「Self-as-We Art exhibition!」に寄せて
【作品タイトル】
Self as Earth
あるいは「分かりやすさ」という病
Three→two→one→zero!
QUINTBRIDGEのスタッフは、ビーバーに似ている。ビーバーはダムを造り、小魚や水草などの繁殖を促すことから「生態系エンジニア」ともいわれる。QUINTBRIDGEは大阪・京橋という庶民の街に突如 築かれたスタートアップのためのダム湖のようにも映る。
翻って、私たちQUINTBRIDGE会員は、スタートアップエコシステムの一員であると同時に、地球という生態系の一部でもある。「私たち」という概念は、「私」を拡張する。仲間、組織、地域、社会、国家、世界、地球、宇宙……。
(作品タイトルの「Self as Earth」は「Self as Us」の掛け詞、double meaningでもある)
「私たち」には時間軸も含む。「人新生」ともいわれる人類の所業……。今の世代だけでは解決し得ない困難な課題の数々……。それらに立ち向かうことは、世代をまたぐような壮大な挑戦でもある。まだ見ぬ子孫たちへ、「よき祖先」としていいバトンをつないでいくにはどうすればいいのか……
せめて、自宅を居心地のいい場所にするように、地域を、社会を、この国を、この世界を(もちろん南半球も)、そしてこの星を、「私たち」にとって居心地のいい場所に……