【衆院選2024】ボートマッチ4つやって比較してみた
はじめに
ボートマッチってご存知でしょうか。
政策に関する質問に回答すると、自分の意見に最も近い政党・候補者を教えてくれるサービスで、新聞社とかが提供しています。
今回の選挙でもいくつか提供されていて、それぞれの違いが気になったので、主要だと思われる4つをやって比較してみました。
※以下、アルファベット順に自分の意見に近い政党、候補者とします(A, aが最も近い)。
まとめ
(当たり前だけど)自分の意見と政党・候補者の意見を一つずつ見比べるのが大事
毎日新聞とNHKのものをやっておけば、概ね自分の意見の叩き台は作れそう
詳細
1. 毎日新聞
まずは毎日新聞(25問)。
賛成/反対/無回答などの選択肢から選んでいき、最後に『自分が関心の高いテーマ』を最大3つ選択する形式。
結果、見事政党Aが一位(一致度57%)になりました。割と納得感があります。
候補者はcが一位(50%)になってしまいました。ただaも46%なので、そこまでは外していない印象です。
『質問ごとに全政党/小選挙区立候補者を比較』の機能がとても便利です。他にもこの機能があるサービスもありましたが、毎日新聞が一番使いやすかったです。
気になるポイントとしては、「あ、これ『不一致』扱いになるんだな…」みたいなのがあること。『賛成』と『どちらかと言えば賛成』でも、『賛成』と『反対』でも、同じ『不一致』として扱われたりします。
2. NHK
お次はNHK(最大25問)。
こちらも賛成/反対、などの選択肢がある感じ。冒頭に『テーマを選択』という箇所があり、回答する質問を絞る事が出来ました。
結果、見事候補者aが一位に。
ただ残念ながら、政党との比較機能がありませんでした。
3. 読売新聞
次に読売新聞(20問)。
これまでとは違い、二つの意見がA, Bとして並べられていて、Aに近い〜Bに近いの5段階から一つを選ぶ形式。
結果、BとCの政党が同率一位(60%)に。ただAも58%だったので悪くはない印象です。
候補者との比較機能もありましたが、回答時点で候補者がアンケートに回答していなかったのか、結果が表示されませんでした。
質問によっては『回答なし』が無いのが、やや気になりました。
また、最後に『自分が関心の高いテーマ』を3つ選ぶところがありましたが、質問のタイトルしか表示されませんでした。その頃には質問の詳細を忘れていたので、やや選びにくかったです。
4. 朝日新聞
最後に朝日新聞(最大21問)。
こちらもNHK同様、質問を絞ることが出来ました。また読売新聞と同様、選択肢にグラデーションがありました。
結果、見事政党Aが一位に。
候補者との比較機能は有料会員限定らしいので見ませんでした。
感想
「一致度だけだと自分の意見と最も近い政党・候補者にならないことが全然あるな」と感じました。
主に以下の二点が原因かと思います。
質問ごとの重み付け機能が弱い:最も重視する3つを選ぶ程度。結果として、『一致する回答は多いが重要な争点で意見が不一致の政党・候補者』が上位に出てきうる
方式次第では、細かいニュアンスを反映出来ない:『賛成』と『どちらかと言えば賛成』でも、『賛成』と『反対』でも、同じ『不一致』として扱われたりする
細か過ぎる質問は作成も回答も大変なので、今ぐらいが落とし所なのかなと思います。
別にボートマッチが完全である必要は無く、終了後に『質問ごとに全政党/小選挙区立候補者を比較』の機能を使うことで概ね候補が絞れたので、十二分に有用なツールだと感じました。
また、質問項目にはそこまで偏りを感じませんでした。
こういうのが今回の争点なんだなぁ、というのがわかったのは良かったです。調べないと立場を決められない質問も結構あって、昨今の問題への理解が深まりました。
むすび
特に「どこに入れて良いやらわからない」という方を中心に、やってみると良いかと思います。(以下の記事にあるように色々と問題点もあるようなので、あくまでも参考や叩き台の作成程度に)
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
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