時代と共に変化する”オリジナリティ”
オリジナリティ。
一般的(というか普遍的?)には”独自性”と定義されると思うが、「現代におけるオリジナリティ(独自性)とは何を指すのか?」と問われると意外とよく分からないかもしれない、と感じる事があった。
僕は普段キャリアコンサルタント(人材コンサルタント)をしているので、「キャリアの独自性」については話すものの、講義の意味での独自性に関しては、今まで考えてこなかったのかもしれない。
仮説も仮説の粒度が非常に粗い状態ではあるが、その時感じた瞬間の想いが大切、仮説は鮮度の高いうちに書き起こしてみる事が重要だという思いもあり、これをふと思った今日その日に書いてみる事にした。
仮説1.オリジナリティ(独自性)の定義は時代によって変わる
昔はモノ・サービス・アイディアの総量が少なく、分かりやすく「世の中で初めて」と言われるものが多かったと思う。そしてオリジナリティ=独自性という表現は「≒ 初めての体験」を生み出す感覚をユーザーや消費者が感じた時に使われていたのではないかと思う。
では、上記のような現象を現代社会に当てはめて考えるとどうだろうか?
ここでは日本を軸に考えるが、今の日本で生活する中で「全く未知の体験」や「見た事が無いサービス」というレベル感で驚きを感じる事はほぼ無いのではないだろうか?
漫画のアラレちゃんの世界に出てくる”空飛ぶクルマ”ですら、もはや現代社会ではイノベーションではなく、リノベーションに近しい感覚になってしまうのではないかと思うほどだ。
つまり、オリジナリティ=独自性という図式は昔と今とはではかなり違った形で社会の中で認識されている可能性が高いというのが最初の仮説である。
現代における初めての体験に関しては、僕たちが使用しているスマホやPCというデバイスが無くなり、画面が空中に映し出されているSF映画のような世界が来ない限り感じられないのかもしれない…。
仮説2.ケミストリー(化学反応)やレバレッジ(梃子作用≒相乗効果)で生まれるオリジナリティ
仮説1で現代社会では”初めての体験価値”を生むこと自体のハードルが高いという話をした。では現代のオリジナリティは何か?という話になる。
それは恐らく「今よりも便利に」や「もっと快適に」「より安全に」というような既存事業(モノ・サービス・アイディアなど)がアップデートされる状態や形態の事を指すように思う。
では、現代におけるオリジナリティはどのように生まれるのだろうか?
ありきたりな話だが、それは「既存」と「既存」の掛け合わせである。そして、ここ数年のトレンドを見る限り、一定の法則があるのではないだろうか?
それは、既存ビジネス同士の距離の遠さから生まれるケミストリー(化学反応)や相性の良さから生まれるレバレッジ(梃子作用≒相乗効果)が新しい体験とまではいかないものの、既存の事業をレベルアップさせた形で生まれている事が多いはずだろう。
例えば、流行りでいう「テクノロジー × ●●」というカテゴリーでは「医療」や「農業」という分野を良く目にする。これは規制産業に対してのアプローチや生産性改善が必要とされている業界への新しい在り方として注目されている。
その他にも「人事」や「製造」という職種で区切った場合にもテクノロジーは効率や精度を向上させる意味合いで導入されるケースが増えたと思う。
しかし、上記に上げた例は業種や職種というかなり大きなカテゴリーの範疇になってしまっている気もする。
特にここ数年は特に「個人の時代」と言われるようになったこともあり、誰もがSNSと通じて発信するようになっているが、差別化の難易度が上がっている。逆にSNSでバズらせる事が目的となっている場合は、そこにオリジナリティは考えられていないとも言えるのではないだろうか?
では、個人の発信に対してオリジナリティ=独自性を持たせる手段としてはどんな事が考えられるだろうか?
仮説3.個人レベルでのオリジナリティを構成する要素
今日の本題は恐らくここだろう。
アイディアとしては全く煮詰まっていない状態だが、現時点でオリジナリティ=独自性を構成する8つの要素を考えてみた。
① 市場
② 文化
③ 時代
④ 知性
⑤ 感性
⑥ 感情
⑦ 脳
⑧ キャラクター
僕の仮説ではこの8項目をさらに分解する事により、オリジナリティを持たせる回答に近づくのでは?と思っているが、それは次回にしっかり考えたいと思う。
今日はここで〆ます。
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