2025年版自己紹介:しあわせアンテナを磨く一年に
こんにちは!
キャリアコーチのしんちゃんと申します。
2022年に会社員を卒業し、ちょうど3年が経ったので、あらためて自己紹介のnoteをしたためることにしました。
2025年に取り組みたい「プレシニア世代のキャリアコーチング」についてもご紹介したいと思います。
ミッドライフ・クライシスとは
プレシニア世代(45歳~60歳)の人が、仕事や家族との関係、これからの人生を考えて思い悩む現象「ミッドライフ・クライシス」についてメディアで目にすることが増えました。これは、世代人口が多い団塊ジュニアが50代に入ったからなのかもしれません。
やはり50代に入ると、「老後」が実感をもって迫って来ます。
高齢者専門の精神科医である和田秀樹さんは、この時期のことを「思秋期」と呼んでおられます。10代の思春期並に、思い悩むことが多いからです。
わたしが3年前まで勤めていた会社の定年は60歳で、社長からは「定年までは絶対いてね」と言われていました。が、自分の中では「定年退職」という言葉がしっくりこなかったのですよね……(社長、ゴメンナサイ)。
「この先、どう生きていくか」
わたしもやっぱり40代後半くらいに、定年までの過ごし方と、定年後の生き方について悩みました。ちょうど大きな病気をして手術をしたこともあり、「人生の終わり」を感じたことも理由のひとつです。
実は博報堂生活総合研究所の調査によると、「幸福度」が最も低いのが50代男性で、「夢や希望」も少ないのだとか。やはり、この世代に悩める人は多いようです。
転機を乗り越える方法
将来について悩んでいたとき、わたし自身はいろいろな自己分析に取り組みました。このときに悩めるだけ悩んだのが、かえってよかったなと今では思います。
『ストレングス・ファインダー』はもちろん、『イライラノート』といった自分を知るための本をみつけては自分の価値観を深掘り。スティーブ・ジョブズが2005年6月にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの言葉「Connecting the dots」の「線」が見えてきたのはこのときです。
思春期並に思い悩むことが多い「思秋期」には、とことん自分と向き合ったほうがいい。それが老後をしあわせに生きる力になるからです。
『トランジション』という本では、<転機の時こそ焦って行動せず、空虚感や喪失感を味わいながら自分と向き合うことこそ、新たな「始まり」を迎えるために必要>と解説されています。
「トランジション」とは、人生における「転機」のことです。地域によっては、大人になるための儀式として過酷な試練を課すこともありますよね。その試練の中で自分を見つめる時間をもつわけです。
とはいえ、オトナには、そんな余裕がないのですよね……。
40代後半から50代なんて、まだまだ働き盛りだし、20代ほどの体力はなくてもまだまだ元気だし、まだまだ子育て真っ最中な人もいます。なのに、役割が変わったり、環境が変わったりして、不安を感じる。
アメリカのスタンフォード大学の科学者の研究によると、老化は44歳と60歳で急激に進むそうです。
「プレシニア」と呼ばれる40代後半から50代を、どう生きるか。
well-being(心身ともに満たされた状態)を、どう高めるか。
これが、2025年にわたしが取り組みたいことです。
プレシニアのwell-beingを高める
プレシニアのwell-beingを考えるにあたって、課題が3つあると考えています。
まずは、「分かっているけどできない」問題。
最近の研究によって、脳の健康にいいとされていることは、いろいろ分かってきているそうです。ポイントは「話食動眠」の4つ。
ただ、実際にはどうでしょうか?
運動……してますか?
“いつメン”以外の人と会話したのは、いつのことですか?
こういうのを見ちゃうと、「やらなきゃ!」と気持ちだけ焦ってしまいますよね。
そして、「働く」ことへの不安。
定年後も働き続けたいとなると、「自分にはいったい何ができるのか」「そもそも働ける場があるのか」という不安も出てきます。
そしてもうひとつ。
最近、書店に行くと、さまざまな「老後」本が増えていることに気付きます。でも「定年退職」への心得を説いた本は、ほとんどが男性向け。女性向けの本は更年期への対処だったり、暮らし方だったりするのです……。
働く女性が増えたということは、「定年退職」する女性も増えているはずです。ミッドライフ・クライシスは男性ばかりが味わうものではありません。女性の場合は身体的な変化と同時に、環境の変化に向き合う可能性もあるのに、この情報の偏りは大きな課題だなと感じています。
わたし自身、ひとりで自己分析に取り組んでいるときは、かなり孤独を感じていました。どこに、誰に、話せばいいのかも分からなくて、ひとりで悶々とするしかなかった。
自分と向き合う時間はつくったほうがいい。でも、完全にひとりきりでやらないほうがいい。
悩みのトンネルを経て、そう考えるようになりました。そこで、プレシニアのwell-beingを高める「キャリアコーチング」を届けることを、2025年の目標にしたのです。こちらはトラストコーチングのプログラムです。
定年退職への個人的な不安を聞くことはもちろん、「かつての上司がいまは部下」となったマネージャーからのコミュニケーション課題を耳にすることも多くなりました。
プレシニア世代自身が自分のキャリア=人生を見つめ直し、アップデートしていくことでwell-beingを高めていく。これまでに積み上げたスキルや知識を価値に転換していく。自分の「しあわせアンテナを磨く」ことで、半径5メートルの空気を変えていく。
上の世代の変化は、若い世代がもっと軽やかに、しなやかに、活躍できる場をつくることにもつながるはずです。
1日1%の改善をすれば、一年で37.8倍の差が付くといわれています。企業の定年退職準備プログラムとして。個人のキャリア設計として。1日1%ずつ、well-beingを高めることをめざす。2025年は、そんな仲間をつくっていこうと思います。
以上が、2025年版の自己紹介です。ここまでご覧いただいて、ありがとうございました! プレシニアのキャリアコーチングにご興味のある方は、XのDMまでご連絡ください。
わたしから提供しているコーチングサービスの一覧は、こちらのnoteにまとめています。
みなさまにとって2025年が「しあわせアンテナ」の感度が上がる一年になりますように。