54、予防接種よりも自然免疫だと思います! ②
「新型コロナウィルスについて」より再掲。前回の続きです。2021年1月の作品。
【本文】
国立感染症研究所による大規模な疫学調査に「宮崎スタディ」というものがある。
これは宮崎県内の診療所31施設と総合病院10施設が参加(2019年12月時点)し、1997年から続いている世界最大規模の帯状疱疹の疫学調査だ。
これによると、2010~2014年の5年間と2015~2019年の5年間の比較では、20代、30代、40代の年間発症率はそれぞれ1.37倍、1.41倍、1.32倍も増えていたのだ。
50歳代の1.11倍、60歳代の1.12倍、70歳代の1.16倍とは増加の勢いが違うこの数字には、確たる理由があると専門家は言う。それは2014年10月、生後12カ月から36カ月までの小児を対象に水痘ワクチンが定期接種化されたことだ。――もう一度言う、2014年に水ぼうそうのワクチン接種が定期的になされるようになったことだ。
どうやら、この水ぼうそうのワクチンが小児に定期的になされるようになった事が、20歳代から40歳代の子育て世代の帯状疱疹増加につながっているのではないかというのだ。
さて、「免疫ブースター効果」という作用をご存じだろうか? 私たちの免疫細胞は一度侵入した抗原を記憶していて、同じ抗原が再度侵入してきた際、より強い抗体を作り出してその抗原を迎え撃つのだが、そういった免疫の作用をブースター効果というのだ。
この我々がもともと備えている「免疫ブースター効果」が、2014年に水ぼうそうのワクチンが定期接種となった後に弱まってしまった為に、20歳代から40歳代の子育て世代の帯状疱疹増加に繋がっているのではないかという事なのだ。
水ぼうそうに罹る子供が減った事で、免疫のブースター効果を発動させる機会が減少している事が原因と考えられるのだ。
日本人の持っている自然免疫の力で全然対処できていたのに、ワクチン接種を推し進めた事で、却って帯状疱疹という重い疾患に罹りやすくなってしまったと言えると思うのだが、皆さんはどう思うだろうか?
この水ぼうそうのワクチン接種を増やした事による弊害が正しいのだとするならば(私は正しいと思っている)、なんでもかんでもワクチンを接種して感染症を防いでいこうとする考え方は、必ずしも人間にとって良い事だとは言えないのではないだろうか?
所詮、ワクチンはワクチンなのだ。自然免疫を鍛える事が、一番効率的に、長期的に抗原から身を守る事に繋がるのではないだろうか?
永井英明という呼吸内科医は新型コロナウイルスのワクチン接種を国民全体で進めていかないといけないと考えているようだが、安易なワクチン接種は控えたほうが良いだろう。
日本人は新型コロナウイルスに対して異常な強さを発揮している。感染者数も死者数も他国に比べてかなり低い。
また、例年のインフルによる感染者数や死者数に比べても、コロナによる感染者数や死者数はかなり低い。
それならば、安易にワクチンなど接種せずに、自然免疫に任せておいたほうが結果として何よりも一番感染を抑えるのではないだろうか?
やはり、ワクチンなんかよりも人間の持つ自然免疫に頼る事が人間にとって自然であり、一番良い結果に繋がるのではないだろうか?
それがウイルスと人類が長い時間をかけて辿り着いた、最適の着地点なのだと私は考えている。
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