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「おまえはあたまがわるいからやらなくていい」を変換してみよう!
荻原浩さんの小説『押入れのちよ』は、ままならない社会を必死に生き抜く人々を描いた短編集です。
特に、表題作の、明治生まれの幽霊=ちよが、かわいいやら愛おしいやら。同居することになった青年の奮闘にはホロリとさせられました。
どうやら親を亡くし、引き取ってくれた親族に埋められたらしい「ちよ」は、オトナたちからこんなことを言われていました。
「おまえはあたまがわるいから学校へゆかなくてよい」
享年14歳(たぶん)。
何かをすることも、やりたいと思うこともなく、オトナの事情に翻弄されてしまった少女。ちよの境遇に、思わず怒りがわいてきます。
仕事の現場でも、似たようなことを言われたりしませんか?
「でしゃばるな」
「あんたなんかがホントにできるの?」
なんて、言われたら、どう返しましょうか?
本日はこういう「トゲのある言葉」を、「ハッピーワードガチャ」に入れて「ま~るい言葉」にしてみましょう!
今日使ったのは、「タイムマシン術」です。
「おまえはあたまがわるいからやらなくていい」
↓
未来の自分が1時間でできたって言ってます!(かっこいー!)
あなたもむかし、そう言われたんですね……(ツライねー)
いましかトライできませんから!(その調子!)
『7つの習慣』でいう「インサイド・アウト」とは、自分が変わることで周囲に影響を与えていくということです。
苦しい状況になったときほど、つい言い訳が頭に浮かびます。
「もっと○○ができたら手を上げられるのに」
「相手が話を聞いてくれないから何もできない」
などなど、周りのせいにしていても、何ひとつ変わることはありません。おまけに言い訳を考え出すと、どんどん第4領域が増えていくような気もします。
まずは、自分ができることに集中したい。
ちよみたいに、自分の言葉を奪われてしまう前に、自分のことは自分で面倒をみたいですね。
トゲのある言葉に出合ったら、「タイムマシン術」を使ってみてください!