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日々の言葉 #83『ゲンロン戦記』

今日の言葉は、東浩紀さんの『ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる』から。

若くして哲学者・批評家として評価された東浩紀さん。イケイケ感満載で起ち上げた「ゲンロン」サービスの、波瀾万丈を綴った“実録”エッセイです。

どこかで「失敗の記録」と書いているレビューを見かけましたが、わたしは「挑戦の記録」と呼びたいですね。頭のいい人たちによる、ビックリするくらいの「ガタガタ戦記」なんです。(失礼!)

フリーランスで働くことはもちろん、起業をすることは、「自由」を手に入れるのと同時に「不自由」を手に入れることだといえます。

会社員時代とは別次元の「自由」と「不自由」。

「自由」だけを重視したかのようなゲンロンの方針と東さんの挑戦は、東さん自身が書いておられるように、“あまちゃん”でした……。

コンテンツを創る人さえいればいい。

そんな考えでスタートした「ゲンロン」なので、とうぜんですが、裏方はガタガタ。誰かが「自分がやるよ!」と手を挙げてくれるものの、それはまた別の地獄の扉を開くことになってしまうのです。

「仕事をひとに任せる」ということの意味が分かっていなかった。
これが、経営者としての東さんの結論でした。

『7つの習慣』では、お金のように「信頼」を貯めることを「信頼口座」と呼んでいます。自分の言動によって、周囲の人それぞれに「信頼」が貯まっていく。もちろん、自分の中にもです。

仕事をしていて、一番感じるのは「信頼口座」かもしれません。

「信頼口座」に残高がたっぷりあれば、頼ったり、頼られたりに気持ちの負担がないですもんね。逆に、不機嫌な対応をされたり、約束を守ってもらえなかったりしたら、一気に残高が減ってしまう……。

東さんは「任せる」ことと「目を逸らす」ことは違うんだと気付いたそうですが、経営危機の間、お互いの「信頼口座」はどうだったんだろうと思わず考えてしまいました。

ひとつひとつのコミュニケーションを大切にすることが、「信頼」を貯めることにつながっていくのだから。

自分の「信頼口座」をチェックしてみませんか?

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「なぜ」が人生を深くする。
毎日、小さな問いを発信しています。
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TCS認定コーチ・7つの習慣セルフコーチング認定コーチのしんちゃんです。
コーチングに興味ある!という方は、こちらのnoteもご覧ください。


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