日々の言葉 #98『孤独の哲学』
今日の言葉は、岸見一郎さんの『孤独の哲学 「生きる勇気」を持つために』から。
リモートワークが進んだいま、物理的な距離のある環境で、どうやって協働していくか、孤独と向き合うかが課題になっていますよね。
『嫌われる勇気』で知られる岸見先生が、現代社会を生きる知恵を説いた一冊です。
三木清の『人生論ノート』や、マルクス・アウレリウスの『自省録』、そして仏教の教えから語られる岸見先生の言葉は、「そうだよな~」という納得をもって心に響いてきました。
わたしは『嫌われる勇気』がとても好きで、これからも何度も読み返すだろうと思います。ただ、タイトルから、
「なんでわざわざ嫌われるようなことをしないといけないの?」
というイメージを持っている人がいることも事実。
岸見先生も、「嫌われてもいうべきことはいわないといけないという主張をする人は、十分嫌われているので、嫌われる勇気は必要ない」と指摘されています。
では、「嫌われる勇気」が必要な人とはどんな人なのか。
同調圧力に屈したり、空気を読みすぎてしまったり、といった状況によって、言いたいことが言えなくなっている人です。
言いたい言葉を飲み込み、湧き上がる感情を押し殺し、自分の人生を生きていない人です。
それは自分を守るための方法だったのかもしれないけれど、殻から一歩出てみたら、意外となんでもなく生きていけるんですよね。
そして間違えてはいけない、もうひとつのこと。
哲人は、「嫌われろ!!」と言っているわけではなく、「嫌われることを恐れなくてもいいんだよ」と励ましの言葉を送っている点です。
言うべきことを言ったとしても、相手が受け入れるかどうかはコントロールできることではありません。
『7つの習慣』でも、さまざまな関心ごとを、
自分の力で変えたり影響を与えたりできること:影響の輪
自分では変えたり影響を与えたりできないこと:関心の輪
に分けて考えます。
自分の言動に対する、相手の反応はコントロールできない=関心の輪にあたります。そちらにパワーを割くよりも、「影響の輪」にエネルギーを集中させるほうが、主体的に人生を築くことができます。
ま、だからといって、剛速球を投げ込むような言い方では、相手も身構えてしまうでしょう。
相手が受け取りやすい形と量と質とタイミングを見極めること。対話に必要な基本姿勢も「影響の輪」の中にありますね。
コミュニケーションのための工夫を、楽しみながらやりたいと思います。
苦手な人と会話するとき、どこにJOYを生み出しますか?
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「なぜ」が人生を深くする。
毎日、小さな問いを発信しています。
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TCS認定コーチ・7つの習慣セルフコーチング認定コーチのしんちゃんです。
コーチングに興味ある!という方は、こちらのnoteもご覧ください。