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音速周辺の名称について

亜音速、超音速、極超音速、何が違う?って聞かれて答えられますか?
おそらく多くの人は答えられないと思います。
そのような方のための記事となっています。


名称の変遷

マッハ数 名称の順番で記していく。
0〜1 亜音速
0.8〜1.2 遷音速
1.0〜5.0 超音速
5.0〜 極超音速

亜音速

すべての民間機、多くの軍用機がこの分類。
音速を超えると衝撃波が発生し劇的に効力が増加するため多くが亜音速となっている。
トマホークであったり、A-320やリパブリックA-10サンダーボルトⅡといったものも亜音速。

遷音速

亜音速機の多くは燃料コストという点などを考慮しなかった場合この遷音速の領域を出せる。
しかしながら、亜音速の説明でも記したとおり音の壁を超える時は凄まじい衝撃波が発生し、著しく燃料コストがかかるため通常は出さない。ベイパーコーンと言われる下のような減少はこの領域で起こる。

超音速

多くのジェット戦闘機の最高速度はこの領域となる。
空気中を高速で移動した場合、運動エネルギーが空気の圧縮・摩擦により熱に変換されるため、マッハ3以上になると熱の壁というものが生じるようになる。また、飛行時にはソニックブームが問題となってくる。

極超音速

マッハ5.0以上となる。
超音速のところで運動エネルギーが熱に変換されると書いたが、それを空力加熱という。この空力加熱から機体を守るために熱防護システムが必要となってくる。
TOPGUN MAVERICKでの冒頭にあったSR-72が熱で機体の一部が赤く発光していた描写はマッハ10という極超音速においては空力加熱がものすごいものとなるため。

さいごに

ニュースなどで亜音速が〜極超音速が〜という文言を耳にすると思う。
そのときはこの記事を役立てていただけると幸いである。

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