48、特措法と感染症法の罰則付き改正を呼び寄せたのは、他でもない我々みんなのせいだ!
「新型コロナウィルスについて」より再掲。コロナ禍における政府は無能っぷりを存分に発揮したが、ある意味そうなるように追い込んだのは我々自身です。2021年1月の作品。
【本文】
現在政府がまとめている「新型インフル特措法」と「感染症法」の改正案は絶対に許してはならないのだが、まず踏まえておきたいのは、こんな改正案を政府が出さざるを得ない状況に「ある意味」追い込んだのは、「マスコミ」と「国民」、そして「野党」や「知事」達だという事実だ。この理解は今後の日本の為にも、どうしても踏まえておかなければならない。
政府の事なんて全く擁護するつもりなどないが、しかし、もともと政府は「緊急事態宣言」など発令したくなかった筈だ。経済活動を元に戻す為に「Gotoトラベル」「Gotoイート」を推し進めていたのを忘れてはならない。
トラベルもイートもどちらも、まぁコロナ禍以前の水準まで押し上げる事は到底できなかったが、しかしそれなりの経済効果はあった。
それなのに「感染が拡大する!」「感染を防がなければならないこの時期に、なぜそんな政策を進めるのだ!」そう言って政府の政策を寄ってたかってボロクソに叩いたのは、誰でもない「マスコミ」「国民」「野党」「知事」達だった。
Gotoが感染を拡大させているというエビデンスがないにも関わらず、流行に乗ったかのように全体主義的に叩いていたよね?
そして12月に入ると感染者数(本当はただの陽性者数)が俄かに増え始めた。そこでマスコミに煽られた国民や野党、知事達がこぞって緊急事態宣言の発令を要請し、どうにもならなくなった政府が一部大都市に緊急事態宣言を発令するに至ったのだ。
何をやっても批判される政府はとうとうこう思ったのだろう。
「結局経済の事を考えた政策を推し進めても、なぜかマスコミも国民も与党も知事達も反発する。なぜなんだろうか? 『自由』を制限する事も極力控えたかったが、どうやらみんな『自由』を制限される事がイヤではないようだ。いや、むしろ『自由』を制限される事を自ら望んでいるようにすら思える。きっと、自らの『自由』を放棄してでも感染を抑える事を望んでいるのだろう。だったら仕方ない、思い切り強権を発動してやろうじゃないか! 『特措法』も『感染症法』も改正し、ちゃんと法的に『罰則』を設けて大いに威嚇してやろう。……よし、これでみんな喜んでくれるだろう!」
追い込まれて思考がショートした政府は、大方こんなような考えを抱いたのかもしれない。
いやいや、政府を擁護するつもりなど全くないのだが、こんな状況に日本を陥らせたのは政府だけの責任ではないと私は言いたいのだ。「インフル特措法」「感染症法」の「罰則」付きの最悪の改正案を招来したのは、「マスコミ」「国民」「与党」「知事」達の責任でもあると私は言いたいのだ。
この日本を動かしていくのは「政府」だけではない筈だ。そしてこの日本に対して責任を負うのも「政府」だけではない筈だ。「マスコミ」「国民」「与党」「知事」――みんなが日本を動かし、みんなが責任を負うのだ。
世の中の空気に何となく流され、何となく正しそうな意見に無責任に賛同し、全て他人事として文句だけを言っている場合ではない。
よく眼を見開いて周囲を見渡してほしい。あなたは燃え盛る炎に周囲を囲まれているではないか? その絶望的な光景が眼に入らないか? 炎は周囲を焼き尽くしながら、あなたに向かってきているではないか?
今こそ我々一人一人が、しっかりと自分の頭で考えて行動すべき時ではないか? 個人や組織の利益だけを考えている場合ではない、もはやそんな次元ではなくなってしまっている。政府は「特措法」と「感染症法」を「罰則」つきの異常なものとして改正するまでに無茶苦茶になってしまったぞ! これは末期症状ではないだろうか?
もう、コロナ禍なんていい加減に終わらせようではないか? このまま腐ったマスコミに運命を左右されて良いのか? 自分の運命は自分で変えていこうではないか?
さぁ、今こそ連帯しようではないか! この日本の為に!
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