密はすべてトランプの手中に~エプスタインドキュメントを視聴して
ネットフリックスドキュメンタリー『ジェフリー・エプスタイン:権力と背徳の億万長者』全4話を視聴しました。エプスタインの取り調べの映像や被害女性(サバイバー)のインタビューで構成されています。
ジェフリー・エプスタインの未成年性虐待事件は、2005年フロリダで捜査が始まりましたが、金と権力で様々に妨害され2019年になってようやくニューヨークで生涯身柄を刑務所にぶち込まれることになりました(すぐに独房で自死したとされていますが…)。
クリントン元米大統領(※26回エプスタインの自家用機に同乗している資料が存在)、アンドリュー英王子(※作中エプスタイン島の元従業員が被害者とよく似た少女への性虐待現場を目撃、証言している。被害少女の腰に手を回す写真も)ら世界のセレブも未成年性虐待に関与した疑いが描かれています。
エプスタインと昔一緒に撮った写真を使って、トランプさんが彼らと同列かのように扱われている点が気になりました。作中トランプさん自身が大統領時代に「彼とは15年以上話していない」と言う通りトランプさんに関しては何の疑惑もありません。印象操作されています。
リベラルメディアが多くの権力層に直結しかねない問題にもかかわらずこの疑惑を熱心に報道した理由の一つはトランプさんの具体的な疑惑を期待したからだろうと思います。
いや、むしろ被害者や弁護士が執拗に司法妨害されたエプスタイン事件はトランプさんの居宅のあるフロリダで捜査が開始され、出身地のニューヨークで大きく進展したと言えるのではないでしょうか。
まさに大統領時代にフロリダ南部地方検事による不正な司法取引がニューヨークの裁判所で違法認定されました。映画『スティング』のような大どんでん返しです。
その司法取引は15年の禁錮が18か月に大幅減刑されたばかりか仕事のために1日あたり12時間、週に6日の外出許可が与えられるというとんでもない内容です。女性ジャーナリストが作中「安ホテルに宿泊しているような刑」と表現していました。
この取引をまとめたアコスタ検事はトランプ政権の労働長官(無責任会見をした2日後に辞任)でした。敵は身近に置けをまさに地で行く展開ではありませんか。
エプスタイン島、ニューヨーク、パームビーチの大豪邸には全室に監視カメラが配置されていましたが、被害少女の監視というよりは性虐待仲間の大富豪たちの秘密を握るためだったと見られています。
そもそもエプスタインがLブランズ創業者レス・ウェクスナー氏のボーイフレンドになったことをきっかけに資産運用を任され、自身も大富豪に駆け上がっていきました。
エプスタインの命運どころか人身取引仲間の大富豪たちを今後一生ぶち込める秘密はトランプさんの手中にあったと考える所以です。
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