「2.5次元の誘惑」の魅力について語りたい【神作品】
待望のアニメ「2.5次元の誘惑」が7月から始まりましたね(でゅふふ)。
原作大好きなので、改めてこの作品の面白さについて語っていきたいと思います。
オタク×コスプレ×ジャンプ
まず、この作品のオリジナリティは「オタク」「コスプレ」「ジャンプ」の3要素です。
とにかく、登場人物がオタオタしい。
原作者の橋本先生は相当な二次元オタクのようで、作中ではおびただしい数のオタク発言が飛び交います。
元ネタが分かる人はもちろん、知らない人もコアなオタク文化を堪能できる作品となっています。
ただ、オタクがわちゃわちゃするだけの話ではないんですねこれが。
オタクである以前に、何か創作物を見たり作ったりする全ての人にとって大切な考え方を教えてくれるマンガなんですよ。
第一巻で主人公の奥村先輩がこんな名言を残しています。
"オタクたる者 好きな物の話は否定しない!! 「何かを熱烈に愛している」
ただそれだけで オタクという仲間なのだから"
この言葉はこの作品のテーマであるといっても過言ではないでしょう。
メインヒロインである天乃リリサが、自身の少しエッチなコスプレ趣味を打ち明けるのを躊躇ったときに奥村が放ったセリフで、その後もリリサが壁にぶつかったときにこれでもかというほど名言を残す奥村先輩。
とにかく奥村先輩カッコよすぎる。
と、具体的な話をしてなかったですね。
天乃リリサが最強のROM(コスプレ写真や動画を詰めた作品)を作るために、カメラマンを任された奥村は彼女を懸命に支えるんですけど、とにかくその節々がジャンプらしくて最高。
まじでアニメは最初のコスプレイベントのところまでは何とか見てほしい。
できれば原作も読んでほしい。そこまでいけば多分ハマるはず。
序盤が少しお色気描写多めなので勘違いされがちですが、本当にジャンプマンガの真骨頂を見ることができる作品です。
これがバトルとかではなくコスプレという新しいジャンルでですよ?
原作者さんの話作りが本当に上手すぎる。
あと、普遍的な感情の機微とか、その辺もすごい繊細に描かれていて、共感できる部分がとても多いんですよね。
意外と、女性的な価値観もあるので女性にも見てほしい作品ですね。
ちなみに、自分は女の子のキャラの可愛さに惹かれて読み始めた変態なのですが、完全に価値観変えられましたね。
どんな形であれ、作品の愛を表現するのは尊いことなんだと、このマンガから教わりましたし、どんな創作物も簡単に貶したりするのは良くないことだと改めて思います。