物件の契約その他、準備していたこと
保健所の人とのやりとり・場所を見つけるときの留意点
あはき師法に定められているように、鍼灸院は保健所に開設届を出さなくてはいけない。保健所で施術所として認められる為には色々な条件があり、それを満たさなくては開設できない。
・施術所と待合室の広さ
・換気
・窓の面積
地方自治体によってもそも正確さは違うので、確認しながら進める方がいいと思う。
私は最初、自宅で開業しようと思っていたが、保健所で認められず、結局往診専門ということで開業した。
往診専門での開業はそれほど難しくないのに、場所を持つことがこんなに難しいということがわかっていなかった。
管轄の地方自治体によって結構違いがあるのでその場所によるのだけれど、関西ではOKであった規定が愛知県春日井市ではNGだった経験があったので、まずサロン予定地に決めたマンションを不動産屋さんできめる時
前持って管轄の保健所窓口に行き(これも名古屋市内の保健所は管轄を集約していたりするので、電話で確認してから窓口にいくことをオススメします。)
不動産屋さんからの物件案内を持参して問題がないことを確認してから契約した。
物件をみるときにも
・SOHO可の物件か(OKだと内装などいじれる。退去時の現場復帰は前提ですが)
・待合室スペースがあるか
・換気施設
・水道、水まわり
などを意識した。また将来ベッド数を増やす、人を増やすことも1人で始めるときでも検討して場所を決める。
マンションの場合、エレベータの点検などでエレベータが使えないときのことを考えると2階の方がいい。ということだった。
物件をいくつか内見しているときに、エレベータの修理中で偶然マンションの9階まで登ったのだけど、SOHOできるマンションの場合他の階でどんな業種が入っているのか分かったのもよかったし、何より高層階であることはデメリットだと感じた。
私が探しているのは住む場所ではなく、お客様に足を運んでもらう場所だということを意識できた良い経験だった。
また、内装工事をすることは契約するときにきちんと話して置いたこと。
看板を入り口に出せるか。
近隣の飲食店でチラシを置いてもらえるか。
そういうことも決めると同時に進めていた。
医療廃棄物業者をみつける
鍼灸院でディスポーザブル鍼を使う鍼灸師は必ず契約しなくてはならないもの・・・
それが医療廃棄物業者だ。
私はどうやって見つけたかというと、前職の職場の医療廃棄物業者と知り合いの鍼灸師から教えてもらった業者の両方から見積もりをもらい、安い方に決めた。
自分でネットで探すこともできると思うのだけど、知り合いに教えてもらって決めた方が早いと思う。
制服を考える
前職の仕事の時は医療用スクラブを着ていた。往診のときにはドクターズコートを着て働いていた。正直、何を来て働くのかはあまりちゃんと考えていなかった。
動きやすく、清潔感があればエプロンでもいいのかな・・・とか思っていた。
しかし、店名をサロンにするのであれば、やはりそれに相応しい格好にしたほうが良いとアドバイスをもらい、納得したので、私のサロンウェア探しが始まった。
白よりベージュなど柔らかい色味にすること。
ペンをさせるポケットがあること。
ボトムは黒いパンツスタイルでトップスのみ購入した。
半袖にしているのには理由がある。
患者さんが寒かったり暑かったりしないかを確認するために私も可能な限り施術着に近い薄着であること。は絶対条件だった。
サロンを始めるときに場所が決まると具体的に物事が動き出す。と今振り返っても感じる。いつか自分のサロンを持ちたいと思っているときと、来月から場所を借りる。というのは心持ちが全然違う。
考えることはたくさんある、慌ただしく、あれもこれもという間にあっという間にオープンの日になったようにも思う。
私の場合独立すると決意したのが2017年11月。物件を借りたのが2018年2月。そしてオープンしたのが5月。6ヶ月の間に銀行の融資を受け、内装を打ち合わせ、最初は色々なものが足りなかった。
少しずつ加えながら、その都度必要性を考えながらやっていった開店準備だった。
毎日、仕事が終わってから電車で移動し、終電まで自分のサロンで準備していたときは不安に思うこともあったと思うけど、自分のお城が徐々に形になっていくのはとても楽しく、ワクワクした。
また、多くのことはプロのセンスにお任せする。ということも考えていた。
あらゆるプロの方のセンスを信じ、お任せしてやることが早く、かつ私のイメージを形にしてもらえるということwお痛感した。
看板、チラシ、名刺など販促物についても
書きたいなと思う。
皆さんは自分の場所をどのように整えましたか?
大事にしているところはどこですか?
やるべきことをやるのももちろん大切ですが、それ以上に
自分がどういう場所にしたいのか。は
大切ですよね。
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