私と出会うリトリート。と私②

リトリートって何だろう・・・。

リトリートってよく聞くけど、何のこと？って思ったことはありませんか？
私は自分がリトリートに参加するまでは
リトリート=避暑地のような所でヨガをしたりする。
くらいのイメージしかありませんでした。

リトリート＝retreat
re 再び
treat 扱う
つまり物事を改めて見直し、扱い方を見直す。
といった意味合いなんだろうな。とぼんやり思ってる程度なのに、ヨガや断食でどうして物事の扱い方が変わるんだろう？？と思ってました。
ただ、自然豊かな中に自分を置いて、静かに呼吸し、自然の音や風、光の温かさを感じながらするヨガは気持ち良さそう。
テレビやお洒落なレストランがないところなら断食をして痩せそう。とリトリートに対してよく分かっていないのに良いイメージを持ってました。

実際に自分が参加したリトリートは美味しい食事。（ヴィーガンでしたが・・・）とヨガはせず、体や頭をつかうワークが中心でした。
日常の生活から離れ、仕事をしている時の顔、家族といる時の顔、友達といる時、同僚や上司といる時の顔ではないスッピンのような自分自身とすごすリトリートでは普段感じる事や気がつく事が出来なかった自分と出会えたのです。

私自身、リトリートに参加する前はブレない軸を作りたいと思って参加したところがあります。

1人で仕事をする上で、どうやって意思決定をし、行動に移すのか。その為の軸を作る事がリトリートに参加したいと思った動機だったのです。

本当の意味でのリトリートって自分自身と深く向き合い、自分の内側と対話していく事なのだと思います。一見どこでも誰でも出来そうな事のようにも思います。離れていないと出来ない事なのでしょうか？という疑問も生まれる人もいると思うのです。1人旅や旅行でもそれができる人もいるのかもしれません。

実際、私の場合でいうと1人旅や独身なので1人でいる事も多いけれども、普段の生活で自分と向き合うという事はなかったなと思います。
1人でいるときも
・仕事の段取りや
・先の予定の確認や
・ごはんの献立や、買い物の事
近い将来の予定の確認や、計画の遂行のために色々考える時間が多く、じっくり自分と向き合う事はなく、旅行に出かけたとしても、自分のみたいもの、自分の行きたい所、食べたいものを追い求めている時間でしかないなと気が付きました。
自分がどうして、そこに行きたいのか、自分は何を感じているのか目的もなく、それを見つめる事って意識しないとできないのだと気が付きます。

グループで行うリトリートと自分ひとりで行う旅やひとり時間の大きな違いはファシリテーターだと思います。リトリートにおいて、何が一番大切かというとファシリテーターだと思っています。
自分自身を見つめなおすというと何ていう事のないように思えますが、やはり自分の中の認めなくない部分や、嫌な部分と対峙するかもしれないという事が頭に浮かぶからかもしれません。なかなか自分ひとりで深く見つめる事が出来ない・・・。という状態に陥ります。
ファシリテーターは言わば案内役。相手に寄り添って、その人が自分を深めるために話をしていくことを手伝ってくれます。

私はこれまでコーチングというと、

コーチする＝ゴールを設定してそこへ導く

だと思っていたのですが実際自分自身がリトリートで感じたのはゴールは設定されておらず

相手をコントロールするのではなく、側で見る。なのだと感じました。
コーチングの人が意識そうされているのかはわかりませんが、私にとって一人ではたどり着けない所に、一緒に共感考えてくれてゴールを目指すというのは一人ではいけない所まで連れて行ってくれる。
それがファシリテーターの役割であり、リトリートの最大の魅力なのだと自分自身がリトリートを受けて感じました。

私たちは普段、自分自身といる時間が一番長いです。それなのに

・自分が何がしたいのか

・自分の本当の気持ちは何なのか

常に自分自身に問いかける事も、自分の感情や体の状態は後回しにして
周囲の期待や空気を読んで行動して、自分と向き合う事すらできずにいるのが普段の生活ではないでしょうか？
忙しく余裕がなくなり、常に体や心を無視した生活はやはり破綻します。

体の不調も、心の不調も必ず原因があり、それを教えてくれるのはお医者さんでも、先生でも、私のような鍼灸師やセラピストでもありません。

自分自身が自分を把握すること

この大切さに気付く事がリトリートが私たちの生活に必要不可欠であり、心も体も健康でいられるための大切な事だと思いました。

リトリートから戻り、私が感じた事は、自分が自分自身の一番の理解者であるという事は当たり前にある事ではなく、

理解者になる為の時間を作ったり、機会を設け問いかけていくことで少しずつ築く事が出来る物である。
という事でした。

拙い文章になりましたが、この文章を読んで、

リトリートしてみたいな。
自分と向き合ってみようかな。
と思うキッカケになれると嬉しいです。

その③に続きます。