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【モヤカラ♪ 番外編1】期待を明確にしよう

8月1日にClubhouseで開催した「モヤモヤをカラッと♪」の番外編です。

児玉伸也さんがご自身の「パラダイムシフト」を語ってくださった、本編の記事はこちらをどうぞ。

実は児玉さんにご登壇いただく前に、わたしの「パラダイムシフト」についてもシェアさせてもらいました。

超絶しょーもない「あるある」な日常の一コマを、7つの習慣でとらえ直してみた結果、「伝えにくいことを、どう伝えるか」にチャレンジすることになったのです。

この記事では、その結果も含めてご紹介したいと思います。

皿洗いの洗剤量って、教えないといけないの!?

わたしは結婚して22年になりますが、夫は21年間、家事参加率ゼロでした。まったくの、「無!」です。

「こういう人だから……」と、特に不満をもつこともなくなっていた、ちょうど一年前。夫が早期リタイアして、家にいるようになったんです。そして、驚愕のひと言を口にしました。

「これから晩ご飯の片付けはボクがやるよ」

ど、ど、ど、ど、どうしたっ!?と、焦るくらいの申し出をありがたく受け取り、お皿洗いを任せることに。

だいたい夕飯の時間には仕事が終わっていないので、わたしは早く食べて、早く片付けて、仕事に戻りたい。だからこれ、ホントーーーーーーーに助かってます。

ただ。

ある日、気が付いたことがありました。

(なぜ、台所洗剤がこんなに早くなくなるんだろう……?)

考えられることはひとつしかありません。でも、直接指摘して拗ねられても困る。

ある日、片付けを始めた夫の後から、ちょっとのぞいてみると。

プシュッ! プシュッ! プシュッ!

スポンジに、洗剤を3回もプッシュしていた!!!

二人分の食器を洗うのに、しかも今日は油モノはないのに、あきらかに多い。

わたしの中で、衝撃のパラダイムシフトが起こりました。

皿洗いの洗剤量って、教えないといけないの!?

考えてみると、洗濯洗剤の場合、キャップにラインが書いてありますよね。でも、台所洗剤の場合は感覚的に使っているように思います。

さて、これをどう伝えるか。もしくは、このまま触れずにおくか。

これが、今週のわたしのチャレンジだったのです。

期待を明確にする

実は、『7つの習慣』という本はおもしろい構成になっていて、習慣を順番には紹介していないんですよね。

パラダイム
第1から第3の習慣→ 私的成功
信頼口座
第4から第6の習慣→ 公的成功
第7の習慣

私的成功と公的成功の間に紹介される、「信頼口座」。「コミュニケーション習慣」といえる第4から第6の習慣を実践するには、不可欠なものです。

その預け入れは主に6つあるとされていて、そのうちのひとつが「期待を明確にする」です。

わたしのパラダイムに対して、「モヤカラ♪」のパーソナリティであり、7つの習慣エバンジェリストのむらけんさんが紹介してくれたのが、「完訳版」270ページにあるくだりでした。

期待の内容をはっきりと伝えるのは、勇気が要ることもある。意見の違いを目の前に出して、お互いに納得のいく期待事項を話し合って決めるよりも、あたかも意見の違いなどないかのように振る舞い、きっとうまくいくだろうと思っているほうがよっぽど気楽だからである。

『7つの習慣』完訳版

たしかに!!!

洗剤のことくらいでモメるより、このまま「きっとうまくいくだろうと思っているほうがよっぽど気楽」です。

でも、わたしがためらっている間にも、洗剤はどんどん減っていく……。

夫婦はもちろん、仕事をしているメンバー同士でも、こうした「そこから!?」なことは起こりがちではないでしょうか。

そこを、どう説明するか。

スルーするか。

伝えてスッキリするか。

見ないふりするか。

わたしはコミュニケーションを学ぶ者として、この課題に向き合うことにしたのです。

さて、その結果は!?

対話の結末

こうした意見の対立が生じたとき、よくある手法は「ファクトでフィードバックする」ではないでしょうか。

今回の場合なら、たとえば台所洗剤のメーカーのウェブサイトなどをチェックして、洗剤の使い方を調べて教える、ということですね。

これも有効な手段だと思います。

ただ、このやり方は、相手のメンツをつぶしてしまう可能性もあります。

せっかく機嫌良くお皿を洗ってくれていて、わたしもとても助かっているので、いまの形は崩したくない。

そこで、まずやったのは、「150%共感すること」でした。

わたし:泡いっぱいで洗うほうが好きなんだね。

夫:そのほうが洗えてる感じがするじゃん。

わたし:たしかに! キュワキュワするもんね。

夫:CMみたいでしょ。

わたし:そうだね。すすぎに時間がかからない?

夫:ん? 言われてみれば、あんたの片付けは早いね。

わたし:すすぎが早くできれば、腰も痛くなりにくいかもよ。

夫:ん? じゃあ、もう少し洗剤を減らして洗っても大丈夫?

わたし:ものによるけど、うちの食器量だったら1プッシュくらいでいいかな。油モノがあったら足してもいいし。

夫:ふーん。じゃあ、それでやってみるよ。

なんと! 自ら洗剤量について聞いてくれたので、なんとか解決!!!
(補足:我が家のキッチンは、小柄なわたしに合わせてシンクがちょっと低いため、大柄な夫は皿洗いをすると腰が痛いらしいです……)

「モヤカラ♪」でも話に出ていましたが、わたしたちのパラダイムは日々、目にするものや経験によって積み重なっていきます。

夫が言っていたように、CMで泡泡泡泡したシーンを見ていると、それが「当たり前」だとすり込まれてしまうのでしょうね……。

まとめ

期待の内容をはっきりと伝えるのは、とても勇気が必要です。配慮も工夫も要ります。

それでも、意見の対立に向き合うことで、もっとよい関係=「Win-Win」をつくり出すことはできるはずです。

これからも恐れずに、チャレンジを続けたいと思います。

このパラダイムシフトについて話す前は、こんな日常のみみっちい出来事でごめんなさい……という思いだったのですが、些細な出来事だからこそ、7つの習慣が生きてくるともいえそうです。

世界で一番売れている「ビジネス書」と言われていますが、活用範囲、汎用性の高さ、そして実効性の高さを痛感したエピソードでした。

「モヤモヤをカラッと♪」は、毎月第1・第2月曜日の夜10時から開催しています。次回は、8月8日。明日のワクワクにつながるヒントをみつけてくださいね。

お楽しみに!


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