若者の自殺は貧困なんて関係ない!

重たい話題ですみません。
10月29日に厚生労働省から自殺対策白書が発表されました。
これを書いている僕は高校生であり、この白書、第2章のこどもの自殺の状況と対策が当てはまってくるわけです。
実際、僕の大切な友達が27日に自殺未遂をしましたので非常に関連してきます。
ですので、僕が考える若者の自殺・自傷行為について吐き出そうと思います。


なぜ、自死という選択までいくのか

過量服薬(オーバードーズ、以後OD)の問題

そもそも、なぜ若者が自死を選ぶのか。
「それはだれにも自分が受け入れられない存在」
「自分が居なくなればみんな幸せなんだ」
「自分が居ないほうが良いんだ」
このような考えが根底にあると思います。
自死を選ぶということはそれだけ自分で抱え込む人、ということです。
どうしても思春期の我々は色々悩みがあります。
成績、進路、友人関係、人間関係、恋愛 etc….

このいずれかで問題が生じると自分で悩み、抱え込みます。

しかし、自分で抱え込むのは大変辛い。逃げたくなるわけです。
相談すればいい、そう思うでしょう。

しかし、吐き出す相手がいないから抱え込むわけです。

そして、その逃げる先が自傷行為(リスカ、レグカ、アムカなど)・ODです。
僕の元カノもレグカやODをしていました。
一度、ODについて聞いてみました。
その子は市販薬でも、処方されている抗うつ剤でもODをしています。
そうすると、
「市販薬の方がODしてる感覚があると言うか、吐き気も高揚感もあるかも」
「まあ吐く方が楽な時もあるし」

吐くほうが楽になるレベルで悩んでいるんです。
そして、その先が自分がいなくなれば、でしょう。

僕は、自責思考ではなく、ある程度他責思考にしてみたら?と提案したことがあります。

すると、
「他責思考になるとみんなのこと嫌いになって、結局全部じゃあ自分が死んだら解決するじゃんってなっちゃう」

と言われました。

「死にたい。死ねば、嫌なことから逃げれる」
大人になったら色んなことできるって言うのはわかるけど、それまでの道中がどうしてもしんどい」

この20日後、自殺未遂をしました。

OD始める→ODの頻度増→自殺未遂
この順番で深刻さが変わっていくのではないでしょうか。

ODをすると頭が回らないらしいです。
それだけ判断能力もなく、自殺という最悪の手段に行きやすいとも言えるのではないでしょうか。

絶対に、この問題は解決しなければなりません。

原因はなんなのか。

自殺の原因を経済状況だ、という人もいるかも知れない。
しかし、違う。
少なくとも若者では欲しいものがないから薬を買ってODをする、という事例もある。
僕は私学の中高一貫に通う。
学費は6年で600万、700万する。
そんな学校でも自殺はあったし先ほど例にあげた事例もある。
たしかに経済状況もその一因にあるかもしれないし、経済状況の悪さからくるものもあるかもしれない。
だが、そんなに大きい要因でもないだろう。

政治主導で対策を!

先週、衆院選が行われた。
その選挙での各党の政策ではほぼすべての党が若者世代の自殺、自傷行為に触れていたし、公明党はODの対策まで公約に掲げていた。
みんな対策をしよう!と言っているのなら、やるべきではないだろうか。

政治家には鳥の目と虫の目が必要と言われています。
高いところから、陽のあたる場所を見る「鳥の目」と
光の当たらない場所に降りていき見る「虫の目」。

こどもは選挙権を持っていないし、この問題は明らかに影。
目立たない。

公立中学では実際に中学生で妊娠、というのもあるらしいし裸の動画が流出、停学ということもあると聞く、

そのことが原因で国の宝である若者が病んで自殺、となるとどうなるのか。
現在、少子高齢化社会。
若者を優遇する政策を。

確かに、激変する安全保障環境への対応、賃上げ、地方創生などの大切な大切な問題を実現することも絶対にするべき。

だからこそ、一人の高校生として提案させてほしい。
行政権である内閣ではなく、国会で超党派でやってみればどうだろうか。
若者の自死・自傷行為対策、インターネットの対策といったものの法律などを成立させることも大切だろう。

ただ、今般の衆議院選挙、残念ながら単独過半数を取る政党がなかった。
そのため、衆議院は政争に巻き込まれやすいと思う。

ただ、そんなときのための参議院ではないだろうか。
参議院は衆議院のカーボンコピーだ。
二院制である必要はあるのか。

そう言われてもいる。
だからこそ、参議院が必要なんだ!と見せつけてほしい。

過去に武見敬三前厚生労働大臣が日本経済新聞の取材にこう答えている。

(自殺対策基本法成立のことを振り返り)「与野党を超えて共通の問題意識を持った人が協力する極めて参院らしい議員立法でした。参院が衆院のカーボンコピーでないことを示せたと思います。与野党の利害は必ずしも一致していませんでしたが、今みたいにぎくしゃくしていなかった。ねじれ国会で『戦う場面』が前面に出て、そういう政治文化が壊れてしまったのは残念です」

ぜひ、若者の社会問題を与野党ひっくるめて対策してほしい。

どうか、どうかお願いします。
若者の多くは政治に希望が持ててないのではないでしょうか。

どうせ、政治では変わらない。

それ、直してきませんか?

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