日々の言葉 #80『ザリガニの鳴くところ』
今日の言葉は、ディーリア・オーエンズさんの『ザリガニの鳴くところ』から。
この本、読んだのは2年以上前のことなのに、いまでも衝撃が残っています。
湿地の中にあるぼろ屋で、母親にも、6人いたはずの兄姉にも見捨てられ、たったひとりで生きる少女カイアの物語。少女時代と、大人時代が交互に描かれるんですが、なんと大人の場面では、裁判の被告人なんです。
いったい、カイアに何があったのか。
男たちに踏みにじられた少女の過去に、ウルウルしっぱなしでした。
野生動物のように生きていたカイアに、文字を教え、本を読む喜びを教えてくれたのは、兄の友人であるテイトでした。カイアはそのテイトに恋心を抱きます。
そりゃ、そうですよね。
人間として扱ってくれるのは、彼くらいなんだもん。
でも、テイトは研究したいことがあり、遠く離れた町に行くことを決めてしまうんです。拗ねるカイアにテイトが言ったセリフが、
「何かあるたびに逃げてちゃだめだ。話し合うことだって必要なんだよ。問題に向き合わないと」
でした。実はこのセリフ、カイアの事情をよく分かってないという背景があるのですけどね……。
湿地から離れたくないカイア。
町を出て研究したいテイト。
ふたりの希望は対立し、落としどころがみつかりません。
これって、普段の生活でもよくありませんか?
夏の旅行として、海に行きたいわたしと、山に行きたい夫とで、意見が合わないとか……。
提案に関して、A案を押す先輩と、B案でいきたい自分とで、対立してしまったとか……。
『7つの習慣』の第4の習慣は「Win-Winを考える」です。意見が平行線をたどっている時こそ、この習慣を思い出したい。
大事なことは、お互いに「妥協」できるポイントを探すのではない、ということ。
どちらもWinになれないのなら、「No Deal」を選ぶことだってできるのですから。
問題を“解決”することは、最善の方法ですか?
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「なぜ」が人生を深くする。
毎日、小さな問いを発信しています。
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TCS認定コーチ・7つの習慣セルフコーチング認定コーチのしんちゃんです。
コーチングに興味ある!という方は、こちらのnoteもご覧ください。