ハレ婚。おかわり!早くコミック欲しいな…
『ハレ婚。おかわり!』が終わりました。
わかってます。時間がだいぶ空いたこと…。
忙しくて感想書けなかったんですよ!
でも、毎週ヤンマガを読んでいたので、全話通しての感想を書いていきます!
※ここから先はネタバレを含みます。
■一夫多妻制サザエさん
まず全体を通しての感想は『一夫多妻制のサザエさん』ですね。
元々世界観は完成&完結しているので、その後日談的な話が描かれています。
また、基本的には1話完結のストーリーです。
本編のように家族が離れ離れになるような展開はなく、常に家族としてまとまっているので、めちゃくちゃ平和に見えますよー。
この描き方は無限にエピソードが書けそう。
そう思えました。
○実はNON先生が避ける形式
個人的な感想ですがNON先生は、
こういうオムニバス形式に近い形は、結構嫌う傾向があるんですよね。
デビュー作のデリバリーシンデレラ本編の時も、やろうと思えばこの形式でできたのでしょうけど、ストーリーを進めましたからね。
マンネリ化が嫌なんだろう。
という想像をしてます。
ただ、ぶっちゃけ『サザエさん』や『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』が長く続いていることからも、この形式の方がドラマやアニメにしやすいだろうな。
…と思って読んでました。
■個人的に主人公は『麟之介』と『まどか』
さて、そんな『おかわり!』ですが、話の視点は『麟之介』と『まどか』が多く感じました。
○龍の登場が少ない変わりに麟之介!
麟之介の語りから第1話がスタートしているので、全体的に麟之介の目線は多く感じました。
というのも、実は『おかわり!』龍の登場が妻たちに比べて極端に少ない!(存在感はめっちゃあるけど…)
仕事でほとんど家にいないんですよね。
だから日常のやり取りなんかは、麟が見てるように読者は見えるんですよね。
そして麟の言動がやたらイケメン!
家族の為に本気で怒って、本気で泣ける。
ハレ婚。の中で最も主人公らしい性格です!
『龍が歪まずに育ったらこうなったんだろうなー』と思いましたね。
そして、よく考えると『龍がいなければ伊達家でただ1人の男』なんですよね。
だからこんなイケメンになったんだろう。そう思って見てました。
○まどかは物語の進行役?
しかし、個人的に1番多く感じたのはまどか視点。
(俺が1番推してるせいもあるでしょうけど)
読者で他にも感じた人いたんじゃないかな?
というのも『おかわり!』の話の構成の多くは先に話したように1話完結。
だから多くの話は1話の中で、『問題(イベント)発生→解決』という流れで進みます。
この『問題発生』後の状況説明や解決案提示がほとんど『まどか』なんですよね。(本編の時はゆずがこのポジションが多い気がする。)
○読者目線の母親
他にもまどか目線が多く感じる理由は『子供を産んでない母親』というのもある気がしますね。
まどかだけ伊達家に『血縁』が一切いないんですよね。
本編の時も、後半は伊達家と切り離されて描かれたまどか。
『おかわり!』でも、住んでる場所は同じながらも唯一『子供を産んでいない母親』として、他の家族と少し切り離された関係にあるんですよね。
この影響で、1エピソードの中で序盤は麟目線で問題を見ることが多い。
でも、中盤以降は問題解決考えるために、自然と読者としての境遇が近い(伊達家に血縁が居ない)『まどかの目線』になるんだと思って読んでました。
■1番好きなエピソード
さて、話は変わって全話読んで1番好きなエピソードの話です。
主観全開ですが、自分は【第5話 もう1人のお母さん】が1番好きでした。
ちょうど先程話した麟とまどかがメインで描かれています。
○あらすじ
忘れている方の為にあらすじを書くと下のような感じです⤵︎ ︎
睡蓮の柄の着物を着ながら、龍との会話を思い出し微笑むまどか。
その会話とは「まどかは睡蓮の着物が一番似合う」といわれたものでした。
そんな時、麟の学校から電話がきます。
内容は「麟が同級生に暴力をふるってけがをさせた。」というものでした。
留守のゆずにかわって、麟と一緒に相手へ謝罪しに行くまどか。
そこで麟は『母親が複数いるという理由で、家族を侮辱されたから』と暴力をふるった理由を語ります。
その話を聞いたまどかは、二人を諭し仲直りさせるのでした。(ここはぜひ読んで欲しい!)
しかしその帰り道、麟は突然泣き出します。
理由は、まどかが先ほど謝罪とけんかの仲裁をした際に、道路にひざをついていたため大事な着物が汚れたからでした。
自分のせいで『まどかの大切な着物を汚してしまった』と号泣する麟をまどかが優しく許して話は終わります。
○好きなポイント!
・母親のまどかがいい!
まずなんといっても『まどかが母親になっている感じ』が最高でした。
先生の画力もあって明らかに今までのまどかと雰囲気が違いましたね。
・イケメンすぎる麟之介がいい!
家族の為に怒って泣ける麟之介のイケメンぷりがヤバイ!
息子にこんな行動をされたら、うちの妻なんか泣きそうです(笑)
・居なくても存在感を出す龍がいい!
この話まどかと麟に目が行きがちですが、龍がまどかを褒めたことから始まってるんですよね。
龍が褒めなければ麟が泣く原因はない訳ですからね。
本編の時からそうですけど、マジで龍はみんなを愛してますね。
『おかわり!』の1~4話は今まで通りのドタバタ感と小春の変化がメインでしたけど、この話は『家族になったなー』と感じる話でしたね。
■6~8話について感想と考察
好きなエピソードも話したので、『おかわり!』のクライマックス。6~8話の感想と考察です。
ざっくりとまとめると、ここは小春パートでうららの結婚式をきっかけにダイエットをする話が描かれます。
○ある意味予想していた展開
まず最初に…
『なんでここを1番好きなエピソードにしなかった?』と言われそうなので弁解!
『そりゃここもいいんですよ!』
ラストの龍が小春を誘うシーンなんて本編のデートシーンのオマージュで泣きそうでしたよ!
小春もめっちゃ頑張ったんだろうなー。
みんな協力したんだろうなー。
と思いましたよ。
…けど、このダイエット展開は第1話から予想していたので、割と驚きが少なかったんですよー!
○やるならみんなで
とはいえ、ここは物語終盤ということで、やはりいいシーンてんこ盛りですよ。(是非コミックで読んで欲しい!)
中でも最後のゆずの言葉はうれしかったですね。
『伊達家ルールその1やるならみんなで』
ドラマ『ハレ婚。』が無かったらルールがある事自体忘れてたと思います。
でも、ここでそれを言ってくるとか…。
泣きそうでしたよ。めちゃくちゃいい締めでした。
○最終話タイトルの考察
これは自分の深読みし過ぎもしくは読者には常識なのでしょうか?
最終話のタイトル【おかわりする女】これには二つの意味があると思ってるんですよね。
1つ目は普通に小春が最後に発した、『おかわり』です。そしてもう1つは『変わる』という意味です。
最終話において、
変わりたかった小春は見事ダイエットに成功する。
まどかも第5話であるようにめちゃくちゃ変わっている。(まだ変わろうと思ってるみたいだし)
ゆずは1巻の言葉を言って変わっていなそうに見えますよね。
でも子供も産まれて、これだけ状況が変わっても最初の気持ちでいれるって、相当自分で変わらないとできませんからね。
(見える所で言うなら、子供を産んで体型が変わった小春と変わってないゆず)
みんなが変わるために『一歩踏み出す』そんな意味合いが込められてる気がしました。
■最後に
最後に『ハレ婚。』の続きを描いてくれたNON先生、大さんありがとうございました。
本編もハッピーエンドでしたが、龍、小春、ゆず、まどかで『ハレ婚していること 』自体が上手くいった所を1度も見せずに終わってたんで、気になってたんですよね。
『おかわり!』で見事回収された気分です。
本当になんの曇もないハッピーエンドが見れたと思います。
個人的にNON先生の作品史上1番ハッピーエンドな終わり方だったと思いました。
ハレ婚。はやっぱり最高です!
ここまで長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
※コミック情報
NON先生から正式に【ハレ婚。 20巻】が5月6日発売のアナウンスもありました。
ハレ婚。20巻のAmazonリンクはこちら
また、下はコミック発売に伴うNON先生と大さんのツイートです。
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(下)【株式会社ねこの手】(大さん)
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