育休で芽生えた子供への関心 子供のことを真剣に考えるきっかけに
男性が育休を取ると、仕事から解放されることで心に余裕が生まれ、その結果として子どもに対する関心が深まります。
また、日常的に保育園の送り迎えもするため、本人の性格やお友達との関係を把握しやすくなり、子供をよく観察するようになります。
そして、私自身、育休以前よりも子供の特徴を踏まえて、どのような教育環境が適しているかを考えるようになりました。
冷たい噴水にダイブ! 切ない理由が
先日、子供の気持ちを育休取得前よりも感じ取れるようになったと思う出来事がありました。
11月中旬、娘(3歳)と近くの公園に遊びに行きました。そこでは、保育園のお友達のMちゃんがママと一緒に追いかけっこをしていました。
Mちゃんのママとあいさつをしていると子供たちは、自然に一緒に遊ぶ流れとなっていました。
Mちゃんは天真爛漫な性格。一人でどんどん公園内を走り回り、花をむしったり、どんぐりを拾ったり、滑り台に上ったりしています。
娘は少し引っ込み思案なタイプで、Mちゃんに小さい声で「あーそーぼ」と何度も声を掛けます。するとMちゃんから「やーだーよ」との返答が。
それでもかまってほしくてMちゃんの近くをくるくると走り回る娘。何だか見ていて切なくなります。
するとなんと、娘は寒空の中、噴水にダイブしました。びしょ濡れのまま、Mちゃんの方を見ると、ようやく目が合い、お互いにけらけらと笑っていました。
仕事で激務をこなしている時は、私も精神的に余裕がないうえに、娘の性格も深くは知らないため、「何やってんだ!」と怒っていたと思います。
でもこの時は、「この子も一緒に遊びたいけどうまく表現できなかったのかな。色々葛藤があって、ダイブしたんだなあ」と思うと怒る気にはなりません。
「家帰って、お風呂でぽかぽかになって、うどんでも食べ行こうか」と言って手をつないで自宅に帰りました。
こう思えたのは、日常的に自宅や保育園で娘の様子を見ていて、気持ちを理解できるようになったからだと思います。
育休中は、子供と関わる機会が増えることでどんどん子供の個性への理解が深まります。これだけでも育休を取得してよかったと思いました。
子供の個性を踏まえ習い事や将来設計を考える
最近、本屋に入ると、私は自然と、子育てコーナーに足を運ぶようになりました。
育休前は趣味やビジネスコーナーにしか立ち寄らなかったため、大きな変化であると実感しています。
育休前は子供の性格もよく把握しておらず、何となくふざけながら遊ぶだけでした。正直、子供のことをあまり真剣に考える余裕がありませんでした。
今は、子供に対する向き合い方も変わり、性格も踏まえて、習い事や、将来設計も考えてあげたいと思うようになりました。
娘は、保育園でも「音感やリズム感がありますね」と先生によく褒めらます。本人も踊ることが大好きなので、最近はチアダンスの体験会に行きました。
引っ込み思案な性格のため、人前に出る度胸を身に着けるためにミュージカルもどうかなと思っています。
いずれにしても色々と連れて行って、本人がやりたいと思える習い事に打ち込んでもらいたいです。
将来設計も、育休前は考えたこともありませんでしたが、精神的に余裕があるため、少し先の将来についても調べることがあります。
最近、小学校、中学校受験のメリット、デメリットや、最近の傾向などが掲載されている雑誌を読みました。
自由な雰囲気の学校、管理が厳しい学校、大学付属校など私が子供だった頃よりも、私学は特徴を打ち出していて、受検も激化しているようです。
受験が盛んではない九州出身のため、中学受験には今でも反対派ですが、子どもが成長するまでに情報をアップデートしていくことで、娘に合った環境を考えられるのかなと思いました。
育休は子供のことを真剣に考える契機になる
育休を取得することで、パパも日々の育児や子どもと過ごす時間が増えるため、子どもの成長や性格に対する理解が深まります。このような経験が、パパの自覚を促し、子どもへの関心や愛情がより一層高まると感じます。
仕事やキャリアアップの勉強に熱心だった私の友人も、育休の取得後に突然、子供の性格や将来を語るようになりました。
育休は、子供のことを真剣に考えるきっかけになると思います。
その結果、将来の教育方針や習い事の選択、また家庭でのしつけ方針などについても考える機会が増え、将来にわたって子供の教育環境にプラスの影響を与えることができると確信しています。