ローカルメディア運営を楽しむ!マネタイズやPV数を追う前に考えたいこと
こんにちは。香川のあれこれを配信するローカルwebメディア・ガーカガワ編集部の原田と申します。
ガーカガワについては別の記事に書いていますのでご興味のある方はそちらをご覧いただくとして、ざっくり説明すると月間50万PV程度で、大手のニュースサイトにはひととおり記事を掲載してもらっている中堅どころのローカルwebメディアです。
実は先日、ガーカガワのX(旧Twitter)のアカウントに、とあるおじさんからいわゆるクソリプが書き込まれました。いわく、「なんかいつも男からのナンパ目線の写真&記事なのが気になる… 誰に向けての何のための特集なん?」と。(笑)
このリプライの元となった特集記事というのが、香川の頑張っている女子たちを紹介するという名目で若い女性のポートレート写真を出しまくるという企画「カガワガールズ!」というものです。
実はこの特集記事、わりと毎回PV数稼いでくれてますし、リアルの反応も悪くはないのですが、ルッキズムがどうとか言われている昨今、まぁ快く思わない人もいるんだろうなというのは織り込み済み。
リプライにあった「誰に向けての何のための特集なん?」とは結構痛いところを突かれているのですが、記事に出てくれる女性は喜んでくれますし、僕もさすがにナンパ目線のつもりはありませんが、若い女性たちと友達になれる楽しみがあるのは否定しません。読者の方を向いているのかと言われると申し訳ないけど二の次ですが、こんな記事があってもいいと思っています。
開店閉店情報ばかり血眼になって探して楽しい? ローカルメディアをライフワークとして楽しむということ
実は他にも読者置き去りで、むしろ取材を口実に自分たちが楽しんでいる企画記事はたくさんあります。
例えば、県内の読者有志が20名以上在籍する「スーツ隊」は、みんなでおもろい事を体験してみよう! というのがテーマですし、
「浴衣で写真撮ってほしい!」というモデルさんの願いを叶えるために、いささか強引に街ぶら記事を書いてみたり、
ローカルメディアなんかをやっていると、ホテルの試泊やツアーに招待されることもあるので、そんな時は遠慮なく楽しませてもらっています。
ちなみにどれも結構読まれていて、特に瀬戸大橋バスツアーなんかは後で聞くとうちの記事から400名以上申し込みがあったそうなので、結果的には自分たちが楽しんだら読者さんにも有益な情報になってしまったというタナボタみたいなことになりました。
と、事例はこれくらいにしといて…
ガーカガワもおかげさまで7年目、当然他のローカルメディアさんも気になるのでこそっと拝見したり、SNSなどを通じて知り合いになった運営者さんやローカルメディアを始めたいと相談される人も結構いらっしゃいます。
そんな中、特に運営を始めたばかりの人でどうしても気になってしまうことがあって、それは「PV数や収益化にばかり気を取られてない?」ということです。
ローカルメディアでPV稼げるネタと言えば、開店閉店情報、それとイベント情報は鉄板。でも、PV稼げるからとそんなネタばかり探し回って楽しいのかなと思うのです。
どうせ頑張っても一地域のローカルメディアなんてたかだかPV数なんて知れてますし、純広告だけでマネタイズなんて夢物語です。月50万PVのガーカガワでも純広告だけなら月数万円しか稼げていませんから。
僕の場合は楽しくないルーチンワークを続けても3日坊主に終わるのは分かっていたので、あまりテーマは決めず面白そうなもの、自分が楽しめそうなものから取材に回ったのを覚えています。
そうこうするうちに、県内のいろんな人と知り合え、そこからいろんな仕事が回ってくるという循環に変わりました。開店情報はともかく、閉店情報からは次に繋がるものはありませんからね。
ローカル「メディア」だからといってすべて読者ファーストにする必要はない。編集者やライターさんも楽しめる企画や記事がたまには無いと長続きしないのかなと思います。そして、結果的にそれが間接的な収益への近道です。
皆さん身銭を切って運営しているんですから堂々とやりたいようにやればいいんです!(笑)
おしまい。
※よかったらガーカガワ本編もぜひご覧ください。