![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55798987/rectangle_large_type_2_eceec061de4f58a8771ce9476470b5e7.png?width=1200)
上気道の病気について
今日は上気道の病気について書いていこうと思う。
上気道の病気で有名なのは風邪である。
自分の子どもも保育園に行きだして39℃の発熱や鼻づまりにより2時間ごとに起きたりと大変だった。
本当に治るのか心配になるしこれからもその心配は続くと思う。
この記事を読むことで、上気道の病気について少し理解が深まり、「これもしかしたらこの病気かもしれない。」等の気づきに繋がれば嬉しい。
今回小児臨床看護の本を参考にしているがほぼ専門用語は使わず、一般の言葉に落とし込んで書いている。
なかなか難しいと思うが、少しずつでも読んでいただければ嬉しい。
ニュアンスや解釈が違っていたら申し訳ありません。
呼吸器症状によって起こる反応
鼻詰まり、咽頭(鼻腔、口腔から続く部分で、喉頭や食道につながり)痛、咳、呼吸困難、伴って起こる症状として発熱、だるさ、吐き気等小児にとって身体的苦痛になる。
さらにそれらの症状により食欲が出なかったり、睡眠障害、学びや学習の中断等の日常生活が妨害され、不機嫌な状態が続く。
診断
診断の為に血を採ったりやレントゲン撮影などの検査実施される。
痛みを伴う血を採ったりやレントゲン撮影ですら初めて経験する乳幼児には怖いので、年齢に合わせた説明や親との協力必要である。
小児に起こっている身体的苦痛や不快感が見えやすいので、見守る家族には苦痛が強い。
ので、家族の苦痛をやわらげる具体的な支援が必要である。
上気道の病気の種類
風邪症候群
一般に鼻の粘膜に主な病気の変化がある、急な炎症のことをいう。
鼻水やくしゃみが病初期の主症状であるが初期以降に咽頭(鼻腔、口腔から続く部分で、喉頭や食道につながり)痛、咳、声枯れ等を併せて発症する場合がある。
風邪は万病のもとというが色んな病気を併せて発症したり、続けて発症したりする。
大部分はウィルス(細胞の100~1000分の1程度の大きさ)性であり、安静、水分の少量何回も体に入れる、解熱薬が主体の対処の方法である。
急性鼻咽頭炎、普通感冒、急性上気道炎は同義語である。
先天的喘鳴(せんてんてきぜんめい)
生後まもなくより始まる。
上気道由来の吸気性喘息(空気を吸った際のアレルギー性(本来なら無害であるはずの抗原に対する免疫反応によって引き起こされる病気)の炎症によって気管支が狭くなる病気)を発するものを総称して先天的喘鳴(先天的とは、生まれながらにという意味で、喘鳴は何らかの原因で気道が細くピーピー鳴る音のこと)という。
症状出現時期は、生後数日以内に始まることが多いが、生後2週間から1ヶ月くらいを経て、換気量の増加に伴ってピーピーと呼吸の際に音が鳴る状態が見られるようになることもある。
先天性喘鳴(せんてんてきぜんめい)を伴う病気
ピエールロバン症候群
小顎症、舌根沈下により、吸気時にピーピー音が鳴る事を主な特徴とする。
小顎症のため顎と比較すると大きい舌が後ろの方向に沈み込み、上気道を詰まらせ、呼吸障害を起こす。
しかも授乳時に増悪する特徴があるため、乳を吸う力の低下、体重が増えなくなる症状が出てくる。
口蓋裂(口の中の天井に相当する口蓋が裂けている状態)を合併することが多い。
腹ばいにより舌根沈下を軽減させる。
将来によりエアウェイ(鼻に入れ息を吸ったり吐いたりするための空気の通り道を作る用具)挿入や気管切開を要する。
数ヶ月間行なうと小額症は生理的に改善され、症状は良くなる方向へいく。
喉頭軟化症
先天的喘鳴の原因として最も多い。
喉頭の先天奇形の70〜80%を占める。
喉頭を構成する軟骨組織が未成熟でだらんとしてる為、喉頭蓋(喉についてある蓋みたいな固い組織)などが、吸う時に気道内に引き込まれて気道が狭くなる事を引き起こし吸気時にピーピー音が鳴る。
チアノーゼ(体が青紫色になる)、体重が増えなくなる症状を起こすことは少ない。
首を伸ばすとピーピー音が鳴ることは軽くなる場合が多く、寝るときも出来るだけその形で寝かせる。
喉の軟膏組織の成熟とともに臨床症状は軽快し、6〜24月になると自然に寛解(完治はしないがほとんど治った状態)する。
急性咽頭炎
咽頭炎はのどちんこや軟口蓋(口の天井の奥側の柔らかい部分)を含めた咽頭の粘膜と粘膜の下組織の炎症である。
扁桃(のどちんこのさらに奥にある左右にある部分)に同程度の炎症がある場合には咽頭扁桃炎という。
炎症を起こす微生物はウィルス(細胞の100~1000分の1程度の大きさ)、肺炎マイコプラズマ(一般の細菌は細胞膜と細胞壁の2種類で体が囲まれているが、マイコプラズマは細胞壁を欠き、細胞膜のみで囲まれている。)等によるもの、細菌 (ヒトの細胞の10分の1程度の大きさである)ではA群溶連菌によるものに分かれる。
大部分は非細菌性である。
通常は発熱、咽頭痛を持って急激に発症する。
A群ヨウ連菌による急性咽頭炎では咽頭の著しい発赤、苺舌(舌が赤く腫れて全面にプツプツが見られる状態のこと)、所属リンパ節の押さえた時の痛みを伴う場合が多い。
合併症としてリウマチ熱(関節痛、発熱、胸の痛みやドキドキする感じやけいれんのような不随意運動、発疹など)、急性糸球体腎炎(急激に腎臓の糸球体に炎症が起こる病気)がある。
10日間の細菌を壊したり、増殖を抑えたりする薬の(ペニシリン系)の内服が必要である。
クループとは
クループとは本来ジフテリア感染の上気道症状を示す言葉であった。
我が国ではジフテリアによる「間違いなくその病気であると確定できるクループ」は三種混合ワクチン(DPT)の接種率の向上によりほぼ消滅している。
一方、ジフテリア以外のものは「症状がその病気に類似しているクループ」に分かれていたが、現在では総合してクループ症候群と呼ばれ、さらにいくつかに分類されている。
クループ症候群
生まれた後で咽頭を中心とする急激に上気道が狭くなり、犬のような咳・吸気時にピーピー音が鳴る、声枯れを示す場合にクループの名称が用いられている。
病因からみると細菌性(ヒトの細胞の10分の1程度の大きさ)、ウィルス性(ヒトの細胞の100~1000分の1程度)、アレルギー性(本来なら無害であるはずの抗原に対する免疫反応によって引き起こされる病気)がある。
病変の場所からみると声門より上、声門自体、声門より下、気管がある。
病態の様子からみると炎症・異物・腫瘍があり、これらの疾患群をクループ症候群と呼んでいる。
ウィルス性(細胞の100~1000分の1程度の大きさ)クループ
クループ症候群の中でウィルス性(細胞の100~1000分の1程度の大きさ)クループが最も多い。
好発年齢は3歳以下で上気道感染に伴って発症する。
冬の時期に多い。
5000倍に希釈したエピネフリン(アドレナリン)と生食液の吸入とステロイド剤(炎症を鎮めたり、アレルギー反応を抑える効果がある)を身体に入れたり、口から吸ったりを行う。
細菌(ヒトの細胞の10分の1程度の大きさである)性クループ
細菌性クループである咽頭蓋炎は喉頭蓋(喉についてある蓋みたいな固い組織)周辺の声門の上の部分全体に及ぶ炎症により喉頭蓋がサクランボ状に膨張して気道がせまくなる。
発熱・咽頭痛、吸気時にピーピー音が鳴る事を伴う呼吸困難を認めるが声枯れは通常伴わない。
気道のつまりが急激に進行しかつ重篤であり気道が狭くなるのを少しでも軽減させるために、患児は首を伸ばして、顎を前方に突き出し、痛みが強く唾液を嚥下できないので口を開いて舌を出し、よだれを出す特有な姿勢をとる。
乳児では頭の先から足の先まで、弓のように反らせ、 両腕もまっすぐに伸ばした様な姿勢に首の後ろの部分をものすごく伸ばす姿勢をとる場合がある。
ウィルス(細胞の100~1000分の1程度の大きさ)性クループより好発年齢が高く3歳に発症のピークがある。
季節性はない。
起炎菌の大部分はインフルエンザb型で血液培養から菌を分離する場合、高頻度で(小児では80%以上)インフルエンザb型が検出される。
Hibを念頭においた菌を抑える薬の治療を開始する。
気管挿管は常に考慮しておく。
インフルエンザb型のワクチンは本症の発症予防に有効である。
痙性クループ
何らかのアレルギーにかかりやすい素質のある人が、ウィルス感染(細胞の100~1000分の1程度の大きさ)等をきっかけに発症すると考えられている。
発熱はなく、何度も同じ症状を繰り返すことが特徴、夜間に突然発症することが多い。
ステロイド剤(炎症を鎮めたり、アレルギー反応を抑える効果がある薬)が著しく効果を出す。喘息を抑える薬である口から吸うようのステロイド剤が予防的に使用されることもある。
以上、上気道の病気について書かせていただいた。
内容としては読みにくい内容だったと思うので読んでいただきありがとうございました。