123、ワクチンよりも自然感染だね。ランセット2月7日記事より。
医学誌「ランセット」に発表された2月7日の記事を紹介したいと思う。
「SARS-CoV-2の自然感染から回復した医療従事者は、ワクチン接種の義務化から除外されるべきである」
――というタイトルで、「デニス・G・マクゴナグル」という英国リーズ大学リウマチ・筋骨格医学研究所に勤める方が発表したものだ。
イギリス政府は医療従事者に対し4月初めまでにワクチン接種を完了するよう求めているのだが、マクゴナグル氏はその政策に対して反論しているのだ。
とにもかくにも、マクゴナグル氏の記事の内容を以下に紹介する。
免疫(immunity)の語源はラテン語のimmunisで、公務を免除される、課税されない、負担されないという意味であるという。その延長線上には、特定の感染症からの免除という意味があるが、一部の国で実施または提案されているワクチン接種の義務化により、この言葉が雇用の免除と同一視される危険性が出てきた。
英国では、ワクチンを接種していない医療従事者は、自分自身と弱い立場にある患者にとって危険であるとみなされ、解雇される可能性がありましたが、英国政府は現在、この義務化を廃止すべきかどうかを検討しています。
多くのワクチン接種義務化は、もともと免疫を持っている人を対象にしています。職場でSARS-CoV-2にさらされていることを考えると、医療従事者の多くは免疫を持っていることになります。しかし、このような一方的な義務化には、ウイルス性呼吸器感染症と免疫に関する蓄積された知識の観点から、繰り返し述べるべき説得力のある議論があります。
まず、インフルエンザなどの一本鎖RNAウイルスでは、感染から回復した後の自然免疫の方が、ワクチン免疫が衰えているために毎年接種しなければならないワクチン接種よりも防御効果が高いことがよく知られています。また、自然感染にさらされた人は、COVID-19で入院する可能性も低かったのです。
第二に、COVID-19のパンデミック以前には、ウイルス性呼吸器病原体に対する全身ワクチン接種によってワクチン接種者は重篤な感染症から保護されるものの、これらの人は粘膜免疫がないためにワクチン接種を受けていない人にウイルスを感染させることができるという原則が確立されていました。
したがって、自然感染による免疫を持つ人は、ワクチン接種を受けていても自然免疫を持たない人に比べて、脆弱な患者(自身がワクチン接種を受けるべき人)に感染症を感染させる可能性はおそらく低いと考えられます。上気道における長期的な免疫を直接測定することはできませんし、血清抗体レベルは粘膜免疫の代用にはなりません。
第三に、SARS-CoV-2に自然感染したことのある人にワクチンを接種すると、いわゆるスーパー免疫(またはハイブリッド免疫)、すなわちワクチン接種のみの場合に比べて高い抗体およびT細胞反応が誘導されることが多くの研究で示されています。
この概念は、しばしばワクチン接種を支持するように喚起されますが、このスーパー免疫状態は長期的な臨床相関性が証明されておらず、自然免疫を持つ人にワクチンを接種しても、追加的な効果はあったとしてもわずかであることを示す研究が増えています。
ワクチン接種を受けた人の血清抗体反応が高いからといって、自然感染よりも優れていると考えるのは誤りです。なぜなら、自然感染からかなりの時間が経過しており、抗体レベルの低下が予想されるからです。
さらに、自然感染では、上気道で強力なインターフェロン依存性の免疫が誘導されるため、インターフェロンに関連したインフルエンザ様の症状が出る可能性がありますが、自然のサイトカイン反応により、臨床的に有意な抗体を生成するための粘膜バリアーの破壊が十分に行われないことになります。
筋肉内ワクチンを接種すると、一過性ではあるものの、血清抗体として測定可能な抗体反応が容易に生成されます。この現象を利用して、ワクチンが自然感染よりも優れていると主張することはできません。
ドイツなど一部の国では、SARS-CoV-2の自然感染から回復した医療従事者は、90日間はワクチン接種が義務づけられていないため、自然免疫とワクチン接種の同等性をめぐる免疫学者の声が少なくとも一部では聞かれています。
英国では医療従事者の不足が続いていますが、ワクチンの義務化はこれをさらに悪化させる可能性があり、実際、英国政府がこの政策を再検討する主な要因となっているようです。医療従事者のさらなる危機を回避するためには、COVID-19から回復した人の自然免疫の力を政治家に認識してもらうことが重要な要素となります。
提出した研究以外では、ファイザー社とヤンセン社から資金提供を受けていると宣言します。
――以上だ。
現在、日本でもオミクロン株が流行しているが、私は既に国民のほとんどが(例えば1億人以上とか、そんなレベルで)感染していると思っている。
もしそうであれば、自然感染しているということなのでワクチンなんて打つ必要ない筈だ。ワクチンで出来た抗体よりも、自然感染して出来た抗体の方が良質だという理化学研究所の研究発表もある。
ワクチンを打った後に中和抗体が産生されたところで、そんなもの一過性のごく短期的なものだし、そもそも過去の変異株をモデルに作られたワクチンが現在のオミクロン株にどれ程効果があるのか怪しいものだ。
それに、いくら血中に抗体を増やしたところで、抗体の分子構造が大きすぎる為、肝心の上気道の細胞表面まで届かないだろうから、やはり効果について疑問視せざるを得ない。
こんなものをいくら打ったところで全く意味なんてなく、徒に死のリスクを高めるだけだと考えられるので、接種するか否か、しっかりと検討してほしい。
しかし、今回紹介したマクゴナグル氏だが、この研究以外ではファイザーとヤンセンから資金提供を受けているんだね。そんな人が新型コロナウイルスのワクチン接種について警鐘を鳴らしているのだから、ある意味決死の覚悟でこの記事を発表したのかもしれないね。
そういう意味でも、この記事は信用できるものなのかもしれないね。
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