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ロシアはファシズム国家。その悪趣味な証拠の数々を紹介
私がロシアの情報を収集する際にいつも参考にさせていただいている、我らがSergej Sumlenny氏のツイートを今回も紹介させていただく(――って、日本の方はあまり知らないッスよね)。
「ナチスからウクライナを解放するんだ」――的な建て前でロシアはウクライナに侵攻しているのだが、「いやいや、ナチスのことが大好きなのってお前達ロシアの方ではないのか?」というようなツッコミをSergej Sumlenny氏にしていただこう。
いつものように、Sergej Sumlenny氏はツイート順に番号を振ってくれているのだが、いつものように途中から番号を振るのを忘れてしまっている。そして、「これで終わりにしよう」とツイートを終わらせるような発言をしても、そこで絶対に終わらないという恒例のパターンを今回も披露してくれている。
そんなおっちょこちょいには目をつむって、彼のツイートを見ていくことにしよう。
それでは始めよう。
●現代ロシアがファシズム国家であることは、政治学者の立場からすれば多くの証拠がある。今回はその中から、ちょっと悪趣味としか思えない視覚的な表現をいくつか見てみよう。ロシアは今日、ナチスのプロパガンダ画像を大量に利用している。この反ウクライナのポスターを見てほしい。 /1
●現代のロシアのポスター「我々の兄弟愛は(彼らの)嘘よりも強い」は、1930年代初めのナチスのポスターをコピーしたもので、国家社会主義労働者党への投票を呼びかけている。ドイツの労働者に反対しているフランスやユダヤ人の代わりに、ウクライナのユダヤ人がドンバスを「脅かしている」のだ。 /2
●このナチスのイメージの使用は容認できるものなのだろうか。デザイナーは多くの細部を再設計する必要があるので、彼が使用するポスターが新しいものであることは明らかだ。もちろん、偶然の一致ではない(※コレは皮肉で言っている:天乃川)。ロシアはナチスのプロパガンダが大好きだ。ロシアの社会保障制度のウェブページとナチスのポスターの写真を見てほしい。/3
●ロシアの公的機関がナチスのポスターを使用したのはドンバス戦争の何年も前、そしてロシア軍によるジョージア侵攻のさらに前の2007年だ。
●ロシアのデザイナーはナチスからインスピレーションを得るのが好きだ。2005年、ペテルブルグでロシアのウォッカ製造会社「クリスタル」が、ウォッカ「民間防衛」のデザインでグランプリを獲得した。「ロシアの国家芸術の最高レベルのスタイル」だ。 しかし、彼らはナチスのポスターを模倣しただけなのだ。
●これはポスターだけの問題なのだろうか? いや、発想が大事なのだ。ロシアの原子力潜水艦「ポリアルニエ・ゾリ」のスローガンは「我が名誉は忠誠と呼ばれる」というものなのだが、これはSSの公式スローガンで、ドイツではこれを使用することは犯罪だ。ロスグバルディヤの特殊部隊ビャーティチも同じことをした。
●鉤十字をシンボルにしたナチスの政治家が、いかに公然とプーチン政権のメンバーでいるかということは、すでに説明したとおりだ。このスレッドを読むと、ロシア人はナチズムそのものを悪いとは思っておらず、ただその「力」を「道具」として使いたいだけだということが理解できる。
ロゴジンは常に純粋で透明なナチスだったということだ。極右ではなく、急進派でもなく、ロシアのナチスだ。そして、これは「若者の罪」ではない。大人びたロゴージンがRNE(ロシア民族統一)の鉤十字の旗の下、モスクワの中心部で演説しているのを聞いてみてほしい /2
※ドミトリー・ロゴ―ジン
2011年~2018年までロシア副首相を務めた人物。ついこの間も、米ロが中心となって運用している国際宇宙ステーションから撤退するぞと騒いでいた。
●彼ら(ロシア)は、「そんなつもりはなかった」というウソをついて国境で遊ぶのが大好きなので、いつもおおっぴらには(国境に)行くことはない。比較:2013年にヤロスラブリでロシア警察はSSのルーン文字に似た「数字」をヘルメットに印刷していたが、それは「単なる数字」だったと言い続けている。
●もちろん、戦場ではもっと公然と行われている。2014年5月2日にオデッサでロシアテロ部隊の一員となり、その後ドンバスでウクライナと戦ったロシア兵、アントン・レイエフスキーを見てほしい。彼の乗ったIFVには「キエフへ!」と書かれている。彼は後にLDPR党の副候補となった。
●あるいはこちら。アレクセイ・ミルチャコフは、ナチス部隊「ルシチ」の一員としてウクライナで戦ったロシア人兵士だ。「Rusich」のエンブレムも見てみよう。明らかに鉤十字と「Sieg-Rune」のモチーフが使われている。
●ロシア人がナチズムを支持することは驚くべきことではない。現代ロシアの西側との対立における思想家の一人、マクシム・カラシニコフは、ロシアには「ロシア国家社会主義」が必要だとはっきり言った。カラシニコフは、メドベージェフ大統領に歓迎された。
ロシアのプロパガンダ機関RIAは今日、世界政治の「新たな地殻変動」についての巨大な記事を掲載し、「ソ連に前進!」という考えを称賛している。これは、ネオナチの教祖マクシム・カラシニコフによる「ロシア国家社会主義」思想の純粋な繰り返しである。説明しよう。
●このスレッドは現代のロシア・ナチズムについて簡潔に思い出させるものだった。この話題はまだ膨大なので、ここで止めておこうと思う。/終わり
●うわー、これは想像もつかないよ。モスクワ地方のクリンという町では、学校の教師たちが「ひとつの民族 ひとつの国家 ひとりの支配者」というポスターを持って誇らしげにポーズを取っている。これはナチのスローガン「Ein Volk Ein Reich Ein Führer」の100%コピーだ。
※Ein Volk Ein Reich Ein Führer
アイン・フォルク アイン・ライヒ アイン・フューラー
(ひとつの民族 ひとつの帝国 ひとりの総統)
――以上だ。
いかがだったろうか? ロシアにはナチズム大好き人間がたくさん居るんだろうね。
何がウクライナをナチズムから解放するだ。聞いて呆れるぜだよね。
今回もSergej Sumlenny氏は良い仕事をした。これからも彼のツイートは要チェックだな。