日々の言葉 #99『宝くじで1億円当たった人の末路』
今日の言葉は、鈴木信行さんの『宝くじで1億円当たった人の末路』から。
「もし、宝くじで1億円当たったら……」
これほどトキメク夢ってないですよね!? でも、「本当に」宝くじで1億円が当たったら、どう行動するのがいいのでしょうか。
金融の専門家曰く、
「仕事を辞めてはいけない」
のだそうです!!
その理由に、人間の弱さを感じさせられました。
高額当籤したおかげで、トホホな人生を送るか。
目標に向かってコツコツ、マジメに歩いていくか。
どちらがいいですか……!?
といった形で、23の「○○の末路」が紹介されています。
パラパラと目次をめくっていたとき、おもしろい視点だなーと思った見出しがありました。
<電車で「中ほど」まで進まない人の末路>
こんなことに疑問を持つなんて!
たまにいますよね。ドアの両側に、門番のように立ちはだかっている方や、ドア付近でウロウロ旋回する方。
なぜこうした行動をするのか?という疑問を、人間心理に詳しい専門家に質問されているんです。
考えられる理由のひとつは、いまの日本に「気が利かない人」が増えていること。
ふたつめは、「周囲が見えていない人」がいること。
「忖度」が流行語になるような現代日本で、「気が利かない人」が多いというのは、不思議……。ただ、このふたつはセットになっているようにも思えるんですよね。
「気が利く人」に育てるには、幼少期に、ただ褒めるのでは足りないそうです。「なぜそれが良いことなのか」「周りはどうして喜んだのか」といった、“褒める意味”を伝えることが大切とのこと。
これは「よくない行動」をしたときも、同じかもしれません。
ビジネスパーソンの一日はとても忙しいもの。どれだけ気を付けていても、うっかり事故は起きてしまいます。
特に、新人に対しては、暗黙の了解になっていることを可視化し、絶対に間違えてはいけないところのチェックなど、「なぜこうする方がよいのか」について、もっとていねいに伝える必要があると思います。
そして、ミスが発覚したときの対応は、一方的に怒る・叱る前に、まず当人の言い分を聞いてみることが大事。
『7つの習慣』には、「まず理解に徹し、そして理解される」という習慣があります。
当人には当人なりの考えがあったはずです。それを聞いた上で、どうすればもっとよくなるのかについて、知恵を絞る。成長に寄り添うって、そういうことなのでは。
「気が利かない人」が増えたという指摘がありましたが、気の利くところは人それぞれでもあります。自分がぜんぜん気にならないことを気にする人もいますし、その逆だってあるでしょう。
相手との関係に貢献意識があるかどうかや、自分には思いもよらない「気の利かせ方」がある、ということは忘れたくない。
って、ここまで書いてふと思ったけど、「気が利く」と、「空気を読む」は違うので、そこは要注意かも。
その夢は、お金で買えますか?
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「なぜ」が人生を深くする。
毎日、小さな問いを発信しています。
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